シマノ吉田隼人が4位に入る健闘ハイスピード・バトルの国際ロードはモゼール・ジュニアが優勝 シマノ鈴鹿2日目

  • 一覧

 第30回目を迎えた「シマノ鈴鹿ロードレース」は25日、大会2日目が開催され、多くのロードサイクリストがF1サーキットでのレースを楽しんだ。海外招待選手を迎えた最高レベルの「国際ロード」では、海外勢が3位までを占める活躍。BMCデベロップメントチームのイグナツィオ・モゼールが集団ゴールスプリントを制して優勝した。

ゴールラインを切ってガッツポーズを見せたのはBMCのイグナツィオ・モゼールゴールラインを切ってガッツポーズを見せたのはBMCのイグナツィオ・モゼール

 大会初日は曇り空でほぼ持ちこたえたが、この日は朝から雨模様。あいにくのコンディションとなったが、参加者の熱気は衰えず、早朝から各カテゴリーで熱戦が繰り広げられた。

最後のゴールスプリント!最後のゴールスプリント!
ホームストレートの上りを越え、シケインへと向かうホームストレートの上りを越え、シケインへと向かう
雨のホームストレートを通過するレースの集団雨のホームストレートを通過するレースの集団

5ステージ・スズカは最終ステージで大逆転

 2日間で5つのレースを戦うステージレース「5ステージ・スズカ」は、2日目に2ステージが行われた。第4ステージを終えて総合トップは、42歳のベテラン・小室雅成(イナーメ信濃山形)。第1ステージから一貫してリーダージャージを着続けている。前日のチームTTでイナーメが大勝したため、上位5人をイナーメ勢が占める展開だ。

5ステージ・スズカ最終ステージ、細かい動きをリーダーチームのイナーメ信濃山形がチェックする5ステージ・スズカ最終ステージ、細かい動きをリーダーチームのイナーメ信濃山形がチェックする
水色のリーダージャージを着る小室雅成(イナーメ信濃山形)。現在42歳の大ベテランだ水色のリーダージャージを着る小室雅成(イナーメ信濃山形)。現在42歳の大ベテランだ

 最終の第5ステージは、7周回・40.8kmのロードレース。雨足が強くなる中のスタートとなった。アタックはあるものの決定的なものとはならず、最後は集団ゴールスプリントに。集団の先頭を皿屋豊(イナーメ信濃山形)が獲り、ステージ優勝を飾った。

 皿屋は1位のボーナスタイム10秒を獲得したことで、総合でも最後の最後に小室を逆転しての総合優勝。チーム内での逆転劇となった。

ゴールスプリントを制したのは皿屋豊(イナーメ信濃山形)。第3・第4ステージを連勝したゴールスプリントを制したのは皿屋豊(イナーメ信濃山形)。第3・第4ステージを連勝した
ボーナスタイムで最後の最後に小室を逆転した皿屋が総合優勝も獲得したボーナスタイムで最後の最後に小室を逆転した皿屋が総合優勝も獲得した

国際ロードはモゼール・ジュニアが優勝

国際ロードのスタート直前。内外の有力選手が並ぶ国際ロードのスタート直前。内外の有力選手が並ぶ

 ロードレースの最後を飾るのが、10周回・58kmで争われる「国際ロード」。海外招待選手や国内プロ、また脚に自信のあるハイアマチュアがエントリーする最高レベルのレースだ。レーススタート直前になって雨も上がり、路面は乾かないものの、比較的良好なコンディションになった。

 レースは序盤からアタックが掛かっては吸収されるという展開に。集団は自然とハイスピードになり、180人余りでスタートした大集団も、少しずつ人数を減らしていく。

レースは1周目からヒートアップ。大きく集団がうねるレースは1周目からヒートアップ。大きく集団がうねる
海外勢が積極的な動きを見せる海外勢が積極的な動きを見せる
デグナーカーブを先頭で通過する入部正太朗(シマノレーシング)デグナーカーブを先頭で通過する入部正太朗(シマノレーシング)

