ブエルタ・ア・エスパーニャ2013 第1ステージ開幕を告げるTTTはアスタナが快勝 ブライコヴィッチが今大会最初のマイヨロホに袖を通す

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 2013年のグランツール最終戦となるブエルタ・ア・エスパーニャが24日開幕した。第1ステージのチームタイムトライアル(TTT)は27.4kmで争われ、アスタナ プロチームがトップタイムをマーク。チーム内のトップでゴールしたヤネズ・ブライコヴィッチ(スロベニア)が、今大会でリーダージャージ「マイヨロホ」を獲得する第1号となった。

チームタイムトライアルでステージ優勝を飾ったアスタナチームタイムトライアルでステージ優勝を飾ったアスタナ

 今回、開幕地に選ばれたのはスペイン北東部、ガリシア州の都市ビラノーバ・デ・アロウサ。第1ステージは大西洋に面した街をスタートし、昨年の第10ステージでゴール地となったサンシェンショを目指す。コースは、ごくわずかなアップダウンがあるが、概ねフラットと言えるレイアウト。スタート直後とゴール前が若干テクニカルなのが特徴だ。

イヴァン・バッソで総合を狙うキャノンデールは下位に沈んだイヴァン・バッソで総合を狙うキャノンデールは下位に沈んだ

 各チーム4分おきにスタート。第1出走のネットアップ・エンデューラが30分34秒で走破し、基準タイムとなる。

 このタイムを上回るチームがなかなか現れない中、ようやくトップタイムを更新したのは、第8出走のオメガファルマ・クイックステップ。9.2km地点の第1計測、20km地点の第2計測をいずれもトップで通過。終盤は個人タイムトライアル世界チャンピオンのトニー・マルティン(ドイツ)が主に牽引し、30分15秒でゴール。このステージの勝利を狙っていたチームだけあって、実力を示した。

好成績を残したスカイ好成績を残したスカイ

 総合争いで有力視される選手を抱えるチームもまずまずのタイムをマークした。複数のオールラウンダーを抱えるチーム サクソ・ティンコフは、中盤から後半にかけてペースアップし30分31秒でゴール。セルジオルイス・エナオ(コロンビア)の総合上位進出に期待がかかるスカイ プロサイクリングは、30分21秒で終えた。

 しかし、この日主役だったのは後半スタートのチームだった。レイディオシャック・レオパードは、TTスペシャリストのファビアン・カンチェッラーラ(スイス)とマイケル・イリサル(スペイン)の2人が中心となり、後半にペースアップ。第2計測でオメガファルマ・クイックステップのタイムに肉薄すると、ゴールでは6秒上回る30分09秒でゴール。続いてスタートしたカチューシャ チーム、モビスター チームはともにトップタイム更新とはならず、最終出走のアスタナ プロチームの結果を待つのみとなった。

アスタナはチーム力の高さを示したアスタナはチーム力の高さを示した

 そのアスタナは、序盤からハイペース。第1計測こそ4秒遅れだったが、その後もペースは緩まない。第2計測でトップに立つと、ゴールではレイディオシャック・レオパードのタイムを10秒上回る29分59秒をマーク。ゴール直前まで7選手を残し、最終的には6名でゴールするチーム力の高さを見せた。

 アスタナは、総合優勝候補筆頭に挙げられるヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)に注目が集まるが、この日先頭でゴールしたのはブライコヴィッチ。今年はツール・ド・フランス第6ステージで落車し負傷。翌ステージで大会を去っていただけに、復調をアピールするマイヨロホ獲得となった。本来は、山岳・TTともに力を示すオールラウンダーで、2012年のツールでは総合9位、2010年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは総合優勝を輝いている。絶対的エースのニバリ、リーダージャージのブライコヴィッチのほかにも強力なメンバーを揃えており、第2ステージ以降の戦い方が見ものだ。

マイヨロホを着たブライコヴィッチマイヨロホを着たブライコヴィッチ

 第2ステージは、ポンテベドラからアルト・ド・モンテ・ダ・グロバまでの177.7km。今大会は11もの頂上ゴールが設けられているが、早くも1級山頂ゴールが登場する。大西洋岸を南下し、一旦内陸部へ。ポルトガルとの国境付近を通過し、再度大西洋岸に出ると今度は北上。最後のアルト・ド・モンテ・ダ・グロバは、登坂距離11km、平均勾配5.6%、最大勾配10%。ゴール前1kmが7~8%の勾配と高難易度。総合狙いの選手にとっては、取りこぼしの許されないステージだ。

第1ステージ結果
1 アスタナ プロチーム 29分59秒
2 レイディオシャック・レオパード +10秒
3 オメガファルマ・クイックステップ +16秒
4 スカイ プロサイクリング +22秒
5 モビスター チーム +29秒
6 チーム サクソ・ティンコフ +32秒
7 ネットアップ・エンデューラ +35秒
8 BMCレーシングチーム +36秒
9 オリカ・グリーンエッジ +45秒
10 ベルキン プロサイクリングチーム +49秒

個人総合(マイヨロホ)
1 ヤネズ・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ プロチーム) 29分59秒
2 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) + 0秒
3 パオロ・ティラロンゴ(イタリア、アスタナ プロチーム) + 0秒
4 ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) + 0秒
5 アンドリー・グリフコ(ウクライナ、アスタナ プロチーム) + 0秒
6 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ プロチーム) + 0秒
7 ファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レイディオシャック・レオパード) + 10秒
8 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・レオパード) + 10秒
9 マイケル・イリサル(スペイン、レイディオシャック・レオパード) + 10秒
10 ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード) + 10秒

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 29分59秒
2 レイディオシャック・レオパード +10秒
3 オメガファルマ・クイックステップ +16秒

敢闘賞
ヤネズ・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ プロチーム)

(文 福光俊介/写真 砂田弓弦)

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