エウスカルテルチーム インサイドリポート2013<4>総勢25人 チームが一丸となって走る個人タイムトライアル

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自分の出番まで新聞を読んでいるイオン・イサギレ選手自分の出番まで新聞を読んでいるイオン・イサギレ選手

 自転車レースは、一人の勝者を決める個人競技だ。しかし、チームに帯同し観察していると、実のところ団体競技の側面を強く感じる。

 選手がどう走るかは、事前に監督から指示が出る。選手は指示通りに仕事が出来たかどうかが、結果となり評価の対象となる。そして、選手が仕事をしやすいようにサポートするのがチームスタッフの役目だ。

 エウスカルテル・エウスカディの場合、選手9人に対して、ジェネラルマネージャー、レース監督、トレーナー、ドクター、メカニック、マッサージャー、シェフ、プレス担当の16人のスタッフがツールに帯同している。レース上は、選手9人がツールに挑んでいるかのように見えるが、実のところエウスカルテルチームとして総勢25人でパリを目指している。

 第11ステージは、モンサンミッシェルへの個人タイムトライアル。スタッフ曰く、「アルプスで勝負するために、今日は平凡な走りでいい」。あくまでも、得意の山岳で目標のトップ10入りするために、総合順位を引き離されないようにしつつ、無事に一日を終えようという戦略だ。

チームスタッフからコース説明を受ける選手たちチームスタッフからコース説明を受ける選手たち
「いいスピード出てるぞ!そのまま行け!」と無線で選手を激励「いいスピード出てるぞ!そのまま行け!」と無線で選手を激励

 スタート前のチームバスの中では、レース監督がこれから出走する選手に「細かいアップダウンがあり、ラスト5kmは海からの横風があるから、力を温存するように」と身振り手振りで指示をしている。外では、メカニックによってTTマシンの最終調整が念入りに行われている。ウォーミングアップをしている選手の横では、トレーナーが静かに見守り、マッサージャーは選手の補給や着替えのスーツケースをゴールへ向かう車に積み込む。

 レーススタート5分前。選手はヘルメットのベルトを締め、ハンドルを握りスタート地点へ向かう。その背中に、スタッフ達が声をかける。「よし!行ってこい!」と。

ゴールまであとわずか、力走するニエベ選手ゴールまであとわずか、力走するニエベ選手

和田やずか和田やずか(わだ・やずか)
1997年よりフリーランスで写真を撮り始め、一般誌や広告などのほか、自転車関係の写真を多く手がける。ツール・ド・フランス出場のプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」(スペイン)に帯同するのは今年で6回目。レース以外に選手が見せる表情や舞台裏などを写す。

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