エウスカルテルチーム インサイドリポート<7>やり遂げた笑顔

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パリゴールの後は、選手もスタッフも笑顔になる瞬間パリゴールの後は、選手もスタッフも笑顔になる瞬間

 ピレネーステージが終わるとチームの選手やスタッフから『ああ。やっとツールが終わる』という安堵の声が聞こえてきた。名残惜しいというより、やっと家に帰れる。それが彼らの本音だ。

 シーズンを通し遠征続き。ことツールに関しては心身ともに辛い。兄弟同然の仲のいいチームとはいえ、食事の合間に見せ合う子供や恋人の写真が心の大きな支えとなった3週間だった。

毎日の様に逃げグループを形成したエウスカルテルの選手毎日の様に逃げグループを形成したエウスカルテルの選手
エース不在の中、最年長者のエゴイ・マルチネスがチームを牽引したエース不在の中、最年長者のエゴイ・マルチネスがチームを牽引した

 チームの成績はというと、序盤の棄権者続出後は5人で戦った。予期せぬ出来事によって選手のモチベーションが下がるかと思われたが、レース監督の積極的な采配によって、日替わりでアタックをかけるレース展開。終わってみれば、ベテランのマルチネスの総合成績は、他チームのエースたちの一角に食い込む好成績だった。

 では、若手はどうだっただろう。最終日前夜、最年少のイサギレに今年の感想を訊いてみた。すると言葉より先に不本意だったという苦い表情。同席していたアサンサが『若いんだから、もっと強くなる!』と笑顔で代弁。同僚のさらなる成長に期待していた。

 パリのゴール後、シャンゼリゼ大通りをパレード走行。たどり着いたのは5人の選手だけだったが、それでもやり遂げた満足感が彼らの笑顔に十二分に表れていた。

写真・文 和田やずか

和田やずか和田やずか(わだ・やずか)
1997年よりフリーランスで写真を撮り始め、一般誌や広告などのほか、自転車関係の写真を多く手がける。ツール・ド・フランス出場のプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」(スペイン)に帯同するのは今年で5回目で、チームメイトから呼ばれるニックネームは「フレッチャ」。レース以外に選手が見せる表情や舞台裏などを写す。

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