ツール・ド・奈良!? 古都で自転車イベント続々 歴史遺産周遊から本格ヒルクライムまで

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古都・奈良は見所いっぱい古都・奈良には見所がいっぱい

 環境に配慮したエコロジーの観点や健康ブームを背景に、全国で自転車愛好家が増える中、奈良県でのサイクリングイベントが全国的に注目を集めている。自然豊かで歴史遺産も多い奈良県では、台風12号による紀伊半島豪雨からの復興PRや観光客誘致のツールとして効果を発揮させる狙いがあり、史跡をめぐるコースから丘陵地帯を使った本格的なレースまで「自転車」が持つ幅広い集客力で奈良の魅力を発信中だ。

■古代史の表舞台で

 高松塚、キトラ両古墳など古代史の表舞台・奈良県明日香村で先月3、4の両日、初の自転車イベント「明日香サイクリングフェスティバル」が開催された。メーン会場は国営飛鳥歴史公園・石舞台地区で、古墳や「日本の原風景」と呼ばれる田園を駆け抜けるコースは、古代史ファンにも人気。中・上級者向けのヒルクライムもあり、両日で計約750人が参加する盛況ぶりをみせた。

 エコロジーや健康ブームの後押しで自転車人気が高まっている一方で、自転車は市街地での“暴走”が批判を浴び規制強化の動きも進む。自然豊かで歴史遺産も多い奈良でサイクリング本来の楽しさを知ってもらうことで、市街地の歩道などでの“危険走行”に歯止めを掛ける狙いもある。

奈良県明日香村で12月に初開催された「明日香サイクリングフェスティバル」(実行委員会提供)奈良県明日香村で12月に初開催された「明日香サイクリングフェスティバル」(実行委員会提供)

■オフシーズンに

 奈良県は自転車道の整備を推進しており、奈良市では来月、自動車専用道の奈良奥山ドライブウェイと世界遺産「古都奈良の文化財」に登録されている春日山原始林の特設コースを舞台にした「奈良若草山ヒルクライム」の初開催が予定されている。

 奈良で自転車イベントが続々と開催される背景には、春や秋に比べて観光客数が低迷する冬場にイベントを行うことで、観光オフシーズンにも宿泊客や観光客の増加を見込み、地元のPRにつながるからだ。

 明日香サイクリングフェスティバル実行委員会は「地元との協力が不可欠だが、明日香村の魅力をアピールする場として2回、3回と歴史を重ねていけるようにしたい」としている。

■被災地復興も

 3月には、紀伊半島豪雨で大きな被害を受けた県南部の復興を支援しようと、自転車で奈良の観光名所を巡る「奈良サイクルツアー 2012」が開催される。同ツアーは平城宮跡(奈良市)を出発し、2日間で飛鳥・橿原方面をまわる総距離142キロのコースから、日帰りの74キロまで3コースが用意されている。

 また、同県橿原市の県立橿原公苑で同時に開催される「奈良食祭 2012」では被災地の同県十津川村や天川村も出店を予定し、「災害時に自転車はどう役に立ったか」などをテーマに東日本大震災の被災地から岩手、宮城両県などの関係者を招いたサイクルシンポジウムも開かれる。

 同ツアー運営事務局は「自転車というツールで、奈良の魅力をPRしたい」と話している。

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