バイクインプレッション2013「TREK DOMANE6.2」 石畳のためだけではない、新次元へ辿り着いた総合力の高い快適系ロード

  • 一覧

 スイス人プロロードレーサー、ファビアン・カンチェッラーラのために作られたドマーネシリーズは、石畳のような悪路でバイクのコントロールを安定させ、ペダルストロークを推進力に確実に伝えることができるという。注目すべき特徴は、トップチューブとシートチューブのリンク部分に設けられた速さと快適さを両立させるIsoSpeed(アイソスピード)テクノロジーだ。1年半を要して開発されたというテクノロジーの実力やいかに。

「TREK DOMANE6.2」(トレック ドマーネ6.2) 「TREK DOMANE6.2」(トレック ドマーネ6.2)

TREK DOMANE6.2(トレック ドマーネ6.2)
価格:385,000円(フレームセット)   
サイズ:44、47、50、52、54、56、58、60、62
カラー:Black Titanite/Trek White
問い合わせ先:トレック・ジャパン http://www.trekbikes.co.jp

※当初、価格について(完成車)と記載していたのは誤りでした。申し訳ありません(編集部)

 

スペック

フレーム:600 Series OCLV,E2
フォーク:Trek IsoSpeed full carbon, E2
変速機:シマノ・アルテグラ(F)&(R)
ギヤ: シマノ・アルテグラ 50×34T、11−28T(10速)
重量:N/A

振動吸収性とハンドリング性能が高い、ゆるやかに湾曲しているドマーネのフォーク。ホイールベースの最適化のため、特徴的なドロップアウトを採用している 振動吸収性とハンドリング性能が高い、ゆるやかに湾曲しているドマーネのフォーク。ホイールベースの最適化のため、特徴的なドロップアウトを採用している
トップチューブとシートチューブのリンク部分に設けられた、独自の IsoSpeed テクノロジートップチューブとシートチューブのリンク部分に設けられた、独自のIsoSpeed テクノロジー
ボリュームのあるBB90はフレームの軽量化と剛性の強化に貢献。チェーンステーにはセンサーをフレームに内蔵するDuoTrapを採用しているボリュームのあるBB90はフレームの軽量化と剛性の強化に貢献。チェーンステーにはセンサーをフレームに内蔵するDuoTrapを採用している

インプレッション BY 松尾修作・米山一輝

米山一輝 数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝
数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中
松尾修作 バックスレーシング ウィズ 埼玉所属。Jプロツアーに参戦するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ松尾修作
バックスレーシング ウィズ 埼玉所属するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ

松尾 春のクラシックシーズンに活躍したドマーネですが、マドンという揺るぎないトッププロダクトがあってこそできた、独創的なバイクなのでしょうか。

米山 エンデュランス系ロードは他のブランドにもあるけど、それらとはまた一味も二味も違う印象だね。路面にどっしりと追従する安定感と、しっかりした剛性感はこれまでにない調和がなされている。

松尾 ゼロから加速では、足を乗せただけでスーっと出る軽いさがありました。そこからはバイクの質量よりももっと大きな乗り物に跨っているような安定感で、落ち着いたペダリングができました。

米山 そうだね。思わずカンチェッラーラの姿を思い浮かべてしまったけど、どっしり座ってゴリゴリ踏むイメージ。エンデュランス系ロードとしてはどう感じた?

松尾 このフレームが意図する通り、非常に乗り心地が良く、その中でもトラクションのかかりやすさが特徴的でしたね。乗り心地としては、まるでモーターサイクルのようで、コーナリングでは落ち着きがあったし、下りが良かったです。

米山 うんうん。懐が深いバイクだね。あと付け加えるなら、ダンシングを多用するのには向いていないというところかな。とにかくどっしり踏み続けたいタイプ。

松尾 あと、フレームのリヤの動きがとても特徴的で、ステアリングをリヤで行なっているかのような感覚でした。粘りがあって、タイヤのグリップを最大限に活かしたコーナリングができましたね。低速でも高速でもそれが感じられて、張り付くような感覚は斬新なものでした。

米山 日本の道路環境では石畳にはなかなか遭遇できないけれど、舗装路でもその高い路面追従性は、長い距離を乗れば乗るほど適切な効果を得られるよね。もっとも、カンチェッラーラファンなら間違い無く触手が伸びるバイクだよね。専用ペイントのスパルタクスはカッコイイし。

松尾 ホリゾンタルのフレームが好きな人には響かないかもしれませんが、良い意味で特徴をフレームに溶け込ませていますね。目を引くのはIsoSpeed テクノロジーですが、その他にもフォーク形状やシートマストと呼ぶシートピラー部分など、技術者の意気込みが感じられます。

米山 うん、トレックはそういう技術力や、カラーオーダーシステムのプロジェクトワンなどに魅力を感じる人は多いだろうね。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 和田やずか

関連記事

この記事のタグ

トレック バイクインプレッション

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載