工具はともだち<29>専用アプリとデジラチェで実現する、“トレーサビリティを確保したトルク管理”とは?

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デジラチェからPC側のアプリケーションへデータを転送するイメージデジラチェからPC側のアプリケーションへデータを転送するイメージ

 皆さんは、「トレーサビリティ」という言葉を耳にされたことはありますか? 複数の分野で使われる言葉ですが、ここでは「履歴がたどれる、解る」といった意味で使います。「“犯人”探しができる」とでも言いましょうか…何らかのトラブルが発生した場合、原因究明ができるということなんですね。トレーサビリティを確保したトルク管理であることは、とても重要です。

 ボルト・ナットを締めつけるのは、人間です。環境の違いやいろいろな感情もお持ちですから、悩んだり、落ち込んだりしていると、ミスってしまうこともありますよね。そんな情緒不安定な時に、自転車メンテナンスをしてみても、どうしても締め忘れたり、適切な締付けに至らなかったりと、トラブルの原因になってしまいうこともあるでしょう。

 プロの世界でも、そういった状況がないわけではありません。これを回避するため、そして、万が一締付け不良が発生してしまったとしても再発させない対応策を導くため、トルク管理を徹底しているのです。

KTC「デジラチェ メモルク」KTC「デジラチェ メモルク」
PCへ転送された画面イメージPCへ転送された画面イメージ

 トルク管理に用いられているKTCの製品には、「デジラチェ メモルク」があります。作業者が行った内容がマニュアルどおりだったのか、間違った締付け作業は行われていなかったのか、締付け作業完了後にデータとして結果を残しておけるシステムです。

 デジラチェ メモルクは、デジタル型トルクレンチとアPCにインストールされた専用アプリケーションとの組み合わせです。USBケーブルの接続もしくは、無線により、トルクレンチとPC間でのデータ転送が可能になります。

 はじめに設定をしてしまえば、使い方は今までのトルクレンチとほぼ同じ。ボルトを到達トルクまで締付けて作業完了すると、その締付け結果がアプリケーション側へと自動的にデータ転送されます。デジラチェ本体に200件までデータ保存が可能ですので、PCと常につながっていなくても大丈夫。接続時に転送されます。

 転送内容は上の図のように、日時、締付けに使用したトルクレンチの番号、締付け結果などが表示されます。そしてそのまま保存ボタンを押せば、PCに記録されるしくみです。

 どうです、簡単でしょ? これによって、簡単・確実に作業データを記録、管理することができるようになります。

◇      ◇

 言葉で全てを伝えすることは、なかなか難しいですね。早くイベント企画を進めて、皆さんに体験していただけるようにします。

小池覚(こいけ・さとる)
KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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