エウスカルテルチーム インサイドリポート2013<7>13年目のツールを終えて、監督「私は幸せだ」 さらなる未来を目指して走破

  • 一覧

ツール完走を果たし、充実感をたたえた表情のエウスカルテルの選手たちツール完走を果たし、充実感をたたえた表情のエウスカルテルの選手たち

 エウスカルテルチームが結成されたのが1994年。スペインのバスク地方というごく限られた地域から、選手やスタッフを集め、2001年からは悲願のツール・ド・フランスに出場。ピレネーの山岳地帯では、山向こうの地元からやって来た、オレンジ色のTシャツを身にまとった大応援団に後押しされ、ツール連続出場を果たしてきた。彼らの活躍はツールのみならず、オリンピックチャンピオンの輩出まで至り、世界中の自転車ファンを熱狂させた。

 「小さな地方から世界の大舞台で戦おう」これが彼らのフィロソフィーだ。

イゴール(左)アルバロ(右)ゴンザレス・デ・ガルデアノ兄弟がエウスカルテルチームの陣頭指揮をとったイゴール(左)アルバロ(右)ゴンザレス・デ・ガルデアノ兄弟がエウスカルテルチームの陣頭指揮をとった

 当初の目的を大いに果たし、今年は新体制となり彼らなりのグローバル化をはかった。チームはまるで家族のようだ。彼らはチームのことを「大きな一本の木」と言っている。

 歴史を積み上げてきたチームは、100回目のツールで「さらなる未来に向けた活躍を!」と走りぬいてきた。不得手とする平地ステージや、タイムトライアル。近年のツールでつきものの落車の危機も克服し、得意の山岳ステージでは区間優勝を勝ち取ることは出来なかったものの、ファンを喜ばせる走りを魅せた。

 最終日を前に監督は、今年のツールについて、選手たちに静かに言った。「君たちの走りは最高だった。私は幸せだ。ありがとう」

雷雨のなか走るニエベ選手。後半の山岳ステージで着実に順位を上げた雷雨のなか走るニエベ選手。後半の山岳ステージで着実に順位を上げた
補給食をくわえながら難易度の高いグランドン峠を下るイサギレ選手。リタイアした兄の分まで健闘した補給食をくわえながら難易度の高いグランドン峠を下るイサギレ選手。リタイアした兄の分まで健闘した

 目まぐるしく参戦チームが入れ替わる中、古参のエウスカルテルは、100回目のツールの歴史に名を刻んだ。

和田やずか和田やずか(わだ・やずか)
1997年よりフリーランスで写真を撮り始め、一般誌や広告などのほか、自転車関係の写真を多く手がける。ツール・ド・フランス出場のプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」(スペイン)に帯同するのは今年で6回目。レース以外に選手が見せる表情や舞台裏などを写す。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

エウスカルテルチーム インサイドリポート ツール・ド・フランス2013

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載