バイクインプレッション2013「KUOTA KOM」 積極的改善でフルモデルチェンジを果たした旗艦モデル“キング・オブ・マウンテン”

  • 一覧

 カーボン素材に精通したイタリアのバイクブランド、クォータのフラッグシップモデルが、「キング・オブ・マウンテン」の名を冠する「KOM」だ。すでに馴染みのあるこのモデル名で2013年モデルでは「KOM AIR」であったのに対し、2014年モデルとしてさらなる進化を遂げ、名称はデビュー当時の「KOM」に戻り、変わらずトップモデルとして君臨している。ボリュームを増した新設計フレームの性能に迫る。

「KUOTA KOM」(クォータ KOM)「KUOTA KOM」(クォータ KOM)

KUOTA KOM(クォータ KOM)
価格:395,000円(フレーム) 
サイズ:XXS(435)、XS(465)、S(485)、M(515)、L(535)
カラー:ダーク-グレー、ホワイト-レッド、グリーン-ホワイト
問い合わせ先:インターマックス http://www.intermax.co.jp/

 

スペック

フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
コンポーネント:シマノ・デュラエース
ホイール: ライトウェイト・マイルシュタイン
重量:実測940g(Lサイズ)、フォーク380g

ヘッドのボリュームをそのまま延長されている太いトップチューブは、コラムが細く見えるほどだヘッドのボリュームをそのまま延長されている太いトップチューブは、コラムが細く見えるほどだ
各部の太さだけでなく、トップチューブとシートチューブの間には、さらに補強が入る各部の太さだけでなく、トップチューブとシートチューブの間には、さらに補強が入る
ホイールに対してタイトな設計のチェーンステー。ガッシリとパワーを受け止めそうだが、風抜けも良さそうだ ホイールに対してタイトな設計のチェーンステー。ガッシリとパワーを受け止めそうだが、風抜けも良さそうだ

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝
数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中

松尾 フレーム販売ではありますが、このバイクの軽さには驚きましたね。ホイールが超軽量級でしたが、フレーム自体も軽いです。

米山 うん。速度が出ている方が、よりこのバイクの高い安定性を感じられた。昨年モデルは軽量性を追求して、最高のヒルクライム性能を高めた「KOM AIR」だったけど、この最新「KOM」もネーミングが戻ったとはいえ、万能で、もちろん上りも得意でしょう。

松尾 シッティングでリズミカルにペダルを回していくのが楽しかったです。やっぱり上りはさすがでしたね。斜度に関係なく、車体の軽さとダイレクトな踏み応えで、気分よく走れます。レースでは大きな武器になりますね。

米山 もっとパリパリっとした踏みごたえかと思ったけど、ホイールチョイスのせいか、もっちりとしていたなぁ。

松尾修作 バックスレーシング ウィズ 埼玉所属。Jプロツアーに参戦するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ松尾修作
バックスレーシング ウィズ 埼玉所属。Jプロツアーに参戦するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ

松尾 たしかに、もう少しシャッキリしていても良かったかもしれませんね。平坦での初動からの加速性能には、得意と太鼓判を押せる感じではなかったです。

米山 あとは、乗り心地の良さかな。パキパキのレースマシンに仕上げられているのかと思いきや、快適性が高い。レースはもちろんなんだけど、ロングライドにはもったいないどころか、超ロングライドに良いよ。

松尾 そうですよね。軽さと乗り心地の良さはツーリングでも快適に走れます。しかも上り得意ですからね。

米山 キング・オブ・マウンテンらしく、日本中の峠道を攻めますか。まぁ、でも高速域で使ってこそのバイクという、レース性能の高さは当然あるよね。

松尾 ネーミングからしてクライミングバイクではあるけど、用途を特化しているフレームという印象ではないですね。長い上りをシッティングでいくならこれがベストといえるでしょうが、ガシガシとダンシングを多用する時にはもっと輪郭がはっきりした剛性があるといいなと。

米山 なるほどね。ボクも試乗メモの最後に“クルマならベンツみたい”と書いていたくらいで、歯を食いしばって走るよりも、ハイスピードでクルージングするのが、じつはイチバン向いているのかもね。

松尾 ええ、総じて良いバイクですが、使い方によってアッセンブルはよく検討して、使用用途に合った性能を引き出すようにしたいですね。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 佐藤正巳


この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

クオータ バイクインプレッション

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載