Jプロツアー第11戦 東日本ロードクラシック完走7人のサバイバルレース モニエと清水、BSアンカーが1-2フィニッシュ

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 国内最高峰のロードレースシリーズ「Jプロツアー」の第11戦となる「第47回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会」が9月1日に静岡県伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで開催された。暑さに苦しむタフなレースを制したのは、ダミアン・モニエ(ブリヂストン アンカー)だった。フランス転戦から帰国したばかりの同チームが積極的なレース展開を見せ、2位の清水都貴とともに1-2フィニッシュを飾った。

最後まで独走を守ったダミアン・モニエが独走で勝利した最後まで独走を守ったダミアン・モニエが独走で勝利した

 レースは定刻どおり12時10分に109人でスタート。1周5kmのサーキットコースは、朝からの猛暑にアスファルトの照り返しもあり、立っているだけでも汗が滲む。平坦のないコースはスタートしてすぐに坂を駆け登り、その後は急なコーナーの多い下り坂を経て、また登るを繰り返す。そのコースを24周回、120kmに渡る戦いだ。

序盤の先行グループ。先頭は伊丹健治(BSアンカー)序盤の先行グループ。先頭は伊丹健治(アンカー)
大きなメーン集団大きなメーン集団
晴れ空の天気、残暑厳しい中でのレース晴れ空の天気、残暑厳しい中でのレース
先頭グループからアタックした初山先頭グループからアタックした初山

 序盤から12人が先行し、メーン集団から約1分から2分の差をつけてレースをリードした。その後12周目に先行集団は10人となり、いっぽう後方のメーン集団からは飯野智行(宇都宮ブリッツェン)、土井雪広(チームUKYO)、西村大輝(シマノレーシング)、モニエの4人が抜け出して、先行集団に合流した。大きなメーン集団はこの時点でバラバラになってしてしまう。

 先頭は14人の集団。しかしこの集団も14周目に、初山翔(ブリヂストンアンカー)が単独でアタックしたことで崩壊する。この時点でコースに残る選手は20人にまで絞られており、レースは完全にサバイバルの様相となった。

 レース後にモニエは「日本のレースなので、できればアタックを決めた初山に勝って欲しかった」と語ったが、しかし18周目、先行する初山に、6人のグループが追い付く。飯野、土井、西村、清水、モニエ、そして普久原奨(宇都宮ブリッツェン)だ。勝負はこの先頭7人に完全に絞られた。

初山を追う6人の追走グループ初山を追う6人の追走グループ
ルビーレッドジャージを着るトリビオ(先頭)はメーン集団に取り残されてしまったルビーレッドジャージを着るトリビオ(先頭)はメーン集団に取り残されてしまった

 ここでモニエが追い付いた勢いのまま強いペースを維持し続け、カウンターで単独抜け出すことに成功。残り2周回にモニエと後続との差が約2分となったところで、さらに追走集団からチームメートの清水が抜け出し、レースはこの体制を保ちゴールした。モニエが優勝、2位に清水と、ブリヂストンアンカーが1-2フィニッシュ。3位には18歳の西村が入り、Jプロツアー初表彰台。完走はわずか7人であった。

快調なペースで独走を続けるモニエ快調なペースで独走を続けるモニエ
チームでワンツーを決め、清水は満面の笑みチームでワンツーを決め、清水は満面の笑み
3位に入ったのは、まだ18歳の西村大輝。自力の強さを見せた3位に入ったのは、まだ18歳の西村大輝。自力の強さを見せた

 レース後のモニエは「とてもコースがキツかったし、不安材料もあったが勝てて良かった」とまずコメント。120kmに渡るタフなレースを制した勝因については、「チームの連携が良く、初山の逃げもあり、難しい展開だったが切り抜けられた」とチームメートをねぎらった。また2位に入った清水は「6月の全日本選手権ロードレースに向けて体調を整え2位入賞し、その後のフランスのロードレースで山岳賞を2回獲得できた。この後、9月のツール・ド・北海道では、勢いがある調子の良いチーム状態の中で、更に力を発揮したい」と笑顔で語った。

P1表彰式で観客の声援に応える(左から)3位の西村、優勝のモニエ、2位の清水P1表彰式で観客の声援に応える(左から)3位の西村、優勝のモニエ、2位の清水
共にリーダーを守った(左から)ピュアホワイトジャージの堀、ルビーレッドジャージのトリビオ共にリーダーを守った(左から)ピュアホワイトジャージの堀、ルビーレッドジャージのトリビオ
Fスタート前。現在リーダージャージを着る豊岡英子が手を挙げるFスタート前。現在リーダージャージを着る豊岡英子が手を挙げる

