アルプスの山岳レースに挑む「チーム・トーゲ」現地ルポ<6>調子を上げてきた筒井道隆「初めて自分の走りができた」 オートルート第4ステージ

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過酷な山岳レース「Haute Route Alps」(オートルート・アルプス)は8月21日、第4ステージが行われた。119kmで獲得標高3000mと難易度は前日より低いが、疲労が蓄積しているだけに、「チーム・トーゲ・ジャパン」で挑戦している俳優の筒井道隆さん、ロードレース元全日本チャンピオンでアテネ五輪代表の田代恭崇さん、八戸学院大学学長の大谷真樹さんはいずれも苦戦しながら走り抜いた。以下、チーム・トーゲからのレポートです。

第4ステージ・コースマップ ©Haute Route Alps第4ステージ・コースマップ ©Haute Route Alps
第4ステージ・高低図 ©Haute Route Alps第4ステージ・高低図 ©Haute Route Alps

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アルプスの“激坂”をダンシングで攻める筒井道隆。ステージレースも半ばを迎えて本領を発揮し始めた ©Minoru OMAEアルプスの“激坂”をダンシングで攻める筒井道隆。ステージレースも半ばを迎えて本領を発揮し始めた ©Minoru OMAE
ゴール後の筒井は「4日目にして初めて自分の走りができた」と満足そう ©Minoru OMAEゴール後の筒井は「4日目にして初めて自分の走りができた」と満足そう ©Minoru OMAE

 筒井道隆は「スロースターター」という本人の言葉通り、ステージレースも半ばを迎えた第4ステージで実力を発揮し始めた。「初めて走るアルプスの道、長い下り、初めて体験する気温差などに徐々に慣れてきたことが大きい」とは本人の弁。しかし途中の下りでパンクに見舞われ、上りで詰めたタイムを失ってしまった。

 ただ、ゴール後の筒井は「オートルート4日目にして初めて自分の走りができた」と満足そうに語った。


大谷真樹は脱水症状に苦しんだが、フォトグラファーに声をかけられると、元気にサムズアップ ©Minoru OMAE大谷真樹は脱水症状に苦しんだが、フォトグラファーに声をかけられると、元気にサムズアップ ©Minoru OMAE

 大谷真樹は体調不良もあってこの日は給水がうまくいかず、脱水症状に苦しんだ。

 もともとブルベで自転車に夢中になり、シュペールランドヌール(※)を年3回達成したタフな大谷。52歳で大学学長という激務をこなしながら、厳しいトレーニングを積んで挑んでいるだけに、簡単にあきらめはしない。体調が悪くとも、気力を振り絞ってゴールを目指した。

気力を振り絞ってゴールを目指す大谷 ©Minoru OMAE気力を振り絞ってゴールを目指す大谷 ©Minoru OMAE


※シュペールランドヌール…同一年内に200・300・400・600kmのブルベ・シリーズを達成したランドヌールに贈られる称号

 

この日はトップ集団から離れて一人旅の時間が長かった田代恭崇 ©Minoru OMAEこの日はトップ集団から離れて一人旅の時間が長かった田代恭崇 ©Minoru OMAE

 前日までの疲れが抜けない田代恭崇は、この日はさすがにキレがなかった。表情に疲れをにじませ、得意の上りでもスピードが上がらず、ステージ順位は57位。トップ集団から遅れて一人旅の時間が長くなってしまった。

 個人総合成績は前日の18位から、第4ステージ終了時点で23位にまで後退してしまった田代。しかしまだまだ各国の強豪たちに伍して上位に踏みとどまっている。

 現役選手時代にはステージレースの経験が豊富で、翌日の個人TT(ヒルクライム)を勝負どころと捉えているだけに、今後の走りに期待が膨らむ。

コル・デ・ヴァル峠の海抜を示す標識の前では、記念撮影をするライダーが列を成した。どの国でもおなじみの光景だ ©Team TAUGE Japanコル・デ・ヴァル峠の海抜を示す標識の前では、記念撮影をするライダーが列を成した。どの国でもおなじみの光景だ ©Team TAUGE Japan
フィードステーションは、ちょっとした社交場状態に ©Team TAUGE Japanフィードステーションは、ちょっとした社交場状態に ©Team TAUGE Japan


 この日最後のフィードステーション。順位400番台のゆっくりめのライダーが集う。足切り時間にはまだ間があるので、一緒に走ってきたライダーと挨拶を交わして友達になったりと、ちょっとした社交場状態。オートルートはレースとして戦いを楽しむ者もいれば、こうして世界の自転車乗りと交流する楽しみを見出す者もいる。

=敬称略

(レポート・Team TAUGE Japanマネージャー 山本祥子)


(Haute Route YouTube Channel より)

 

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