 半分の5周を過ぎたところで、15人ほどの先頭グループが形成された。有力チームも多く入る逃げは最大で20秒まで差を開き、決定的な動きになるかとも思われたが、メーン集団も海外招待選手を中心に追い上げが緩まず、予断を許さない展開が続く。

逃げ集団は15人程度逃げ集団は15人程度
9周目に入ったレース。逃げとメーン集団との差は15秒ほど9周目に入ったレース。逃げとメーン集団との差は15秒ほど

 レース終盤、9周目に入ったホームストレートからシケインの上りで、メーン集団が猛烈な追い上げを見せた。差を一気に縮めて先頭集団の尻尾を捕え、この動きに対応できたメーン集団の半分ほどが先頭に合流することに成功。先頭集団は40人強に膨れ上がった状態で、10周目、ラスト1周に突入した。

BMCデベロップメントチームは1-2フィニッシュBMCデベロップメントチームは1-2フィニッシュ

 動きはあるものの、逃げは決まらない状態で最終ラップを進んだ集団は、そのままホームストレートの集団スプリントに突入した。大きく広がり、アルゴス・シマノが集団中央から先行するゴールスプリントは、しかし最後に集団左から伸びてきたBMC勢がこれをかわしてゴールラインを切った。大きくガッツポーズをしたのは、イグナツィオ・モゼール。2位もBMCのアーノルド・グランドが獲り、BMC勢が1-2フィニッシュとなった。

 日本人選手は吉田隼人(シマノレーシング)が4位でゴールし、ホストチームの面目を保つ活躍。9位には5ステージ・スズカで惜しくも最後にリーダージャージを失った小室雅成(イナーメ信濃山形)が入り、その鉄人ぶりで周囲を驚かせた。

190cmと長身のイグナツィオ・モゼール190cmと長身のハンサム・ガイ、イグナツィオ・モゼール。BMCの育成チームでプロを目指す21歳だ
上位6人。(左から)2位のグランド、優勝のモゼール、3位のアルストランド、4位の吉田、5位のホエイベルグス、6位の平井上位6人。(左から)2位のグランド、優勝のモゼール、3位のアルストランド、4位の吉田、5位のホエイベルグス、6位の平井

 優勝したモゼールは、身長190cmと大柄でまだ21歳。世界選手権やジロ・デ・イタリア優勝、またパリ〜ルーベ3連覇などで知られる往年の名選手、フランチェスコ・モゼールの息子だ。レース後は「日本人を含めて強い選手が多く大変なレースだった。30周年の記念レースで勝てて嬉しい」と喜びを語った。

次の30年を目指して

 国際ロードの後は、0歳〜6歳までのバンビーノクラスが行われ、未来の名選手になるかも知れない子供たちが鈴鹿のコースを走った。閉会式、そして大抽選会が行われ、2日間に渡る大会は幕を閉じた。30回目という節目の年を越えたシマノ鈴鹿。また次の30年を終えた時、日本のサイクルスポーツは果たしてどうなっているのか。いずれにせよ、その中でシマノが大きな役割を果たし続けていることは間違いないだろう。

最後は未就学児によるバンビーノクラス最後は未就学児によるバンビーノクラス
ベビーカーで鈴鹿サーキットを走る!ベビーカーで鈴鹿サーキットを走る!

国際ロード結果
1 イグナツィオ・モゼール(イタリア、BMCデベロップメントチーム) 1時間15分29秒
2 アーノルド・グランド(スイス、BMCデベロップメントチーム) +0秒
3 ヨナス・アルストランド(スウェーデン、アルゴス・シマノ)
4 吉田隼人(シマノレーシング)
5 ダン・ホエイベルグス(ベルギー、BKCPパワープラス)
6 平井栄一(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)


文・写真 米山一輝

フォトギャラリー

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。
  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載