瀬戸の島々を結ぶ「しまなみ海道」や夕日の名所「佐田岬」「サイクリング聖地」目指す愛媛県 コース整備、レンタル拠点拡充…ホテルに鍵付き駐輪場も

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愛媛県と広島県を結ぶしまなみ海道。穏やかな瀬戸内の光景を眺めながらサイクリングが楽しめる愛媛県と広島県を結ぶしまなみ海道。穏やかな瀬戸内の光景を眺めながらサイクリングが楽しめる

 瀬戸内に浮かぶ島々を結ぶ「しまなみ海道」や夕日の名所「佐田岬」などを擁する愛媛県が、「サイクリングの聖地」に向けて動き出している。コースを整備し、自転車を貸し出すターミナルや休憩所を島々に設置。ホテルも自転車置き場を特別に設けるなど「サイクリスト」向けのサービスを充実させている。自分のペースで移動でき、車なら通過しそうなスポットにも立ち寄れる自転車は人気を集め、観光客も増加している。(佐々木詩)

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潮風を受けながら

 愛媛県今治市と広島県尾道市の間に浮かぶ島々を結ぶ「しまなみ海道」。漁港近くの道や世界初の三連吊り橋の上を、心地よい潮風を受けながら家族連れや若いカップルらがゆっくりと自転車をこぐ。競技用の自転車にまたがり、さっそうと駆け抜けるライダーの姿も。

 しまなみ海道には開通時から、日本で初めて海峡を横断する自転車道(瀬戸内海横断自転車道)が整備されており、「自転車で海を渡ることができるスポット」。遠方から自転車を持ち込まなくてもいいようにレンタサイクルターミナルが立ち並ぶようになり、現在は10カ所以上に上る。大人用は1日500円から借りることができる。全長70キロを走破することは難しいという人は、借りた場所ではない所に返すことも可能だ。島々には「しまなみサイクルオアシス」と呼ばれる休憩所もある。

 昨年4月には、台湾のスポーツサイクル・メーカー「ジャイアント」もJR今治駅構内に出店。本格的なロードバイクをレンタルするほか、コースに関するアドバイスも行う。今治市内の宿泊施設では自転車を部屋に持ち込むことができ、鍵が掛けられる専用の駐輪場所も確保。JR四国も、NPO法人「シクロツーリズムしまなみ」の企画で、松山-今治駅間などで電車に自転車を乗せることができる「サイクルトレインしまなみ号」を運行(期間限定)している。

交通規則も改正

昨年5月に行われたサイクリングイベントには全国から参加者が訪れた昨年5月に行われたサイクリングイベントには全国から参加者が訪れた

 盛り上がる自転車ブームに、愛媛県も県を挙げての支援を決めた。今年2月からは「愛媛マルゴト自転車道」計画をスタート。坂本龍馬が脱藩する際に通った道をたどる「肱川(ひじかわ)・奥伊予」など県内で11のサイクリングコースを選定した。

 このほか、車道脇に自転車走行の目安になるよう1キロごとに距離や方向を表示する「ブルーライン」を引いたり、県の道路交通規則を改正し、県全域で2人乗り用自転車での走行を可能にしたりするなど、さまざまな策を打ち出している。

 愛媛県によると、平成24年の観光客数は、しまなみ海道を含む今治市と上島町への県外観光客は前年から約19%増加しているという。今治市内のレンタサイクル利用台数も24年度が4万1139台で、前年度(3万6633台)から大幅に増えている。

 愛媛県大阪事務所の青野勇一さんは「さまざまな自治体がサイクリングに力を入れ始めているが、ここまで整備が進んでいる所はないはず。多くの人にぜひ体験してほしい」と話している。

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来春に縦走イベントを開催

 しまなみ海道を管理する本州四国連絡高速道路(神戸市中央区)は来年3月下旬に2日間、「しまなみ縦走2014」を開催する。しまなみ海道沿いに設けたチェックポイントを自転車または徒歩で回り、スタンプを集めるイベント。事前の申し込み不要で、参加無料(一部通行料が必要)。問い合わせは、同社しまなみ尾道管理センター(電)0848-44-3700。

MSN産経ニュースより)

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