エウスカルテルチーム インサイドリポート<6>充実のピレネーステージ

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休息日の練習走行。カメラを向けると手を振る余裕をみせた休息日の練習走行。カメラを向けると手を振る余裕をみせた
くっきり日焼けした手足は、走り抜いてきた勲章だくっきり日焼けした手足は、走り抜いてきた勲章だ

 ツール2回目の休息日は、ピレネー山脈の麓の街、ポーで過ごすこととなった。朝から出待ちをしていた地元の少年レーサーたちが、選手の練習についてきた。およそ1時間に及ぶ周回。少年達とのコミュニケーションは、疲れ切った選手達にとって良いリフレッシュになったようだ。

 しばしシエスタをとり、期待の若手、イサギレ選手がマッサージを受けている部屋へいってみた。「明日はきついピレネーの山岳ステージだね」そう声をかけると『疲れているよ。でも、もう少しでツールも終わりだね。ところでフレッチャ(筆者)は、明日の山のどこで写真撮るの?』と聞き返してきた。「明日は一番きつい登りで待っているよ」と返すと、イサギレ選手は深くうなずいた。

 翌16ステージ。累計登坂標高4600mを越す難関ステージ。気温は34℃を越え、山頂に至っても変わらぬ酷暑。前日の宣言通り、きつい最後の登りで選手を待つことにした。

イサギレ選手の力走に観客も漲る声援イサギレ選手の力走に、観客もみなぎる声援を送った

 地元バスクからの応援団が埋め尽くした山道。大歓声と共に、大きく口を開き呼吸しながら走ってくるイサギレ選手。見事区間3位でゴール。エウスカルテルチームのほかの選手達も軒並み好成績を残した。

 レース後、アサンサ選手が笑顔で語った。「5人で戦っているけど、凄く頑張ってるだろ!」。両親や友達、地元の応援団に勇姿を見てもらえた充実感からくる一言だったに違いない。

写真・文 和田やずか
 

和田やずか和田やずか(わだ・やずか)
1997年よりフリーランスで写真を撮り始め、一般誌や広告などのほか、自転車関係の写真を多く手がける。ツール・ド・フランス出場のプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」(スペイン)に帯同するのは今年で5回目で、チームメイトから呼ばれるニックネームは「フレッチャ」。レース以外に選手が見せる表情や舞台裏などを写す。

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エウスカルテルチーム インサイドリポート ツール・ド・フランス2012

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