エウスカルテルチーム インサイドリポート2013<1>サンチェス不在のツールに決意 新生エウスカルテルの第一歩

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 スペイン・バスク地方を拠点とし、熱い走りを身上とするエウスカルテル・エウスカディがツール・ド・フランスに挑戦している。「Cyclist」では、チームに帯同取材しているフォトグラファーの和田やずかさんから、選手の表情や舞台裏に迫るコラムとフォトを寄稿していただき、昨年に続いて今年もインサイドレポートをお届けする。

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エウスカルテルの本拠地バスク地方では、先月1日しか晴れなかったそうだ。選手もスタッフもコルシカの強い陽射しに、日焼け止めを塗って対策エウスカルテルの本拠地バスク地方では、先月1日しか晴れなかったそうだ。選手もスタッフもコルシカの強い陽射しに、日焼け止めを塗って対策
第1ステージで山岳賞ジャージを獲得したロバートが、メカニックと記念撮影。チームの士気が高まった第1ステージで山岳賞ジャージを獲得したロバートが、メカニックと記念撮影。チームの士気が高まった

 ツール・ド・フランスに出場するチームのなかでも古参にあたるエウスカルテル。しかし今年のエウスカルテルは、これまでとは全く違うチームだと関係者から力説された。

 これまでチームのお父さんとして、ジェネラルマネージャー(GM)の座についていたミゲール・マダリアガが退き、代わってマイヨ・ジョーヌに袖を通したこともあり、選手たちから兄貴分として慕われているイゴール・ゴンザレス・デ・ガルデアノを新GMに擁立。組織変更を行なって、選手もスタッフも大幅に若返りをはかった。

 今回のツールでは、これまで多くの実績を残してきたサムエル・サンチェスが出場していない。彼のファンのみならず、ツールを楽しみにしている人なら「なぜ?」と思うだろう。チーム関係者にその理由を訊いてみた。答えは3つだ。

・昨年12月の段階で、今年行われるグランツールすべてのコースをチーム首脳陣とサンチェスが比較検討。ツールは彼にとって不向きである
・昨年のツールでの落車は、その後のシーズンを台無しにしてしまった。エキサイトしがちなレースでのリスクを最小限におさえて、シーズンを通してコンスタントにチームとして結果を残す
・最後に、アントン、ニエベ、イサギレ。有望な若手選手を育て、チーム全体を成長させる

 明確な戦略から、チームの歴史に新しい1ページを刻もうという決意を感じた。3週間、一丸となってツールに挑む新生エウスカルテルチーム。今年も素晴らしいドラマを魅せてくれるに違いない。

写真・文 和田やずか

バスク地方の州旗をフレームにペイント。他のチームの自転車では見られない特徴だバスク地方の州旗をフレームにペイント。他のチームの自転車では見られない特徴だ
フランスはもうバカンス。ビーチから水着の観客が声援を送ったフランスはもうバカンス。ビーチから水着の観客が声援を送った


和田やずか和田やずか(わだ・やずか)
1997年よりフリーランスで写真を撮り始め、一般誌や広告などのほか、自転車関係の写真を多く手がける。ツール・ド・フランス出場のプロチーム「エウスカルテル・エウスカディ」(スペイン)に帯同するのは今年で6回目。レース以外に選手が見せる表情や舞台裏などを写す。

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