ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第10ステージ超級山頂ゴールでホーナーがステージ2勝目、マイヨロホに返り咲き 総合争いはなおも混沌

  • 一覧

 ブエルタ・ア・エスパーニャは2日、超級山頂ゴールの第10ステージが行われ、単独で抜け出したクリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード)が今大会ステージ2勝目を挙げた。ホーナーは個人総合争いでも再びリーダーの座に就いた。この日は総合順位が大きく入れ替わり、上位を狙える選手はさらに絞られてきた。また、アクチュアルスタート前には落車が起こり、マイヨロホのダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム)らが巻き込まれるアクシデントが起きた。

ロドリゲス、バルベルデ、ピノ、バッソの争いロドリゲス、バルベルデ、ピノ、バッソの争い

 トレデルカンポからグエハル・シエラ・アルト・デ・アザリャナスまでの186.8kmで、コースの後半に1級、そして山頂ゴールとなる超級山岳が設定されたハードなステージ。1級山岳は登坂距離8.5kmで平均勾配7.7km。超級山岳は、15.8kmで平均勾配5%と緩やかに見えるが、それは途中で下りが含まれているためで、下り終えてからのラスト7kmは平均で10%、最大で22%ほどの急勾配が現れる厳しい設定となっている。

 レースはアクチュアルスタート前に落車が発生。マイヨロホを着用するモレーノを含む多数の選手が巻き込まれた。モレーノは集団に復帰したが、バルト・デクレルク(ベルギー、ロット・ベリソル)がスタート前にリタイア。さらに5名がレース中にリタイアすることとなった。

単独でゴールを目指すホーナー単独でゴールを目指すホーナー

 レース序盤はなかなか逃げが決まらず、60kmを過ぎてからようやく安定。逃げは10人の集団が形成され、最大で5分以上のリードを奪った。しかしメーン集団は、モビスター チームがアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)のために積極的にコントロール。1級山岳の上り口では、逃げグループとの差を約2分にまで詰めた。

 吸収されることが濃厚になってきた逃げグループでは、トーマス・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)がペースアップ。これに、上りに強いディエーゴ・ウリッシ(イタリア、ランプレ・メリダ)、下りの速いゲオルク・プライドラー(オーストリア、チーム アルゴス・シマノ)が追いついてくるが、安定感のあるマルチンスキーは超級山岳の前半部分で2人を置き去りにし、単独でラスト7kmの上りに突入する。

 メーン集団は、マルチンスキーから1分20秒遅れで最後の上り区間へ。イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が最初にアタックをかけ、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)が反応したことで、集団は10人近くまで絞られた。

 残り5km、マルチンスキーを吸収したところで、ニバリが先頭に立ってペースを上げ始めた。これについていったのはホーナー、イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング)、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ チーム)の3人。一旦ペースが落ちると、後ろからバルベルデ、ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル )、ティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR)、ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ)の4人が合流した。

ホーナーを追うニバリ。区間2位ホーナーを追うニバリ。区間2位
ロッシュは総合の順位を1つ落として3位にロッシュは総合の順位を1つ落として3位に

 ここで、ホーナーがアタックをかけ、ライバルを一気に突き離していく。これを7人で追いかけるが、ロッシュは遅れ気味で、ポッツォヴィーヴォは脱落。バッソとニバリが積極的にアタックを繰り出す展開となり、ニバリが抜け出すことに成功する。単独で追走を開始したニバリに対して、先頭のホーナーは50秒ほどのリードで残り2kmに突入。一方、後続の5人はやや牽制ぎみになり、ペースが上がらなくなった。

再びリーダーの座についたホーナー再びリーダーの座についたホーナー

 懸命に前を追うニバリは、5人に対してのリードは奪えたものの、ホーナーとのタイム差は一向に詰められず。そのままホーナーが第3ステージ以来となる2勝目を挙げた。ニバリは48秒差でゴール。後続のバッソ、バルベルデ、ロドリゲス、ピノは1分2秒、ロッシュは1分10秒遅れに。これにより、ホーナーが再びマイヨロホに袖を通すこととなった。落車したモレーノは2分22秒遅れの12位でゴールしている。

 スペイン南部での戦いを終えた一行は、休息日を挟んで北東部へ舞台を移す。第11ステージは、今大会唯一の個人タイムトライアル。3級山岳が設定されたオールラウンダーやクライマー向けのレイアウトになっており、激しい総合争いが休養日明けも続く。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第10ステージ結果
1 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 4時間30分22秒
2 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +48秒
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +1分2秒
4 イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) +1分2秒
5 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ チーム) +1分2秒
6 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR) +1分2秒
7 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) +1分10秒
8 イゴール・アントン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +1分25秒
9 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +1分25秒
10 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +1分52秒

個人総合(マイヨロホ)
1 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 40時間29分14秒
2 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +43秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) +53秒
4 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +1分2秒
5 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ チーム) +1分40秒
6 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) +2分4秒
7 イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) +2分20秒
8 ティボー・ピノ(フランス、FDJ.FR) +3分11秒
9 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +3分16秒
10 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +3分28秒

ポイント賞(プントス)
1 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 97 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 81 pts
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 77 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 18 pts
2 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 15 pts
3 レオポルド・ケニッグ(チェコ、ネットアップ・エンデューラ) 12 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 7 pts
2 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 8 pts
3 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 11 pts

チーム総合
1 チーム サクソ・ティンコフ 120時間38分19秒
2 モビスター チーム +1分47秒
3 アスタナ プロチーム +2分25秒

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ブエルタ・ア・エスパーニャ2013

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載