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池田祐樹の「世界のトレイルから Part2」 Vol. 4米アリゾナ州プレスコットのトレイルで仲間とともに丸一日「Yee Haa!」 人気急上昇中のエリアの楽しみ方

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 MTB競技で国内外の耐久や長距離レース(マラソン)に挑んでいる池田祐樹さんの連載コラム「世界のトレイルから」第2弾! アメリカ遠征の間に体験した魅力的なトレイルについて、写真とともに寄稿していただきました。

池田祐樹の「世界のトレイルから」 記事一覧

◇      ◇

 アメリカ・アリゾナ州プレスコットは、以前「賞金総額4万ドル! 町ぐるみで盛り上がったMTBレース『ウィスキー・オフロード』を疾走」としてレースレポートで紹介したエリア。かつては“知る人ぞ知るMTB天国”だったが、ウィスキー・オフロードが盛り上がりをみせるとともにMTBの人気スポットとして一気に知名度が上がり始めた。

 今回は、チームメートのJeff KerkoveとSonya Looney、友人らの5人で楽しいグループライドとなった。最高の仲間と最高のトレイル――これ以上に幸せなコンビネーションはないだろう。

チームメイトや友人とともに楽しむトレイルチームメイトや友人とともに楽しむトレイル

 最寄りの国際空港フェニックスからは、2時間弱のドライブで行くことができる。また、クルマで南下すれば1時間もかからずにMTBのメッカ「セドナ」へ、同程度の道のりを北上すれば山ほどのトレイルに恵まれた「フラッグスタッフ」へ容易にアクセスができる。近年、このエリアのトレイルユーザーに一番多いのはマウンテンバイクなのだそうだ。

トレイルヘッドに設置された看板トレイルヘッドに設置された看板
コースには目印の旗が点々と並ぶコースには目印の旗が点々と並ぶ

 プレスコットのトレイルヘッド(入り口)には、ルールやマナー、地図の一般情報の他に各トレイルの高低図、距離、推定時間、難易度といった情報が詳細に記された看板が設置されている。ライダーのレベル、その日のスケジュール、その日の気分によって好みのトレイルを選択できる。各トレイルは、大体50~80kmほどの距離が設定されていて乗り応えは十分!

トレイルライドで笑みがこぼれるチームメートのSonya(手前)トレイルライドで笑みがこぼれるチームメートのSonya(手前)

 典型的な“1日コース”では朝7時ごろに町のカフェで待ち合わせ、みんなで朝食とコーヒーを摂ってからライドをスタート。昼食には補給食やサンドイッチなどを持参し、展望ポイントやベンチがある休憩ポイントでMTBトークをしながら食べる。午後もトレイルを存分に楽しみ、夕方16~17時ごろ宿に戻ってシャワーを浴びた後はBBQで盛り上がる!

 プレスコットは、「これでもか」というくらいにシングルトラックとダブルトラックが広がっている。路面はハードパックに細かい砂利が浮いているスピード系。砂で滑りやすいデメリットもあるが、雨が降っても水はけが良く、泥になりにくいのは嬉しい。

 標高は約1600m、カラッと乾燥しているので高原砂漠といった感じだ。山には杉、サボテン、セージなどが植生している。スカル谷のきついロングクライムを登ると広大な谷を一望できる。この景色が最高のご褒美だ。

プレスコット周辺の果てしなく続くトレイルを望むプレスコット周辺の果てしなく続くトレイルを望む

 トレイルライド中は、他愛もない話から人生相談まで幅広い会話が飛び交う。黙々と登ることもあるが、会話がない時間があっても仲間との一体感を感じることができるのもMTBの魅力だ。楽しいシングルトラックの下りでは、たいていハイになって「Yee Haa!」「Awesome(最高)!」など感嘆の言葉を大声で叫んで大盛り上がとなる。

 ただし、楽しみすぎて転ぶとサボテンの餌食になるので要注意。そして夏場は、暑くなる上に、日本のようにコンビニへのアクセスもないのでハイドレーションパックにしっかり補給物を入れた上でのロングライドが鉄則だ。

はしゃぎすぎてサボテンに突進しないように注意!はしゃぎすぎてサボテンに突進しないように注意!
真っ青な空へすらっと伸びる長身の杉林真っ青な空へすらっと伸びる長身の杉林

 ここには、町の宿から車も使わずにシングルトラックへ飛び込むことができる素晴らしい環境がある。町にはコテージのようなバケーションハウスも多いので、気心知れた仲間と1週間くらいレンタルしてトレイルを思い切り乗り倒すのもおすすめだ。

文・写真 池田祐樹

池田祐樹池田祐樹(いけだ・ゆうき)
MTB競技で国内外の耐久や長距離レース(マラソン)に挑戦しているライダー、かつコーチ。2012年は、国内では希少なMTBマラソン「セルフディスカバリーアドベンチャー・大滝」を春・秋と制し、「キング・オブ・王滝」の称号を獲得。また、日本人初の米国自転車連盟認定コーチとして、小野寺健(TEAM SPECIALIZED)のパーソナルコーチとなっている。トピーク・エルゴンレーシングチーム所属。東京都在住。ブログ「Yuki’s Mountainbike Life

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