現地レポート・台湾サイクリング事情<3>ジャイアントのレンタサイクルでGO! 湖畔のリゾート日月潭を堪能

  • 一覧

ジャイアント日月潭店をいざ出発!ジャイアント日月潭店をいざ出発!

 台湾の中心に位置する湖・日月潭(にちげつたん)を訪れた。湖畔のリゾート地となっている日月潭周辺には多くのレンタサイクルショップが店を構え、人々はレジャーとしての自転車楽しんでいる。取材では台湾の自転車メーカー「GIANT」(ジャイアント)の日月潭店で借りたクロスバイクで、湖沿いのサイクリングロードを走ってきた。

レンタサイクルに安心をもたらすGPS通信機

 台湾に2店舗あるジャイアントのレンタル専門ショップのひとつ、日月潭店は、日月潭のビジターセンター「水社遊客中心」の下にある。店内には、UCIプロチームに供給しているロードバイクから、台湾でも人気が高いミニベロまで、新品同様に整備されたジャイアント製自転車が所狭しと並ぶ。

ジャイアント日月潭店の店内ジャイアント日月潭店の店内

 「現在、貸し出し可能な自転車は180台あります」と話すのは、店長の楊尚儒さん。最新ラインナップに乗ることができるとあって、サイクリング以外に、購入前の試乗を目的とする来客も多いという。レンタル料金は最初の1時間が100~2000元(約330~6680円)で、2時間目以降はすべての自転車で1時間200元、4時間目以降は超過料金なし。このほか返却時に返金されるデポジット料金が必要となる。

旧ラボバンク供給モデルを手にする店長の楊さん旧ラボバンク供給モデルを手にする店長の楊さん
ハンドサイズの通信機ハンドサイズの通信機

 興味深いのは、サイクルジャージのポケットに収まるサイズの小型GPS通信機。自転車とともに貸し出される。通信機を携帯すると店内のモニターに所在地が映し出され、ユーザーがどこにいるかが一目瞭然だ。また、緊急時には通信機の通話ボタンを押して店へ電話をかけることができる。万一、機材トラブルで立ち往生し、居場所が説明できなかったとしても、店の“サポートカー”が駆けつけることができる優れたシステムだ。週末になると実際に、パンクやチェーントラブルなどで1日に2~3回の呼び出しがあるという。

日月潭を一周するともらえる完走証明書日月潭を一周するともらえる完走証明書

 周辺距離およそ30kmの日月潭を一周すると、完走の証明書をもらうことができる。「通信機があるので、船でズルして一周したらばれてしまいますよ」と楊さんが得意げに笑った。

 レンタルバイクのほかに、ウェアなどのグッズ販売も行なっているので、手ぶらで訪れてもサイクリングが楽しめる。トイレの一部に設けられた簡易的なシャワーブースもあるので、かいた汗をすっきりと流すことも可能だ。

 

クロスバイクで楽しんだ湖畔のサイクリングロード

向山自転車道の入口向山自転車道の入口

 日月潭には、一周しなくても湖の風景を堪能できるサイクリングロードも整備されていている。こちらは短距離の走りやすいコースとあって、初心者や家族連れにも人気だ。今回は、往復6km程度の向山自転車道を走ってきた。

 サイクリングロードは、舗装路と言えども荒い路面や、タイル状に石を敷いた箇所、桟橋のような木の道があり、ロードバイクよりもタイヤが太いクロスバイクあたりがお勧め。「Cyclist」記者は、ジャイアント「ESCAPE RX」をレンタル。アルミの車体と24段変速ギアで軽快に走ることができた。

「Cyclist」記者が借りたジャイアント「ESCAPE RX」「Cyclist」記者が借りたジャイアント「ESCAPE RX」
風が抜けて気持ちがいい橋(写真提供 台湾観光局)風が抜けて気持ちがいい橋(写真提供 台湾観光局)

 コースには、湖の上を走る橋や細長く伸びるヤシ、ビンロウの森が次々と現れる。ところどころにある日月潭のビューポイントでは、場所ごとに違った風景が広がり、楽しい。走行中、ハンドルにセットしたアクションカム「GoPro」でコースを撮影し、5分程度の動画にまとめたので、ぜひサイクリングロードの雰囲気を感じてほしい。

※動画の再生にはBGMが流れます。字幕機能をオンにしてご覧ください。

 折り返し地点の向山ビジターセンターは、日本人の建築家・團紀彦さんが手がけた建物で、風景と一体化した流線的なフォルムが美しい。2011年にオープンし、観光局のオフィスが入るほか、日月潭を紹介する3Dムービーの鑑賞ができるシアターや、湖を望むカフェ、展望台が併設された絶好の休憩スペースだ。

サイクリングロードにはところどころビューポイントが設置されているサイクリングロードにはところどころビューポイントが設置されている
向山ビジターセンター向山ビジターセンター
向山ビジターセンターのカフェからの眺め向山ビジターセンターのカフェからの眺め

 

サイクリストに嬉しいリゾート地 イベント開催も

サオ族の伝統的な料理サオ族の伝統的な料理

 サイクリングの後は、サオ族の伝統的な料理を出すレストランで食事をする機会を得た。台湾には14の少数民族が暮らし、日月潭のエリアにはサオ族が住まう。見た目はワイルドな盛りつけだが、薄味で日本人の口にも合う。南国らしく、マンゴーやスイカなどのフルーツが安くて豊富なのも魅力だ。この辺りには屋台スタイルの店が多く、サイクリストには嬉しい。

店頭のバナナの種類が豊富だ店頭のバナナの種類が豊富だ
ジャイアントの自転車を貸し出すショップの看板ジャイアントの自転車を貸し出すショップの看板
日月潭周辺では自転車イベントも盛ん(写真提供 台湾観光局)日月潭周辺では自転車イベントも盛ん(写真提供 台湾観光局)

 日月潭へは、台湾高速鉄道「台中駅」からシャトルバスを利用して1〜2時間でアクセスできる。水社遊客中心の周辺は、大型バスがひっきりなしに行き来していた。商店や旅館の派手な看板が続く町並みでは、ほかに引けを取らない派手なレンタサイクルの看板も目に飛び込んできた。

 11月には、台湾全土で開催される「2013 台湾自転車フェスティバル」のメインイベントのひとつとして「日月潭 ComeBike Day」が行なわれる。標高0mから3275mへ駆け上がるヒルクライム大会「台湾KOMチャレンジ」の翌日に設定されており、ヒルクライムの“クールダウン”としての参加も楽しめそうだ。

◇      ◇

 今回の取材では、「雲品酒店(フローデシンホテル)」に宿泊した。大浴場やプールなどの設備が充実した美しいリゾートホテルだ。ミニベロのレンタサイクルも用意されている。日本語堪能なスタッフに「いらっしゃいませ」と迎えられると、一瞬、台湾にいることを忘れた。夜は屋上のバーに赴き、取材に訪れた女性陣でガールズトークに花を咲かせたのだった。

フローデシンホテルではスタッフが笑顔で出迎えてくれたフローデシンホテルではスタッフが笑顔で出迎えてくれた
フローデシンホテルの屋上のバーフローデシンホテルの屋上のバー

フォトギャラリー


この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

台湾

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載