ネットやコンビニで手軽に加入可能に7歳児だって加害者に…自転車事故で数千万円の賠償リスク 各種保険で備えを

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「新自転車ワイドプラン」などau損保の自転車保険はスマートフォンやパソコンなどから簡単に加入できる =東京都渋谷区の同社(産経新聞 竹岡伸晃)「新自転車ワイドプラン」などau損保の自転車保険はスマートフォンやパソコンなどから簡単に加入できる =東京都渋谷区の同社(竹岡伸晃)

 通勤・通学や買い物など生活のさまざまな場面で利用されている自転車。免許が必要なく誰でも乗れるが、交通事故の加害者になるリスクもある。安全運転を心掛けるとともに、歩行者にけがをさせた場合などの賠償金支払いには保険などで備えておきたい。(竹岡伸晃)

数千万円規模の賠償金も

 神奈川県内に住む会社員の男性(41)は昨年、長女(7)に自転車を買い与えた。これまでは自宅周辺で乗っていただけだが、友達と遠出する機会も増えている。「自動車に気をつけるよう言い聞かせているが、行動範囲が広がったので子供が加害者になることも心配しないといけない」。このため、「自転車保険」の加入も検討しているという。

 年齢を問わず誰でも乗れる自転車だが、道路交通法上は軽車両という車両の一種。事故を起こした場合、刑事上の責任、民事上の責任を問われる可能性がある。日本損害保険協会(東京都千代田区)の調べでは、加害者が裁判で数千万円規模の賠償金の支払いを命じられるケースもあった。たとえ数十万~数百万円の支払いでも家計には大きな負担となる。

 自賠責保険への加入が義務付けられている自動車と異なり、自転車には強制保険がない。同協会業務企画部自動車・海上グループリーダーの大坪護さんは「自転車に乗る側の責任として、保険などで備えておくべきだ」と指摘する。

 自転車での事故には、(1)自分がけが・死亡する場合(2)人をけが・死亡させたり物を壊したりする場合-がある。ファイナンシャルプランナー(FP)の平野敦之(あつし)さんは「(1)には傷害保険で備えることが可能。日常生活での事故に対応したもので、交通事故でのけが・死亡に限定した交通事故傷害保険もある」と解説。生命保険などでもある程度カバーできる。

 一方、(2)に対しては個人賠償責任保険で備えるのが一般的だ。他人にけがをさせたり他人の物を壊したりして、法律上の賠償責任が生じた場合に保険金が支払われるもので、自転車での加害事故にも対応している。平野さんによると、自動車保険や火災保険、傷害保険などに特約として付けるケースが多いという。

 「現在加入している保険の内容を確認し、自転車事故に対応していなければ特約で付けておくのがお勧め。補償額が1億円でも保険料は100円程度と割安」(平野さん)

ネットで手軽に加入

 「自転車保険」にも関心が集まっている。傷害保険に個人賠償責任保険が特約としてセットになったものが多く、au損害保険(渋谷区)の「新自転車ワイドプラン」や三井住友海上火災保険(中央区)の「自転車向け保険」などがある。au損保の商品はインターネット経由で、三井住友海上の商品は「セブン-イレブン」店頭のマルチコピー機を使って、いずれも手軽に加入できるのが特徴だ。au損保の福岡孝夫常務は「家族全員が補償対象のタイプが人気」と話す。

 このほか、日本交通管理技術協会(新宿区)の「TSマーク付帯保険」などもある。

 FPの平野さんは「損害賠償に対しては1億円以上を目安に保険で備えておきたい」とアドバイスしている。

◇            ◇

 【自転車事故での主な高額賠償判決】

 ◎6779万円(平成15年9月、東京地裁)

 男性がペットボトルを片手に交差点に進入。横断歩道を横断中の女性(38)と衝突し、死亡させる

 ◎5438万円(19年4月、同)

 男性が信号を無視して交差点に進入。横断歩道を横断中の女性(55)と衝突し、死亡させる

 ◎5000万円(17年11月、横浜地裁)

 女子高校生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走行。前方を歩行中の女性(57)と衝突、重い障害が残るけがを負わせる

 ◎4043万円(17年9月、東京地裁)

 男子高校生が赤信号で横断歩道を走行。男性(62)のオートバイと衝突、男性は死亡

 (日本損害保険協会調べ、金額は概算、年齢はいずれも当時)

MSN産経ニュースより)

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