全日本自転車選手権大会ロードレース地元で気合いのスプリント勝利 黒枝咲哉がジュニアロード日本王者に輝く

  • 一覧

 大分県で行われている全日本自転車選手権大会ロードレースは22日、1日目のレースが行われ、男子ジュニア(17〜18歳)では地元大分の黒枝咲哉(日出暘谷高校)がゴールスプリント争いを制して優勝した。

全日本ロード初日 レース速報

男子ジュニアは黒枝咲哉(日出暘谷高校)が、地元大分での全日本選手権で見事優勝男子ジュニアは黒枝咲哉(日出暘谷高校)が、地元大分での全日本選手権で見事優勝
霧に包まれた中でのスタートとなった男子ジュニア霧に包まれた中でのスタートとなった男子ジュニア

 6周回・90kmで行われる男子ジュニアのレースは94人がスタート。下り部分がテクニカルなため、最初の下り終わりまではニュートラル扱いとなり、1周目残り6kmの上り始めからが正式スタートとなった。

 1周目は大きな集団でコントロールラインを通過したが、2周目には早くもメーン集団は11人にまで数を減らした。上りを得意とする雨澤毅明(那須ブラーゼン)が積極的な動きを見せる。

2周目が終わって早くも11人に絞られた男子ジュニアの集団2周目が終わって早くも11人に絞られた男子ジュニアの集団
3周目終わり、雨澤毅明(那須ブラーゼン)がペースを上げる3周目終わり、雨澤毅明(那須ブラーゼン)がペースを上げる
5周目の上り。6人に絞られたメーン集団5周目の上り。6人に絞られたメーン集団

 4周目には先頭は6人にまで絞られ、このグループのまま最終周回に突入した。上り区間で積極的なのは雨澤だが、全員を振り切るには至らない。残り200m、最後のゴールスプリントまで残ったのは、雨澤と黒枝、そしてTTジュニアチャンプの岡篤志(Cプロジェクト)の3人。この時点で打つ手無しとなった雨澤は脚を止め、岡と黒枝のマッチスプリントは、スプリント力に優る黒枝が順当に制して、嬉しい地元での勝利を飾った。

3人がもつれ込んだゴール前。ここまで攻撃を続けたが振り切れなかった雨澤はここで悔しがる3人がもつれ込んだゴール前。ここまで攻撃を続けたが振り切れなかった雨澤はここで悔しがる
勝利を確信した黒枝、胸を叩いて早くもガッツポーズ勝利を確信した黒枝、胸を叩いて早くもガッツポーズ
ゴール直後の黒枝。右半身には落車の傷が生々しいゴール直後の黒枝。右半身には落車の傷が生々しい

 ゴール後、勝因を聞かれた黒枝は「気合いですね。我慢したことです」と答えた。得意とするスプリントに持ち込むために、上りで耐え続ける戦いとなったが、最終周回に入った時には意識もうろうとなって落車してしまったという。このほかにもパンクなどトラブルが多かったが、「地元なので気合いが入っていた」と、遅れても全て追い付いた。「他県で勝つのとは違う。地元で勝てて嬉しい」と喜びをかみしめた。

 兄は鹿屋体育大学でエースの一角を占める黒枝士揮だ。かつて兄が制した全日本ジュニアのタイトルを獲り、兄弟制覇を達成。そして夏にはこちらも地元大分での開催となるインターハイで、優勝を狙うという。もし達成すればこちらも兄弟制覇となる。

 最終的な完走者はわずか8人。激しいサバイバルレースとなった。

石上優大が独走優勝 男子U17+U15

男子U17+U15のメーン集団。序盤から人数が絞られる展開男子U17+U15のメーン集団。序盤から人数が絞られる展開

 男子U17+U15クラスは4周回・60kmで争われ、石上優大(横浜高校)が制した。

 石上は序盤から積極的にペースアップを仕掛け、2周目に6人、3周目には4人にまで先頭集団の人数を絞った。得意の独走態勢に持ち込みたかったというが、終盤は2位に入った中村圭佑(昭和第一学園高校)が粘りの走りを見せた。しかし最後は残り500m付近で中村を振り切り、そのまま独走で霧深いゴールに飛び込んだ。

 まだ高校1年生。今後はインターハイに向けて2年生や3年生の強豪たちとも戦うが、「(高校生活の残り)2年半で、どんどんタイトルを獲っていきたい」と意気込む。エキップアサダの若手育成チーム「エカーズ」にも所属しており、中学時代から浅田顕監督の指導を受ける秘蔵っ子。高校卒業後は欧州プロを目指してフランスに渡るつもりだという。

石上優大(横浜高校)が独走で優勝石上優大(横浜高校)が独走で優勝
男子U17+U15の表彰。(左から)2位の中村、優勝の石上、3位の水谷男子U17+U15の表彰。(左から)2位の中村、優勝の石上、3位の水谷

坂口聖香と楓華が姉妹制覇 女子ジュニア+U17

 3周回・45kmで争われた女子ジュニアでは、坂口聖香(パナソニック レディース)が1周目から独走体制となった。ただ、後ろを走る谷伊央里(前橋育英高校)と伊藤杏奈(レディーゴージャパン)の2人に粘られ、最終周回では上り坂で谷に追い込まれたが、「落ち着いて前だけ見て、真剣に自分に負けないよう頑張った」という坂口が見事逃げ切りを決めた。同時出走のU17では坂口の妹の楓華(パナソニック レディース)が1位となり、姉妹で全日本制覇となった。

女子ジュニア+U17は、坂口聖香(パナソニック レディース)が1周目から独走して優勝した女子ジュニア+U17は、坂口聖香(パナソニック レディース)が1周目から独走して優勝した
女子ジュニアの表彰。(左から)2位の谷、優勝の坂口、3位の伊藤女子ジュニアの表彰。(左から)2位の谷、優勝の坂口、3位の伊藤


男子ジュニア結果(90km)
1 黒枝咲哉(日出暘谷高校) 3時間13分09秒
2 岡篤志(Cプロジェクト) +2秒
3 雨澤毅明(宇都宮ブラーゼン) +10秒
4 小山貴大(前橋育英高校) +12秒
5 山本大喜(榛生昇陽高校) +1分12秒
6 吉田優樹(日本大学) +1分32秒

男子U17+U15結果(60km)
1 石上優大(横浜高校) 2時間12分42秒
2 中村圭佑(昭和第一学園高校) +12秒
3 水谷翔(南大隅高校) +30秒
4 日野竜嘉(松山聖陵高校) +1分37秒
5 冨尾大地(南大隈高校) +3分46分
6 小野康太郎(パールイズミ・スミタ・ラバネロ) +5分14秒

女子ジュニア+U17結果(45km)
1 坂口清香(パナソニック レディース) 1時間55分24秒
2 谷伊央里(前橋育英高校) +24秒
3 伊藤杏菜(レディーゴージャパン) +1分09秒
4 伊東小紅(浜松学院高校) +5分24秒
5 大谷杏奈(桜丘高校) +6分52秒
6 元砂七夕美(榛生昇陽高校) +7分50秒

 

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

全日本ロード2013

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載