山口和幸の「ツールに乾杯! 2013」<6>いよいよ大詰めの第100回大会 ボクもラルプデュエズを2回上る

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 ツール・ド・フランスはいよいよ大詰め。セミ時雨が耳に痛いほど飛び込んでくるプロバンスから、牧歌的なカウベルの音色が心をいやすアルプスへ。2回目の休息日にボクは、18日の天王山であるラルプデュエズを取材してきた。第100回大会はツール・ド・フランスの聖地とも言われるこのラルプデュエズを1区間に2回上ることで注目を集めているのだ。

2度目の休養日直前の山場、モンヴァントゥ山頂ゴールのステージ2度目の休養日直前の山場、モンヴァントゥ山頂ゴールのステージ

 実のところ、ボクは休息日にラルプデュエズの不動産会社までアパートの鍵を借りに行くハメになったのだ。注目のゴールだけにコースが発表されたときにはホテルは満室。主催者がすべて押さえてしまったのだろう。

 ただしラルプデュエズには奥の手がある。ここはウインターリゾートとして開発されたところなので、冬のスキーのために滞在型レジデンスを購入した人たちがオフシーズンの管理を不動産会社に任せているのだ。つまりお金を出せばアパートは借りられる。

 貸し出しは1週間単位。ここが落とし穴で、18日のレース当日だけ宿泊する予定だったが、ちょっとだけ不安だったので連絡をしてみたら、「18日は私たちもラルプデュエズに上れないのでオフィスは閉めている」とのこと。ということで休息日に料金の清算とカギの受け取りに行くハメになった。

 おかげでツール・ド・フランスがやってくる3日前のラルプデュエズを取材することができた。沿道の草地はすでにキャンピングカーで立錐の余地がないほどだった。すでに交通規制も部分的に始まっているので、2日前に来てもラルプデュエズには入れないということだ。

 ふもとの町ブールドワザンからラルプデュエズのゴールまで13.8kmの最速記録は、97年にマルコ・パンターニが記録した37分35秒。しかもパンターニは、94年に38分、95年に38分04秒で駆け上がり、1人でベスト3の記録を独占している。

 現地を訪れるとツール・ド・フランスのゴール地点に「アリベ=ゴール」の看板がある。一般選手もふもとの町ブールドワザンからサイクルコンピューターで所要時間を計測し、その計時を見せるとツーリストインフォメーションで記録証を発行してくれるという。

 いずれにしても第18ステージのラルプデュエズは2回上る。18日はボクも今年2回目のラルプデュエズである。

山口和幸山口和幸(やまぐち・かずゆき)
ツール・ド・フランスをはじめ、卓球・陸上・ボート競技などを追い続け、日刊スポーツ、東京中日スポーツ、ナンバー、ターザン、YAHOO!などで執筆。国内で行われる自転車の国際大会では広報を担当。著書に「ツール・ド・フランス」(講談社現代新書)、「もっと知りたいツール・ド・フランス」(八重洲出版)など。

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