田中苑子の「愛しのツール 今年も追っかけてます」<6>晴天に恵まれ続けるツール いよいよ最終週、パリに向けてのカウントダウン

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2回目の休息日。マッサージを受けながらリラックスする新城幸也(ヨーロッパカー)。肋骨に痛みがあるため、脚を中心にしたマッサージを受けた2回目の休息日。マッサージを受けながらリラックスする新城幸也(ヨーロッパカー)。肋骨に痛みがあるため、脚を中心にしたマッサージを受けた

 イギリス海峡まで北上したレースは、アッという間に南仏プロヴァンスに戻って来た。前回の滞在時よりも、より蝉の声は大きくなり、時折見かける向日葵は、その色を濃くしている印象だ。しかし気温は変わらず、とても暑い…。

 プロヴァンスの禿げ山・モンヴァントゥでの超級山岳決戦を終えて、7月15日、ツール一行は麓の美しい街で、静かな休息日を過ごした。選手たちは記者会見や軽いトレーニングを済ませて、ゆっくりとマッサージを受け、非常に厳しいと言われている最終週、アルプス山脈での山岳ステージに向けて英気を養った。

第16ステージ、プロヴァンスの小さな街、ヴェゾン・ラ・ロメーヌでのスタート会場。中世の服装に身を包んで選手を出迎えた第16ステージ、プロヴァンスの小さな街、ヴェゾン・ラ・ロメーヌでのスタート会場。中世の服装に身を包んで選手を出迎えた
「だって暑いんだもん!」女のコがお腹を出して、スタートを待つ「だって暑いんだもん!」女のコがお腹を出して、スタートを待つ
この日もたくさんの観客が集まったスタート地点。選手たちは丁寧にファンサービスをするこの日もたくさんの観客が集まったスタート地点。選手たちは丁寧にファンサービスをする

 ここまで15ステージ、約2/3のレースを終えて、今年のツール・ド・フランスは一度も雨に当たっていない。これは、かなり珍しい。年によっては、悪天候が続いて、寒いレースになることもある。太陽が、100回目のツール・ド・フランスをお祝いしてくれているのだろうか? そして、最終週の始まりとなった第16ステージも、雨の予報があったと聞くが、朝から絶好の晴天に恵まれ、気温はグングンと上昇。ショートステージにも関わらず、選手たちは何度も何度もボトルの水を飲み干した。

レースを終えて、冷たいドリンクを飲み干す。暑いステージが終わったレースを終えて、冷たいドリンクを飲み干す。暑いステージが終わった
ゴール地点で、元気に応援をしていた一行。メディアのカメラにも大喜びで手を振るゴール地点で、元気に応援をしていた一行。メディアのカメラにも大喜びで手を振る
ブドウ畑が並ぶプロヴァンスの大地。太陽の恵みを受けて、美味しいワインになるブドウ畑が並ぶプロヴァンスの大地。太陽の恵みを受けて、美味しいワインになる
起伏に富んだプロヴァンスの大地を進む選手たち起伏に富んだプロヴァンスの大地を進む選手たち
選手を待つチームスタッフ。手だけでは足りず、ズボンのポケットにも飲料を忍ばせる選手を待つチームスタッフ。手だけでは足りず、ズボンのポケットにも飲料を忍ばせる

 美味しいワインになるブドウ畑と、心地のいいラベンダー畑の間を縫って、第16ステージは開催された。やや波乱の展開を見せたものの、総合上位に大きな変動はない。いよいよ、レースのクライマックスとなる起伏に富んだタイムトライアルと、アルプスでの山岳ステージが選手たちを待ち構えている。クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)の完全優勝が、かなり現実味を増し、彼の圧倒的な強さゆえに、メディアには彼のドーピングを疑う記事が並ぶ…。残り5ステージ、パリに向けてのカウントダウンが始まった。

(写真・文 田中苑子)

イエロージャージを守り、ゴールするクリス・フルーム。厳しい山岳ステージが待ち構えるイエロージャージを守り、ゴールするクリス・フルーム。厳しい山岳ステージが待ち構える
表彰式でのカメラマンたちの場所取りは熾烈。ちょっと出遅れると、前には出られない……表彰式でのカメラマンたちの場所取りは熾烈。ちょっと出遅れると、前には出られない……

田中苑子田中苑子(たなか そのこ)
1981年、千葉生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。2008年よりフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかなサイクルスポーツを追っかけ中。

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