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西加南子の“勝手に”サイクルカフェ紀行<10>美味しいそばと店主の人柄が愛される「蕎麦太郎カフェ」 国体のコース・奥多摩の渓流を眺めながらゆっくり

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今秋の「東京国体」ロードレースは奥多摩で開催

 奥多摩といえば、日大生産工学部サイクリング部の方々に「マウンテンバイクでサイクリングにいかないか?」と軽く誘われ、輪行して奥多摩の山に連れていかれたのが初めてだったと、今でも記憶に残っています(全然サイクリングじゃなくて修行だった)。

橋の上からカフェのある氷川国際釣場を眺める=東京都西多摩郡奥多摩町橋の上からカフェのある氷川国際釣場を眺める=東京都西多摩郡奥多摩町

 「東京にもこんなに山深いところがあるんだ!」という驚きと、連れて行かれた山でマウンテンバイクを担いで数時間も歩かされ、「なんで自転車を持って歩かなくてはいけないんだ!」という憤りが印象に残っています。

 それからしばらく奥多摩を訪れる機会はなかったのですが、昨年9月に行われた全国都道府県対抗自転車競技大会のコースが奥多摩だったため、久しぶりに奥多摩を自転車で走りました。この大会は、今年9月29日に開かれる第68回国民体育大会「スポーツ祭東京2013」の自転車ロードレースの予行として行われたもので、東京国体に準じる形で実施されました(国体のロードレース種目は成年男子と少年男子のみ)。

 緑も多く、朝晩は涼しくなる奥多摩は夏のサイクリングにぴったりの場所です。ただし、当然ですが坂は多いです。

 私がトレーニングで走る山といえば筑波山系が多いのですが、いつも同じ場所を走っていると息が詰まるので、週末に奥多摩の知人宅を訪ねつつ、周辺の山々を走ってきました。

渓流沿いの釣堀にある“そばのカフェ”

 山の中をひと通り走り終え、友人夫婦とそばの美味しいカフェで合流することになりました。その名も「蕎麦(そば)太郎カフェ」。奥多摩駅から自転車で氷川を上流へ進むと、数分で到着します。2013年からコチラで通年営業を始めたそうです。

蕎麦太郎カフェ前で奥多摩在住の友人、高橋真紀さんと(私の2012年仕様のジャージを着用!)蕎麦太郎カフェ前で奥多摩在住の友人、高橋真紀さんと(私の2012年仕様のジャージを着用!)
実物はもっとすごいのです。今度は工場をじっくり眺めに行きたいと思います実物はもっとすごいのです。今度は工場をじっくり眺めに行きたいと思います

 氷川を渡る橋のすぐ脇にあるカフェからは、下を流れる渓流と、川下にある工場の建物を眺めることができます。

 「え、工場を眺めるの?」と思われるかもしれませんが、その工場の作りがとても見事なのです。継ぎはぎ具合や立体感がとても芸術的! これは一見の価値ありです。私は工場マニアではありませんが、この建物を見ているだけで1日過ごせそうです。

新旧のジャージで蕎麦と麦切りをいただきました新旧のジャージで蕎麦と麦切りをいただきました

 さっそく看板メニューの手打ちそばと麦切り、グリーンカレー(いずれも700円)を友人である高橋夫妻といただきました。そばはサラッとあっさり、細めの上品な麺です。麦切りは大麦粉50%、小麦粉50%で作られ、モッチリと食べ応えのある食感を味噌だれでいただきます。これはくせになる食感と味です。そして、カレーはそば屋で出るカレーのイメージとは全く異なる、スパイスが効いたタイカレーです。食後は自由にドリンクを飲むことができ、景色を眺めながらゆっくりと過ごすことができます。

蕎麦職人”しょーちゃん”こと舩越章太郎さんと蕎麦職人”しょーちゃん”こと舩越章太郎さんと

 お料理を作るのは、元ミュージシャンのそば職人“しょーちゃん”こと舩越章太郎さんです。まったく畑違いの転職なだけに、修業期間は苦労があったでしょうと尋ねると、「2週間だよ!」とあっけらかんと答えてくださいました。美味(うま)けりゃいいのです、美味けりゃ(笑)

 そしてなんと“しょーちゃん”はそばよりうどんが好きなのだそうです…もう、全国のそば屋を敵にまわしてしまいそうです(ハラハラ!)。

コチラは味噌だれで頂く麦切りです。味も食感も蕎麦より満足感がありますコチラは味噌だれで頂く麦切りです。味も食感も蕎麦より満足感があります

 お料理の味だけでなく、カジュアルで気軽にお話しできる“しょーちゃん”のお人柄が、この店の味でもあると思います。「そばをカジュアルに食べてほしい」と語った言葉が、そのままお店の雰囲気に表れていました。

 そんなお店の雰囲気が、観光客にも地元の人々にも愛される所以なのだと思います。長く続くお店というのは、地元の人に愛されているのが共通点のような気がします。

 皆さんも9月に行われる国体ロードレースを観戦して、奥多摩でそばを食べて帰るツアーなんていかがでしょうか?

「蕎麦太郎カフェ」
所在地: 東京都西多摩郡奥多摩町氷川397-1
TEL: 0428-83-8160
E-mail: nobi2@nagura-melon.jp
営業時間: 11:00~18:00
定休日: 3~11月 無し、12~2月 月曜日位(事前にお確かめください)
フェイスブックページ: https://www.facebook.com/sobatarocafe

文・写真 西加南子

西加南子西加南子(にし・かなこ)
日本大学短期大学在学中、トライアスロンを始める。1994年、サイクルショップ「ズノウイースト」(千葉県船橋市)にて本格的に自転車ロードレースを開始。8年間「チーム ラバネロ」に所属し、2010年からは自身のチーム「Luminaria」を運営・活動する。座右の銘は「女は年齢じゃない、肌と筋肉だ!」、自他共に認めるカフェ好き。千葉県在住。ブログURL(http://www.kanakonishi.com/)

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