ツール・ド・フランス2012 第11ステージ厳しい山岳でローランが独走 ヨーロッパカーはステージ2連勝

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ゴール直前のピエール・ローラン(チーム ヨーロッパカー)ゴール直前のピエール・ローラン(チーム ヨーロッパカー)

 アルベールヴィルからラ・トゥッスイールまでの148kmで行われた第11ステージは、逃げグループから飛び出したピエール・ローラン(フランス、ヨーロッパカー)が見事な独走で勝利。マイヨジョーヌはブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイプロサイクリング)が危なげなく守った。

 レースは冬季オリンピックの開催地として有名なアルベールヴィルをスタート。カテゴリー超級のマドレーヌ峠、同じく超級のクロワ・ド・フェール峠、2級のモラール峠を越えて、最後は1級のラ・トゥッスイールの頂上ゴールへと駆け上がるアルプスの難関山岳ステージだ。

 最初の6日間にマイヨジョーヌを着たファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)は、妻の出産を見守るために戦列を離脱。スイスの自宅へ戻り、ロンドンオリンピックに向けて調整に入った。

 レースは序盤から大きな逃げグループが形成される。マドレーヌ峠はペーター・ヴェリトス(スロバキア、オメガファーマ・クイックステップ)がトップで通過。クリストフ・ケルン(フランス、ヨーロッパカー)が3位、ピエール・ローラン(フランス、ヨーロッパカー)が6位通過と、ヨーロッパカー勢が元気だ。

このステージで積極的に逃げたヴァルヴェルデ(モビスター チーム)このステージで積極的に逃げたヴァルヴェルデ(モビスター チーム)
100km/h近いスピードで下るペーター・ ヴェリトス(オメガファルマ・クイックステップ)100km/h近いスピードで下るペーター・ヴェリトス(オメガファルマ・クイックステップ)

 2つめのカテゴリー超級、クロワ・ド・フェール峠はフレドリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ)、ピエール・ローラン、クリスアンカー・ソレンセン(デンマーク、サクソバンク・ティンコフバンク)の順に通過。

 モラール峠はカテゴリー2級ながら勾配がきつく、ここで集団が大きく絞られていく。トップ通過はこの日絶好調のピエール・ローランだ。

 最後のラ・トゥッスイールで独走に持ち込んだのも、やはりピエール・ローランだった。後続の集団を55秒引き離し、単独でゴールに飛び込んできた。ヨーロッパカーは、前日のトマ・ヴォクレール(フランス)に続き、2日連続で山岳ステージを制した。

前日のヴォクレールに続き、区間優勝を飾ったピエール・ローラン(チーム ヨーロッパカー)前日のヴォクレールに続き、区間優勝を飾ったピエール・ローラン(チーム ヨーロッパカー)
敢闘賞も獲得したピエール・ローラン(チーム ヨーロッパカー)敢闘賞も獲得したピエール・ローラン(チーム ヨーロッパカー)
マドレーヌ峠を下るブラッドリー・ウィギンス(スカイ プロサイクリング)マドレーヌ峠を下るブラッドリー・ウィギンス(スカイ プロサイクリング)

 マイヨジョーヌ争いも激化した。ラ・トゥッスイールへの上りでは、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)らが積極的にアタックを仕掛け、何とかブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイプロサイクリング)との総合成績の差を詰めようとする。しかし、クリス・フルーム(イギリス、スカイプロサイクリング)が見事にその動きを押さえ込み、スカイがウィギンスのマイヨジョーヌを守り切った。

 ディフェンディングチャンピオンのカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)も総合での逆転を試みて積極的に動いたが、逆にその動きが災いして、ゴールではライバルたちから1分30秒以上遅れてしまった。これにより、ニバリが総合3位に浮上、エヴァンスは総合4位にダウンしている。

総合3位に浮上したヴィンチェンツォ・ニバリ(リクイガス・キャノンデール)総合3位に浮上したヴィンチェンツォ・ニバリ(リクイガス・キャノンデール)
グランドン峠で攻撃に出たカデル・エヴァンス(BMCレーシングチーム)グランドン峠で攻撃に出たカデル・エヴァンス(BMCレーシングチーム)

第11ステージ結果
1 ピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー) 4時間43分54秒
2 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ・ビッグマット) +55秒
3 クリストファー・フルーム(イギリス、スカイ プロサイクリング) +55秒
4 ユルヘン・ヴァンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル チーム) +57秒
5 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +57秒
6 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) +57秒
7 クリスアンカー・ソレンセン(デンマーク、チーム サクソバンク・ティンコフバンク) +1分0秒
8 ヤネズ・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ プロチーム) +1分58秒
9 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ、モビスター チーム) +2分13秒
10 フランク・シュレク(ルクセンブルク、レイディオシャック・ニッサン) +2分23秒
161 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +34分11秒

個人総合(マイヨジョーヌ)
1 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) 48時間43分53秒
2 クリストファー・フルーム(イギリス、スカイ プロサイクリング) +2分5秒
3 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) +2分23秒
4 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +3分19秒
5 ユルヘン・ヴァンデンブロック(ベルギー、ロット・ベリソル チーム) +4分48秒
6 アイマル・スベルディア(スペイン、レイディオシャック・ニッサン) +6分15秒
7 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) +6分57秒
8 ヤネズ・ブライコヴィッチ(スロベニア、アスタナ プロチーム) +7分30秒
9 ピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー) +8分31秒
10 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ・ビッグマット) +8分51秒
101 新城幸也(日本、チーム ヨーロッパカー) +1時間33分27秒

ポイント賞(マイヨヴェール)
1 ペテル・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール) 232 pts
2 マシュー・ゴス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ) 205 pts
3 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ベリソル チーム) 172 pts
4 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、スカイ プロサイクリング) 129 pts
5 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD) 109 pts
6 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、スカイ プロサイクリング) 95 pts

山岳賞(マイヨアポワ)
1 フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ プロチーム) 66 pts
2 ピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー) 55 pts
3 クリスアンカー・ソレンセン(デンマーク、チーム サクソバンク・ティンコフバンク) 39 pts
4 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・ISD) 33 pts
5 クリストファー・フルーム(イギリス、スカイ プロサイクリング) 32 pts
6 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ・ビッグマット) 32 pts

新人賞(マイヨブラン)
1 ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ、BMCレーシングチーム) 48時間50分50秒
2 ティボー・ピノ(フランス、エフデジ・ビッグマット) +1分54秒
3 レイン・タラマエ(エストニア、コフィディス ルクレディアンリーニュ) +23分50秒

チーム総合
1 レイディオシャック・ニッサン 146時間24分13秒
2 スカイ プロサイクリング +12分31秒
3 アスタナ プロチーム +31分59秒

敢闘賞
ピエール・ローラン(フランス、チーム ヨーロッパカー)

 
(文 仲沢 隆/写真 砂田弓弦)

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