工具はともだち<26>「パワーセンサー」搭載のデジラチェ 誰もが100点満点の締付けができるようになる!?

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自転車のメンテナンスに役立つKTCの工具ラインナップ自転車のメンテナンスに役立つKTCの工具ラインナップ

 工具のデジタル化なんて、前回は大胆な記事だったかもしれませんね。ですが、私は「あいまいさを無くす=デジタル」なのだと認識しています。「グレー」はなくて「白」か「黒」、「△」はなくて「○」か「×」。

 10数年前に採用されていた構造や材質などの環境であれば、あいまいなメンテナンスであっても通用もしたかもしれませんが、近年は、精密化や軽量化などにより高精度・高品質な部材が当たり前のような時代になりました。それらの能力を活かすも殺すも、やはり確実な締付け――トルク管理ができているかどうかがポイントになります。

 デジタルのメリットは、そのような高精度な部材でも、確実なトルク管理ができることにあります。どんなに高価な車両やパーツの採用も、締付けが緩かったり、強く締めつけていたりすれば、当然本来の性能を発揮することができません。こういった問題点を、デジタル工具は解消してくれます。

 より大きなメリットとしては、正確な方法で使いさえすれば、プロに限らず誰であってもハイレベルのトルク管理が個体差なくできるということが挙げられます。

 KTCの新型のデジラチェでは、デジタル表示に加えて側面からも確認できるワイドなランプで到達点を知らせ、的確な締付けを実現できるようになりました。

 また、これまでと違う点は「パワーセンサー」を搭載しているということ。以前にも触れましたが、トルクとは「力×長さ」でしたよね。ということは、いくら表示がデジタルになったとしても、力をかける位置が変われば、正確なトルクも測れないということになります。

ワイドなランプで到達点を知らせるKTCの「GEKシリーズ」デジラチェワイドなランプで到達点を知らせるKTCの「GEKシリーズ」デジラチェ
「GEKシリーズ」デジラチェはパワーセンサー搭載「GEKシリーズ」デジラチェはパワーセンサー搭載

 パワーセンサーは、持ち位置を間違ったとしても、「お、まちがっとる」とセンサーが気付いて、補正してくれます。極端な言い方をすると、老若男女、ユーザー誰もが100点満点をとることができるということですね!

 工具はともだち。「デジタル化」と言うと、大切なともだちがロボット化してしまったような寂しい感じですが、みなさんの安全を守るためには必要な事かもしれませんね。

小池覚(こいけ・さとる)
KTC(京都機械工具)へ入社後、販売企画や商品開発に携わる。学生時代から二輪、四輪が趣味で、整備経験が豊富。自転車は実は始めたばかりだが、工具のプロとして、サイクリストにも整備の“いろは”を伝えることに燃えている。

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