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池田祐樹の「世界のトレイルから Part2」 Vol. 3初体験の思い出トレイル、米コロラド州「レッドロックス」 週末には老若男女で大にぎわい

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 MTB競技で国内外の耐久や長距離レース(マラソン)に挑んでいる池田祐樹さんの連載コラム「世界のトレイルから」第2弾! アメリカ遠征の間に体験した魅力的なトレイルについて、写真とともに寄稿していただきました。

池田祐樹の「世界のトレイルから」 記事一覧

◇      ◇

 コロラド州モリソンのレッドロックスは、ハイカー、マウンテンバイカー、ホースライダー、ランナー、観光客など様々なトレイルユーザーが集まる。州都デンバーから車で西へ20分ほどドライブすれば手軽に大自然を満喫できるとあって、週末になると、トレイルヘッドのパーキングが満車となり路上駐車も出るほどの人気のエリアだ。

 実は私が人生で初めてトレイルを経験したのが、ここレッドロックスのトレイル! 2001年の夏、語学学校の先生に連れて行ってもらった時の感覚は忘れられない。

レッドロックストレイルは私にとって人生初のトレイル=アメリカ・コロラド州モリソンレッドロックストレイルは私にとって人生初のトレイル=アメリカ・コロラド州モリソン

 初めて乗るオフロードの感触、ドキドキする高揚感、掻き立てられる冒険心、加えてこの壮大な大自然。全てが新鮮でカルチャーショックを感じた。最高のスポーツに出会った瞬間だった。

 レッドロックスではおととし、渋滞と安全対策のためにバイカー専用とハイカー専用の2通りのトレイル入口が設置された。バイカー専用のトレイルは、流れるようなラインをライダーが自然にトレースできるすばらしい作り。セクションは短いものの、心置きなく楽しむことができる。

バイカー専用のトレイル入口バイカー専用のトレイル入口
週末のトレイルヘッドのパーキングは満車週末のトレイルヘッドのパーキングは満車

 基本的にはスムーズなトレイルが続いている。そんな中に、険しいトレイルもしっかりと用意されているのが特徴だ。特に、「モリソンスライド・トレイル」は非常に難易度が高いことで有名だ。初めてのライドでは、ほとんど乗れずに押して歩いたのを今でも鮮明に覚えている。

スイッチバックのジグザグが見事に一望できるスイッチバックのジグザグが見事に一望できる

 スイッチバックのジグザグが映える展望ポイントや小川を超えるセクションは、休憩ポイントとしても人気だ。水が非常にきれいなので、川辺では顔を洗ったり足をつけたりと気持ちがいい。

 コロラドでの週末の遊びといえば、老若男女ともにアウトドアが基本。トレイルでは、様々なユーザーが共存していることにいつも驚かされる。優先順位とマナーが根付いているからこそ成り立っているシステムだ。我が物顔でトレイルを使用している人はひとりもいない。常識、信頼、人と人との触れ合いで成り立つという実はシンプルなシステムなのだ。

モリソンスライド・トレイル(右)とレッドロックス・トレイルの難易度の差は一目瞭然!モリソンスライド・トレイル(右)とレッドロックス・トレイルの難易度の差は一目瞭然!
トレイル途中の小川を越えるセクション。水が非常にきれいトレイル途中の小川を越えるセクション。水が非常にきれい

 レッドロックスのもうひとつの魅力は、世界的に有名な野外音楽コンサート会場がある点だ。トレイルからちょっと足を延ばすとすぐにアクセスできる。

 会場への道を登り、巨大岩をくり抜いたダイナミックなトンネルをくぐりぬけると、広大なコンサートスペースが現れる。常にオープンしているので、多くの人が階段や客席を登ったりジャンプしたりしていて、エクササイズをする場所としても活用されている。

岩の音の反響を利用して作られたコンサート会場。ふだんはエクササイズなどをする人たちの憩いの場岩の音の反響を利用して作られたコンサート会場。ふだんはエクササイズなどをする人たちの憩いの場

 レッドロックスコンサート会場は、ビートルズやマライア・キャリー、U2といった世界的に有名なミュージシャンが演奏したこともある、歴史的な場所。会場横には、音楽博物館と結婚式場が併設されている。

 周囲の巨大な岩によって音響効果が生み出されるコンサート会場。大自然を利用した遊びを熟知した、正にアメリカらしい発想だ。

 昼間はトレイルで汗をかいて、夜はコンサートで盛り上がる…そんな遊び方はいかがでしょうか?

文・写真 池田祐樹

池田祐樹池田祐樹(いけだ・ゆうき)
MTB競技で国内外の耐久や長距離レース(マラソン)に挑戦しているライダー、かつコーチ。2012年は、国内では希少なMTBマラソン「セルフディスカバリーアドベンチャー・大滝」を春・秋と制し、「キング・オブ・王滝」の称号を獲得。また、日本人初の米国自転車連盟認定コーチとして、小野寺健(TEAM SPECIALIZED)のパーソナルコーチとなっている。トピーク・エルゴンレーシングチーム所属。東京都在住。ブログ「Yuki’s Mountainbike Life

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