 一方、女子ランキング「Jフェミニンツアー第18戦」となったFクラスターは、6周回・30kmのレース。スタート時の22人は、2周目完了時にはトップ集団は11人までに絞られた。更に周回を重ねるうちにトップ集団は西加南子(LUMINARIA)、智野真央(MUUR zero Velofutur)、坂口聖香(パナソニックレディース)、針谷千紗子(BLITZCHILAGE)、豊岡英子(パナソニックレディース)、伊藤杏菜(Ready Go Japan)、下澤千亜紀(Team anterior)の7人まで減り、最後はゴールスプリント争い。これを西が制した。

 西は「あまりにも暑過ぎてトップ集団の選手たちも非常に苦しくペースが上げられないうえに、体調があまり良くなかったが、最後まで我慢ができた」と安堵の表情だった。

先頭集団のゴール争いを制したのは西加南子先頭集団のゴール争いを制したのは西加南子
F入賞選手たち。(左から)3位の坂口聖香(パナソニックレディース)、優勝の西加南子(LUMINARIA)、2位の智野真央(MUUR zero Velofutur)F入賞選手たち。(左から)3位の坂口聖香(パナソニックレディース)、優勝の西加南子(LUMINARIA)、2位の智野真央(MUUR zero Velofutur)
E1入賞選手たち。後列左から3位の石上優大(横浜高校自転車競技部)、優勝でネクストイエロージャージを獲得した若松達人(GRUPPO ACQUA TAMA)、2位の品川真寛(TEAM YOU CAN)。前列左から5位の梶田歩(Pinazou Test Team)、6位の山根理史(チーム スキップ)、4位の西谷雅史(チーム オーベスト)E1入賞選手たち
E2入賞選手たち。後列左から3位の遠藤庫央(チームCB)、優勝の樋口峻明(横浜高校自転車競技部)、2位の永瀬勝彬(イナーメ信濃山形-EFT)。前列左から6位の小野寺玲(ブラウ・ブリッツェン)、5位の雨澤弘機(ブラウ・ブリッツェン)、4位の福永景行(OYAMA STARPLEX)E2入賞選手たち
E3入賞選手たち。後列左から3位の逢坂弘紀(Champion System)、優勝の根本 侑(AQULS内房レーシング)、2位の富樫紀隆(チーム スキップ)。前列左から6位の内 山雅貴(ボンシャンス)、5位の五十嵐誠人(Racing CUBE)、4位の迫悠己(中央大学 サイクリング同好会)E3入賞選手たち

P1結果(120km)
1 ダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) 3時間28分27秒
2 清水都貴(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) +1分20秒
3 西村大輝(シマノレーシング) +1分55秒
4 飯野智行(宇都宮ブリッツェン) +2分16秒
5 初山翔(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム) +3分8秒
6 普久原奨(宇都宮ブリッツェン) +4分42秒
7 土井雪広(チームUKYO) +5分58秒

ルビーレッドジャージ(個人総合ポイント)
ホセビセンテ・トリビオ(チームUKYO)

ピュアホワイトジャージ(U23個人総合)
堀孝明(宇都宮ブリッツェン)

F結果(30km)
1 西加南子(LUMINARIA) 1時間2分22秒
2 智野真央(MUUR zero Velofutur) +0秒
3 坂口聖香(パナソニックレディース)

E1結果(50km)
1 若松達人(GRUPPO ACQUA TAMA) 1時間25分25秒
2 品川真寛(TEAM YOU CAN) +38秒
3 石上優大(横浜高校自転車競技部)+39秒
4 西谷雅史(チーム オーベスト)+2分06秒
5 梶田歩(Pinazou Test Team) +2分24秒
6 山根理史(チーム スキップ)+2分36秒

E2結果(40km)
1 樋口峻明(横浜高校自転車競技部) 1時間10分03秒
2 永瀬勝彬(イナーメ信濃山形-EFT) +2秒
3 遠藤庫央(チームCB)+17秒
4 福永景行(OYAMA STARPLEX) +17秒
5 雨澤弘機(ブラウ・ブリッツェン)+24秒
6 小野寺玲(ブラウ・ブリッツェン)+26秒

E3結果(30km)
1 根本侑(AQULS内房レーシング)52分11秒
2 富樫紀隆(チーム スキップ)+3秒
3 逢坂弘紀(Champion System)+22秒
4 迫悠己(中央大学サイクリング同好会)+31秒
5 五十嵐誠人(Racing CUBE)+33秒
6 内山雅貴(ボンシャンス)+37秒

(文 須藤むつみ/写真 加藤智)

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