Jプロツアー第13戦 JBCF 経済産業大臣旗 ロードチャンピオンシップスタート直後から逃げ続けたガルシア、シマノの包囲網を打ち砕き優勝 経産大臣旗はマトリックスが獲得

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 国内ロードレースツアーの最高峰、Jプロツアーの今季第13戦となる「JBCF 経済産業大臣旗 ロードチャンピオンシップ」が22日、群馬県みなかみ市の群馬サイクルスポーツセンターで開催され、ビセンテ・ガルシア(スペイン、マトリックスパワータグ)が畑中勇介(シマノレーシング)との一騎打ちを制して優勝した。団体成績で争われる経済産業大臣旗も、マトリックスパワータグが獲得した。

ビセンテ・ガルシアが畑中勇介をスプリント一騎打ちで破り優勝したビセンテ・ガルシアが畑中勇介をスプリント一騎打ちで破り優勝した

 経済産業大臣旗をかけて行われるこのレースは、全日本実業団対抗ロードレースを受けつぎ、今回で第47回を数える歴史ある大会だ。優勝者には年間を通じて着用できる紫色のヴィオラジャージが与えられる。現在、Jプロツアーの各レースの中で最大のポイントが与えられるとあって、各チームの強豪が顔を揃えた。

128人でのレーススタート128人でのレーススタート

 6kmのサーキットコースを29周回する、174kmのレース。ほぼ下りと上りが繰り返されるコースレイアウトで、中でも後半の「心臓破りの坂」と名付けられた坂が勝負のポイントだ。ジュニア・ユースを含め総勢128人がスタートを切った。

 スタート直後、まずガルシアが激しいアタックで単独の逃げを決めた。すぐに追走したのが森本誠(キャノンデール・チャンピオンシステム)、山本聖吾(イナーメ信濃山形)、川田優作(バックスレーシング ウィズ 埼玉)。ガルシアがこの3人を待ち、4人の逃げグループを形成した。これを追いかけるグループは散発的に現れるものの、有力選手で構成されたメーン集団は逃げを容認。最大で5分30秒以上の差がついた。

3人が合流し、4人の逃げ集団に3人が合流し、4人の逃げ集団に
メーン集団は逃げを静観メーン集団は逃げを静観

 レースが進み11周目。メーン集団内では、シマノレーシング6人が先頭に立って追走を開始。タイム差が縮まると、危機感を感じたガルシアが先頭集団から単独で飛び出した。メーン集団はその後ブリヂストンアンカー、チームUKYOが代わる代わる集団を引き、徐々にガルシアを追いつめていく。

レース中盤からシマノがメーン集団を牽引して追走レース中盤からシマノがメーン集団を牽引して追走

 ガルシアが捕まったのは残り10周回を切ったところ。まずは鈴木譲(シマノレーシング)がメーン集団から飛び出して先頭に合流。そして畑中、西村大輝、安井雅彦(シマノレーシング)、土井雪広、山下貴宏(チームUKYO)、初山翔(ブリヂストンアンカー)、木下智裕(EQA U23)などがガルシアらと合流。総勢13人の強力な先頭グループが形成された

再構成された13人の先頭集団再構成された13人の先頭集団
5人が抜け出した。うちシマノが3人5人が抜け出した。うちシマノが3人

 残り5周で、先頭集団からシマノの鈴木、畑中、安井と、UKYOの山下、そしてマトリックスのガルシアが飛び出す。数的に優位に立つのはシマノレーシングだ。残り距離を見ながら、チームとして勝負所を見極めようとレースを進めていく。しかし残り2周を切ったところで動いたのは、レース開始直後から先頭で逃げ続けているガルシアだった。この動きに反応できたのは、畑中ただ一人。2人は後続に30秒以上のタイム差をつけ、勝負の行方は2人の一騎打ちに絞られた。

 そしていよいよゴール勝負。先行して現れたのはガルシアだった。そのまま大きな雄叫びとともにゴールラインを先頭で駆け抜けた。スタート直後から先頭で逃げ続け、終始力強い走りを見せての、文句無しの完勝だった。一方、終盤まで有利にレースを運びながら勝利を逃したシマノレーシング、最後のスプリントで敗れた畑中は悔しさあらわにしてレースを終えた。

2人のゴール争い。ガルシアが先行2人のゴール争い。ガルシアが先行
食い下がる畑中だが、ガルシアが踏み切った食い下がる畑中だが、ガルシアが踏み切った

 レース後、ガルシアは「単独の逃げが吸収された時、脚をためることができたので、再び勝負できる脚があった。スペインで培ったレース勘を発揮できて満足している。今後も日本のレースで勝ち続け、ヨーロッパのプロで走りたい」と語った。

 年間総合ポイント首位のルビーレッドジャージは、開幕戦から変わらずホセビセンテ・トリビオ(チームUKYO)がキープ。23歳未満のポイント首位に与えられるピュアホワイトジャージは、18歳の西村大輝(シマノレーシング)が袖を通した。

P1表彰式。(左より)2位の畑中、優勝のガルシア、3位の山下P1表彰式。(左より)2位の畑中、優勝のガルシア、3位の山下
ポイント総合表彰、(左より)U23ピュアホワイトジャージの西村、ルビーレッドジャージのトリビオポイント総合表彰、(左より)U23ピュアホワイトジャージの西村、ルビーレッドジャージのトリビオ

 

【映像:シクロチャンネル】 
 

P1結果(174km)
1 ビセンテ・ガルシア(スペイン、マトリックスパワータグ) 4時間31分24秒
2 畑中勇介(シマノレーシング) +0秒
3 山下貴宏(チームUKYO) +36秒
4 マリウス・ヴィズィアック(ポーランド、マトリックスパワータグ) +1分12秒
5 鈴木真理(宇都宮ブリッツェン)
6 アントニオ・カベッロ(スペイン、チームUKYO) +1分13秒
7 寺崎武郎(EQA U23)
8 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
9 安井雅彦(シマノレーシング) +2分9秒
10 土井雪広(チームUKYO) +2分13秒

団体成績(経済産業大臣旗)
1 マトリックスパワータグ 3800pts
2 シマノレーシング 3100pts
3 チームUKYO 2800pts

ルビーレッドジャージ(Jプロツアー個人総合ポイント)
ホセビセンテ・トリビオ(チームUKYO)

ピュアホワイトジャージ(JプロツアーU23個人総合)
西村大輝(シマノレーシング)

(写真・文 シクロチャンネル)

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