ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第5ステージ次世代スプリンターの22歳マシューズがグランツール初勝利 ゴール争いでライバルを寄せ付けず

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 ブエルタ・ア・エスパーニャは28日、第5ステージが行われ、集団スプリントによるステージ優勝争いをマイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)が制した。総合首位のマイヨロホは、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ チーム)がキープしている。

集団スプリントを制しステージ優勝したマシューズ集団スプリントを制しステージ優勝したマシューズ

 開幕以降、スペイン北西部のガリシア州を巡っていたレースは、大西洋に別れを告げ内陸部へ。中盤から後半にかけて3級山岳が2つ設定されているほか、細かいアップダウンの多いレイアウトだ。

スタート直後のプロトンスタート直後のプロトン

 スタート直後から逃げを試みる選手が多かった中、その動きが容認されたのは8km地点。アントニオ・ピエドラ(スペイン、カハ ルラル)、ニコラ・エデ(フランス、コフィディス ソリューションズクレジッツ)、アルノ・クールテイユ(フランス、FDJ.FR)、クリストフ・ヴァンデワッレ(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)がエスケープグループを形成した。その後、ウィナーアンドルー・アナコナ(コロンビア、ランプレ・メリダ)も加わり、5選手が先行した。

 リードを最大で10分半近くまで広げた5人は、途中に設けられた各賞ポイントを競うことなく通過。79.5km地点の3級山岳はアナコナが、108km地点の中間スプリントポイントはヴァンデワッレが、143km地点の3級山岳はエデがそれぞれトップで通過した。

 一方のメーン集団は、このステージの勝利を狙うガーミン・シャープ、オリカ・グリーンエッジの2チームが中心となってコントロール。特にガーミン・シャープは、タイラー・ファラー(アメリカ)の脚に合わせてペースを作った。

 逃げグループとメーン集団との差は、このステージ2つ目の3級山岳を終えたあたりから急激に縮まり始める。エーススプリンターが集団に残っていることを確認し、ゴールスプリント態勢に持っていこうという各チームの意思が働いた。残り15kmで約1分、残り10kmで50秒にまでメーン集団が迫った。

ゴール前で攻撃を見せたジルベールゴール前で攻撃を見せたジルベール

 残り10kmを過ぎて逃げていたクールテイユがアタック。残り6.5kmではヴァンデワッレが合流し、2人でゴールを目指すが、メーン集団の勢いには勝てず、残り3.5kmを切ったところで吸収された。いよいよ勝負はゴールスプリントに。

 残り2.5kmで上りを利用してパブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が、残り1kmのフラムルージュを目前にフィリップ・ジルベール(ベルギー、BMCレーシングチーム)がアタックしたが、いずれもハイスピードの集団からは逃れられなかった。集団はアルゴス・シマノトレインを先頭にゴールへと向かった。

 若干テクニカルな複数のコーナーを抜けると、ゴールスプリント開始。先頭を牽くアルゴス・シマノトレインの脇から抜け出したのはマシューズ。有力スプリンターが後方から追い上げたものの、勢いに勝るマシューズはライバルを全く寄せ付けることなくトップでゴールへと飛び込んだ。

 マシューズはプロ3年目の22歳。オーストラリアの育成チーム、ジャイコ・スキンズ時代の2010年にツアー・オブ・ジャパンに出場した経験を持つ。堺ステージ個人TTを制しリーダージャージを3日間着用したほか、難関の富士山ステージでも強さを発揮した。その年には、地元開催のロード世界選手権アンダー23でマイヨ・アルカンシエルを獲得。2011年にラボバンクでプロデビューし、今年オリカ・グリーンエッジに加入した将来を嘱望されるスプリンターだ。今回、グランツール初出場で勝利を挙げた。

 また、2位には昨年までチームニッポで走ったマクシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ)が入り、日本でも馴染みのある選手が上位に入るレースとなった。

 総合首位のマイヨロホは、ニバリが堅守。この日は総合上位勢が動くことなくステージを終えた。

総合リーダーの座を守ったニバリ総合リーダーの座を守ったニバリ
スタートでにこやかに話し合うバッソとニバリスタートでにこやかに話し合うバッソとニバリ

 第6ステージは、グイフエロからカセレスまでの175km。カテゴリー山岳が設けられておらず、完全な平坦ステージだ。終盤は上り基調ではあるものの、スプリンターでもクリアできる程度の勾配。勝負はスプリントとなることが濃厚だ。

第5ステージ結果
1 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 4時間28分22秒
2 マクシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ) +0秒
3 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) +0秒
4 ニキアス・アルント(ドイツ、チーム アルゴス・シマノ) +0秒
5 タイラー・ファラー(アメリカ、ガーミン・シャープ) +0秒
6 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング) +0秒
7 アントニー・ルー(フランス、FDJ.FR) +0秒
8 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、ロット・ベリソル) +0秒
9 ダニエーレ・ラット(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) +0秒
10 グレガ・ボレ(スロベニア、ヴァカンソレイユ・DCM) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 18時間43分52秒
2 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) +3秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) +8秒
4 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・レオパード) +16秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +21秒
6 ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード) +26秒
7 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +28秒
8 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) +31秒
9 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +38秒
10 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、チーム サクソ・ティンコフ) +42秒

ポイント賞(プントス)
1 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 48 pts
2 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 41 pts
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 38 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 11 pts
2 ニコラ・エデ(フランス、コフィディス ソリューションズクレジッツ) 8 pts
3 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 7 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 7 pts
2 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 12 pts
3 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 15pts

チーム総合
1 レイディオシャック・レオパード 55時間12分7秒
2 チーム サクソ・ティンコフ +5秒
3 ベルキン プロサイクリングチーム +1分10秒

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

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