ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第3ステージ41歳ホーナーが残り1kmから単独アタック グランツール初勝利で総合もトップに

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 スペインで開催中のブエルタ・ア・エスパーニャは26日、第3ステージが行われ、上りゴールの残り1kmから飛び出したクリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード)が単独逃げ切りを決め、ステージ優勝を果たした。ホーナーはボーナスタイムを得たことで総合首位のマイヨロホも獲得している。

単独アタックを決めてのステージ優勝を果たしたホーナー単独アタックを決めてのステージ優勝を果たしたホーナー

 この日はビゴ〜ミラドール・デ・ロベイラから、バラガルシア・デ・アロウサに至る184.8kmのステージ。入り組んだ海岸線に沿って複雑に進行方向を変えるコースで、途中に大きな山のないほぼ平坦基調だが、残り4kmからゴールまでが一気に200mあまりの標高差を駆け上がるという、最後にひと波乱を期待させる設定だ。

レース中盤のプロトンレース中盤のプロトン

 スタート直後のレース序盤から、5人の逃げグループが形成された。ファブリシオ・フェラーリ(ウルグアイ、カハ ルラル)、シリル・ベッシー(フランス、コフィディス ソリューションズクレジッツ)、パブロ・ウルタスン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)、ルーカ・ドーディ(イタリア、ランプレ・メリダ)、ビセンテ・レイネス(スペイン、ロット・ベリソル)の5人は、まずは静観するメーン集団に対し約6分のタイム差を付けることに成功した。

 メーン集団は逃げとの差をコントロールしながら、後半に向けて徐々に差を縮めていく。終盤のコースが入り組んでいることもあり、逃げを比較的早めに捕まえる展開となり、ゴールまで37kmを残して逃げは吸収された。この直前にメーン集団内で落車が発生し集団は分断されるが、プロトンの興味はラスト5kmを切ってからの上りに注がれており、集団は緊張感が高まる中、大きな一つの塊に戻った。

2006年のツールの覇者オスカル・ペレイロ。地元ガリシアの英雄に会ったファンは大喜び2006年のツールの覇者オスカル・ペレイロ。地元ガリシアの英雄に会ったファンは大喜び

 海上橋を渡ってイジャ・デ・アロウサ(アロウサ島)を一周し、再び橋を渡って戻ると、いよいよゴールが近づいてくる。残り10kmとなり、最後の上りを前にした各チームの位置取り争いとともに、集団のペースも非常に速くなっている。

 残り4kmでいよいよ勝負の上りに入った。最初に集団前方で攻撃的姿勢を見せたのは、オリカ・グリーンエッジ。続いて残り3kmから単独アタックを仕掛けたのはフアンアントニオ・フレチャ(スペイン、ヴァカンソレイユ・DCM)だ。切れの良い攻撃を見せたが、これを単独追走していたイタリアチャンピオンジャージを着るイヴァン・サンタロミータ(イタリア、BMCレーシングチーム)が、残り2kmでフレチャをかわして先頭に立った。

 メーン集団は追走と牽制で安定しない状態。ここから勢い良く飛び出したのが、ホーナーだ。すぐにサンタロミータに追い付くと、残り1kmで単独先頭に躍り出た。1971年生まれで現在41歳の大ベテランだが、その力は衰えない。ビッグギアを力強く踏んでゴールまでを逃げ切り、見事ステージ優勝。意外にもこれがグランツールでの初勝利となった。

ロドリゲスを従えて2位でゴールするバルベルデ。ウラン、マーティン、バッソ、ニバリらも同じグループロドリゲスを従えて2位でゴールするバルベルデ。ウラン、マーティン、バッソ、ニバリらも同じグループ
総合リーダーの座についたホーナー総合リーダーの座についたホーナー

 2位グループは総合首位のヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)を含む有力選手勢が3秒差でゴールし、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム)が2位、ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ チーム)が3位に入った。

 上位3人に与えられるボーナスタイムで、1位のホーナーは10秒を獲得。ホーナーはニバリを逆転して個人総合でも首位に立ち、マイヨロホを獲得した。今年もブエルタは序盤から有力選手勢が日替わりでトップに立つ、目の離せない展開が続いている。

第3ステージ結果
1 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 4時間30分18秒
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +3秒
3 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ チーム) +3秒
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +3秒
5 ダニエル・マーティン(アイルランド、ガーミン・シャープ) +3秒
6 バウケ・モレマ(オランダ、ベルキン プロサイクリングチーム) +3秒
7 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +3秒
8 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・レオパード) +3秒
9 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) +3秒
10 イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) +3秒

個人総合(マイヨロホ)
1 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 9時間37分40秒
2 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +3秒
3 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) +11秒
4 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・レオパード) +13秒
5 ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード) +23秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) +24秒
7 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +25秒
8 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +35秒
9 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) +44秒
10 ロマン・クロイツィゲル(チェコ、チーム サクソ・ティンコフ) +45秒

ポイント賞(プントス)
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 32 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 32 pts
3 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 28 pts

山岳賞(モンターニャ)
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 10 pts
2 ダニエル・モレーノ(スペイン、カチューシャ チーム) 6 pts
3 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) 4 pts

複合賞(コンビナーダ)
1 ニコラ・ロッシュ(アイルランド、チーム サクソ・ティンコフ) 5 pts
2 クリストファー・ホーナー(アメリカ、レイディオシャック・レオパード) 8 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 14 pts

チーム総合
1 レイディオシャック・レオパード 27時間53分28秒
2 チーム サクソ・ティンコフ +11秒
3 ベルキン プロサイクリングチーム +1分16秒

(文 米山一輝/写真 砂田弓弦)

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