アルプスの山岳レースに挑む「チーム・トーゲ」現地ルポ<5>164kmの最難関コースでは長く寒い下りに苦戦 オートルート第3ステージ

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「Haute Route Alps」(オートルート・アルプス)は8月20日、第3ステージが行われた。この日は距離164km、3つの峠を超えて獲得標高は3400mとなる今大会最難関のマラソンステージ。ダウンヒルも厳しく、下りの標高差は計3800mにもなる。「チーム・トーゲ・ジャパン」から出場している俳優の筒井道隆さん、ロードレース元全日本チャンピオンでアテネ五輪代表の田代恭崇さん、八戸学院大学学長の大谷真樹さんは、タフなコースに苦戦しつつ何とか乗り切った。チーム・トーゲからのレポートでお届けします。

第3ステージ・コースマップ ©Haute Route Alps第3ステージ・コースマップ ©Haute Route Alps
第3ステージ・高低図 ©Haute Route Alps第3ステージ・高低図 ©Haute Route Alps

◇           ◇

 この日はスタート直後にまず、標高1800mから2770mまで上る1級山岳。前日はステージ10位だった田代恭崇はこの日も好調で、山頂を6位で通過した。しかし気温は1度と凍えるような寒さ。さらに、初めての道を走る不利も働いて、ゴールでは30位に後退してしまった。

好調だった田代恭崇だが、後半は寒さとコースに苦しめられた ©Minoru OMAE好調だった田代恭崇だが、後半は寒さとコースに苦しめられた ©Minoru OMAE
イギリスのTV局から取材を受ける田代 ©Minoru OMAEイギリスのTV局から取材を受ける田代 ©Minoru OMAE

 チーム・トーゲの「セレブライダー」たちには海外メディアも興味を寄せる。前日に田代が活躍したことで、一気に注目度が高まった。

 筒井道隆、大谷真樹はそろってゴール。下り坂では体感気温が零下ともなる厳しい寒さに、2人とも命の危険すら感じたという。イタリア国境を越えたところで合流し、励まし合いながら最後の峠をクリアしてきた。

そろってゴールする筒井道隆(左)と大谷真樹(右) ©Minoru OMAEそろってゴールする筒井道隆(左)と大谷真樹(右) ©Minoru OMAE

 「イタリアにせっかく行ったのに、1ユーロも持っていなかったから、ジェラート1個買えなかった。美味しそうな店があったのに」とはジェラート好きの大谷の弁。オートルートは単なるレースというだけではなく、通過する街々の様子、雄大な自然の風景という大いなる魅力もあり、リピーターが多い。

 大会運営はいたれりつくせりで、ゴールした選手たちはライダーズビュッフェに向かい、大会IDを見せればランチを食べられる。基本はパスタなど炭水化物中心。この他にマッサージのサービスもあり、すべて参加費に含まれている。

ライダーズ ビュッフェの様子 ©Team TAUGE Japanライダーズ ビュッフェの様子 ©Team TAUGE Japan
アジア・オセアニアからの参加者と共に夕食をとるチーム・トーゲのメンバー ©Team TAUGE Japanアジア・オセアニアからの参加者と共に夕食をとるチーム・トーゲのメンバー ©Team TAUGE Japan

 夜はアジア・オセアニアからの参加者をまとめているウィル・レヴィーらと夕食をとる。毎日同じメンバーで朝食・夕食を共にし、お互いの完走をたたえ合う。第2ステージで田代が10位と健闘したときは、誰からともなく「田代に乾杯!」という声があがり、皆でグラスを掲げた。国籍が違っていても、多少言葉が通じなくても、同じタフなレースを走る仲間同士ゆえに、絆は日々深まっていく。

 レースは休むことなく続き、21日の第4ステージでは、119kmで3000mの獲得標高に挑む。

=敬称略

(レポート・Team TAUGE Japanマネージャー 山本祥子)


(Haute Route YouTube Channel より)

 

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