ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第4ステージ「世界の果て」に真っ先に到達したのはモレーノ マイヨロホは再びニバリの元へ

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 ブエルタ・ア・エスパーニャは27日、第4ステージが行われ、残り600mからの飛び出しで上りスプリントを制したダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム)がステージ優勝。ブエルタ通算2勝目を挙げた。総合首位のマイヨロホは、モレーノと同タイムでゴールしたヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)が再び獲得している。

真っ先にゴールに飛び込んだのは、山岳賞ジャージを暫定で着るダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム)真っ先にゴールに飛び込んだのは、山岳賞ジャージを暫定で着るダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム)

 この日は、ラリンからフィネステラまでの189km。フィネステラのゴールは、残り2.5kmから上りとなり、登坂力のあるスプリンターやパンチャーに有利なレイアウト。また、ゴール地がスペイン最西端に位置することから、「ラ・エタパ・デル・フィン・デル・ムンド」(世界の果て)とステージ名が付けられた。

 スタートから12kmで、ニコラ・エデ(フランス、コフィディス ソリューションズクレジッツ)、ダニロ・ヴィス(スイス、BMCレーシングチーム)、ジュシー・ヴェイッカネン(フィンランド、FDJ.FR)、アレックス・ラスムスセン(デンマーク、ガーミン・シャープ)、デニス・ヴァネンデル(ベルギー、ロット・ベリソル)の5選手がエスケープ。最大で6分程度のリードを築きレースを進める。61.1km地点の中間スプリントポイントはラスムッセンが、148km地点の中間スプリントポイントはエデがトップで通過した。

古い町を通るエスケープグループ古い町を通るエスケープグループ

 ステージ最初の山場は、152.8km地点から始まる3級山岳ミラドール・デ・エザロ。昨年の第12ステージのゴール地として登場した上りは、距離こそ1.9kmだが、平均勾配13.1%、最大勾配が30%にもなる激坂区間だ。ここで逃げグループが崩壊し、登坂力のあるエデが単独で先頭に立った。

 一方、メーン集団でも勾配の厳しさに脱落する選手や、バイクを降りて走って上る選手などが現れた。有力選手たちは一団で上り終えたが、下りが始まるとアメツ・チュルカ(スペイン、カハ ルラル)がアタック。さらには、ホセ・エラダ(スペイン、モビスター チーム)、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、ベルキン プロサイクリングチーム)、ドミニク・ネルツ(ドイツ、BMCレーシングチーム)、アンヘル・ビシオソ(スペイン、カチューシャ チーム)が前を行く2人に合流し、逃げを試みる。

 しかし、強力な6選手だけにメーン集団も厳しくチェック。残り15kmを切って先行した全員を吸収。集団は、上りスプリントに向けたチーム同士の駆け引きが始まった。

 各チーム入り乱れた状況の中、残り3kmで先頭に出たのはキャノンデール プロサイクリングとアスタナ プロチーム。ゴール前の上りでエースを好位置に押し上げる作戦だ。集団は一つのまま上りに突入するが、残り1kmを目前に最初に仕掛けたのはフアンアントニオ・フレチャ(スペイン、ヴァカンソレイユ・DCM)。

 だが、この日最も強かったのは残り600mで抜群の加速を見せたモレーノだった。難なくフレチャをパスすると、そのままゴールの「世界の果て」へまっしぐら。集団前方に位置していたファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レイディオシャック・レオパード)も猛追するが、わずかに及ばず。ステージレース、クラシックと幅広く活躍するパンチ力の持ち主が、自身ならびにチームに今大会初のステージ優勝をもたらした。

前日41歳10カ月での初マイヨロホを獲得したホーナーだが、1日でジャージを失ってしまった前日41歳10カ月での初マイヨロホを獲得したホーナーだが、1日でジャージを失ってしまった

 2位でゴールのカンチェッラーラ以下、最後は追い上げて21位までが同タイムでゴールしている。前日ステージ優勝し、マイヨロホを着てこのステージに臨んだクリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード)はゴール前で中切れに遭い、6秒遅れの集団でゴール。16位でゴールしたニバリが労せずしてリーダージャージを獲得する形となった。

 各賞ジャージは、ステージを制したモレーノがポイント賞のプントスを獲得。ミラドール・デ・エザロで山岳ポイントを1ポイント加算したニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ)が、モンターニャと同時に複合賞のコンビナーダでトップに立っている。

再びマイヨロホに袖を通したニバリ再びマイヨロホに袖を通したニバリ
モレーノは同時にポイント賞リーダーも獲得したモレーノは同時にポイント賞リーダーも獲得した

 第5ステージは、ソベールからラーゴ・デ・サラブリアまでの174.3km。海沿いを走ってきたレースは、内陸部へと進む。中盤から後半にかけて3級山岳が2つ控えるが、ゴール前は比較的フラット。上りをクリアしたスプリンターや、逃げ集団に優位に働く可能性があるコースだ。

第4ステージ結果
1 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 4時間37分47秒
2 ファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レイディオシャック・レオパード) +0秒
3 マイケル・マシューズ(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) +0秒
4 ジャンニ・メールスマン(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) +0秒
5 バウケ・モレマ(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +0秒
6 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング) +0秒
7 リナルド・ノチェンティーニ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +0秒
8 ワレン・バルギル(フランス、チーム アルゴス・シマノ) +0秒
9 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +0秒
10 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) +0秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 14時間15分30秒
2 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) +3秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) +8秒
4 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・レオパード) +16秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +21秒
6 ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード) +26秒
7 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +28秒
8 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) +31秒
9 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +38秒
10 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、チーム サクソ・ティンコフ) +42秒

ポイント賞(プントス)
1 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 48 pts
2 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 38 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 37 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 11 pts
2 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 6 pts
3 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) 4 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 6 pts
2 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 11 pts
3 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 11 pts

チーム総合
1 レイディオシャック・レオパード 41時間47分1秒
2 チーム サクソ・ティンコフ +5秒
3 ベルキン プロサイクリングチーム +1分10秒

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

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