ビギナー主婦 「Rapha Woman’s 100」に挑戦<2>捨て身の全力ヒルクライム、そしてまさかの快走! 夢に一歩近づきました 

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自転車通勤もトレーニングに取り入れました自転車通勤もトレーニングに取り入れました

 ロードバイクを始めて月日が浅いビギナーの私、佐野ひろみが、7月7日に開催される女性の100kmチャレンジライド「Rapha Woman’s 100」への挑戦を決めたのは、4月下旬のことでした。それからは、サイクリングではなくトレーニングとして、少しでも長く自転車に乗るよう努力してきました。

 そんな中で5月19日、一つの力試しとなる機会が訪れました。以前から夫と共に申し込んでいた「日本の蔵王ヒルクライム・エコ2013」です。

 

2度の試走は課題山積…

 私が出場するのは、蔵王山頂に至る「フルコース」ではなく、距離や標高差が半分以下の「ビギナーコース」。それでも、距離6.5㎞、標高差497m、平均斜度7.6%と走り応え十分な本格的なコースです。

「蔵王ヒルクライム」の試走に2度チャレンジしました「蔵王ヒルクライム」の試走に2度チャレンジしました

 このレースに備えて、私たち夫婦は蔵王のコースの試走に2度トライしました。

 1度目の試走は、本当に辛いものでした。伴走してくれた夫が「見てごらん、眺めが最高だよ」「ほら、雪がまだ残っているよ」と声をかけてくれるのですが、私には辛い坂道しか目に入りません。

 「ハァ、ハァ」「ゼェ、ゼェ」、返事をする余裕なんて全くありません。路肩の白線をひたすら見つめる、まさにコースの“下見”となりました。

 まずは坂を上る体力が必要です。それに加えて、コースを覚えて楽なルートを走ること、ギアをこまめに使い分けること、ダンシングを取り入れること…など、課題は山積みでした。

結局、試走で思ったような成果を出せず…結局、試走で思ったような成果を出せず…

 そして2度目の試走。ペース配分のアドバイスを受けていたので、慎重に登り始めました。しかし、ペースは全く上がらず、タイムは前回から縮まりませんでした。私は温存する体力など持ち合わせていないのです。

 結局、試走で思ったような成果を出せず、不安を感じながら大会当日を迎えました。

 

恥じらいも、失うものもない

 初めてのレース出場に、とても緊張していました。会場目前で道路の側溝のすき間に前輪を落としてしまい、みんなの前で派手に落車しました。我に返ったときは顔から出血していましたが、幸いかすり傷で、バイクも無事でした。夫には「もっと注意して走りなさい」と念を押されての大会幕開けとなりました。

無我夢中でゴールを目指したヒルクライム大会無我夢中でゴールを目指したヒルクライム大会

 いよいよレース本番。こうなったらもう、スタート直後から全力で走り切ることにしました。恥じらいも、失うものもないビギナー主婦の、捨て身作戦です。

 ところが走り始めると、苦しいのですが、なぜか楽しくて仕方ありません。一人、また一人と多くのサイクリストを追い越すことができ、そのこともまた、この上ない快感となりました。これがヒルクライムの楽しさなのですね。人気の理由が少しだけ分かった気がしました。

 しかし、初レースがそんなに甘いはずはありません。次第にペダルを回す体力がなくなってきました。ちょっと休憩しようと思い、足を地面に着こうとしましたが、ビンディングを外す力も残っておらず、そのまま無我夢中でゴールにたどり着きました。

 

まさかの初優勝!

 そして、結果発表。誰もが予想しなかった、まさかの“優勝”です! 驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりました。

こけしをモチーフにした優勝トロフィーをいただきました!こけしをモチーフにした優勝トロフィーをいただきました!

 表彰式の壇上からは、喜んでいる夫の顔が見えて、嬉しさがさらに増しました。自分一人では成し遂げられなかった、特別な優勝なのです。一緒に取り組んできた練習や準備を思い出し、支えてくれた家族に感謝しました。

 この感動を忘れないで、「Rapha Woman’s 100」の完走に向けて練習をさらに頑張ろう!と決心しました。夢に一歩近づいた、そんな気がした表彰式でした。

■Rapha Women’s 100 で感動を共有しよう
 7月7日にラファが世界中で展開する女性のライドイベント「Rapha Woman’s 100」。その中心的な取り組みは、ツール・ド・フランスのコースを使用して開催されるアマチュアイベント「エタップ・ドゥ・ツール」に各国の女性ライダーを送り込むことだ。同時に、世界各地で小規模な100kmライドも開催される。しかし、そのようなイベントに行けなくても「Rapha Women’s 100」に参加できるのだ。ラファでは、女性がそれぞれが自分なりの場所とコースで100kmを走り、ソーシャル・ネットワークを通じて共有・拡散することを推奨している。
Twitter
 7月7日に100km乗ること、Women’s 100へチャレンジすることをツイート宣言しよう
Facebook
 世界中でどんな女性達がチャレンジしているかがストーリーや写真でシェアされる
Instagram
 #womens100 のハッシュタグで写真をシェア。当日までのライドや準備等の写真もOK
Strava
 GPSを持ち、チャレンジ精神の高い方は、Strava ChallengeでWomen’s 100に登録できる

 

パンク修理も“やればできる”

 「Rapha Woman’s 100」に向けて、クリンチャータイヤのチューブ交換の練習に初めてチャレンジしました。このイベントでは、バイクのトラブルは自分で解決しなければならないからです。

 夫に誘われてロードバイクに乗り始めた当初は、「自転車のメンテナンスは全部やってあげるから」と優しく言ってもらい、気が楽でした。だから、私はタイヤに空気を入れるのがやっとで、それ以外は夫に任せてきました。

パンク修理は案外、簡単にできましたパンク修理は案外、簡単にできました

 しかし、「Rapha Woman’s 100」の参加を自らの意思で決めたからには、もうそんな甘いことは言えません。意を決して、夫と息子に教えを請いながら作業に取り掛かりました。

 以前、夫が汗だくになりながらタイヤと格闘して、それでも上手く出来ず、最後には投げ出してしまった記憶が頭をよぎりました…

 しかし、実際やってみると、一人でも簡単に出来ました。チューブ交換は、力と技を兼ね備えた特別な専門家にしかできないと思い込んでいたので、案外拍子抜けでした。

もう、トラブルが起きても自分で解決できそうですもう、トラブルが起きても自分で解決できそうです

 さらに別の日には、元競輪選手の自転車ショップを訪れ、パンク修理の極意をレクチャーして頂きました。これで「Rapha Woman’s 100」のライド中に万が一パンクトラブルが起きても、自分で解決できそうです。

 パンク修理のチャレンジを通じて、何事にも『とりあえずやってみよう!やればできるじゃん!』というポジィティブな思考が芽生えました。

■夫の佐野望さんからひとこと
 
佐野望 7月7日の「Rapha Woman’s 100」がいよいよ近づいてきました。そばにいると、かなりの気合いを感じます。ただし、最近は本番への焦りの影響でしょうか? 少し苛立っている時もあります。持久力や、苦手の上りの登坂力が思ったほどアップしていないことが原因のようで、練習内容などを巡って時々口論になることもあります。しかし、彼女の積極的で真摯な証しとして受け止めるようにしています。妻の目標に向かって全力でサポートを続けていきます。(さの・のぞむ)


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