アルプスの山岳レースに挑む「チーム・トーゲ」現地ルポ<3>日本人3人が無事スタート、田代は総合20位と好発進 オートルート第1ステージ

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8月18日、いよいよ過酷な山岳ステージレース「Haute Route Alps」(オートルート・アルプス)がスタート。「チーム・トーゲ・ジャパン」から出場した3人の日本人――俳優の筒井道隆さん、自転車ロードレースの元全日本チャンピオンでアテネ五輪代表の田代恭崇さん、八戸学院大学学長の大谷真樹さんも、元気よくペダルを踏んで駆け出した。以下、チーム・トーゲからのレポートでお届けします。

第1ステージ・コースマップ ©Haute Route Alps第1ステージ・コースマップ ©Haute Route Alps
第1ステージ・高低図 ©Haute Route Alps第1ステージ・高低図 ©Haute Route Alps

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ジュネーブ・レマン湖のほとりでスタートを迎える3人。(左から)大谷真樹、筒井道隆、田代恭崇 ©Minoru OMAEジュネーブ・レマン湖のほとりでスタートを迎える3人。(左から)大谷真樹、筒井道隆、田代恭崇 ©Minoru OMAE

 いよいよレースがスタートした。元アテネ五輪代表の田代恭崇は終始落ち着いた様子。「一番速いグループに入って、行けるところは行きます」との宣言どおり、一番早いスタートの組に場所を確保した。3年連続優勝を狙うフランスのMTB王者、ピーター・プーリーのトレインに乗るつもりなのだ。プーリーの戦略的な揺さぶりアタックにも耐える決意を固めていた。

田代(写真中央の白いウェア)はトップレベルの75人から成る第1スタートに入ることを自ら選択。3連覇を狙うピーター・プーリーの集団に食らいついていった ©Minoru OMAE田代(写真中央の白いウェア)はトップレベルの75人から成る第1スタートに入ることを自ら選択。3連覇を狙うピーター・プーリーの集団に食らいついていった ©Minoru OMAE
フィードゾーン(補給ステーション)にはさまざまな補給食が並ぶ。しかしトップ選手の多くはここに寄らず、チームカーから供されるサコッシュで補給する。田代は背中に詰められるだけ詰め込み、すばやく再スタートした ©Minoru OMAEフィードゾーン(補給ステーション)にはさまざまな補給食が並ぶ。しかしトップ選手の多くはここに寄らず、チームカーから供されるサコッシュで補給する。田代は背中に詰められるだけ詰め込み、すばやく再スタートした ©Minoru OMAE

 筒井道隆は日本で練習中に交通事故に巻き込まれ、負傷がまだ完全に癒えていないが、それでもオートルート出場を決めた。俳優業のかたわらで趣味の自転車歴も長く、その鍛え抜かれた体躯から、初対面の田代が「筒井さんは走れる人です」と見抜くほどのベテランライダーだ。オートルート完走への決意は固い。

フィードゾーンでステージ後半に向けてエネルギーを補給する筒井。日本で事故に巻き込まれて負傷した手をかばいながらも、しっかりしたペダリングで走行した ©Minoru OMAEフィードゾーンでステージ後半に向けてエネルギーを補給する筒井。日本で事故に巻き込まれて負傷した手をかばいながらも、しっかりしたペダリングで走行した ©Minoru OMAE

 大谷真樹は周囲のライダーを見回す余裕をみせた。歴戦のブルベライダーである彼は、最初から飛ばすつもりはなく、7日目のゴールを見据えて自分のパワーをコントロールしながら走る。「いかに自分をマネージメントするかが課題」というのが、いかにも学長らしい視点だ。

ゴールする大谷。アナウンスが「日本のライダーがゴールしました!イエイ!」とフィニッシュを盛り上げた ©Minoru OMAEゴールする大谷。アナウンスが「日本のライダーがゴールしました!イエイ!」とフィニッシュを盛り上げた ©Minoru OMAE

 総勢600人のライダーの中には、田代のような元プロライダーや現役セミプロライダーから、自転車歴の短いアマチュアまで含まれ、実力にはバラつきがある。勝負にからむレースの最前線では、ディフェンディングチャンピオンのプーリーとそのチームが終始トップ集団を形成。田代は2番目の集団をキープして走った。

 その結果、田代はこのステージを総合20位という好位置でフィニッシュ。現役時代はステージレースの後半に強かっただけに、これからの順位アップが期待できる。大谷も筒井も無事に第1ステージを完走し、19日の第2ステージに臨む。

=敬称略

(レポート・Team TAUGE Japanマネージャー 山本祥子)


(Haute Route YouTube Channel より)

 

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