ビギナー主婦 「Rapha Woman’s 100」に挑戦<1>新しい夢、見つけました 7月7日の100km走破へ、自分を奮い立たせます

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サイクルウェアブランド「Rapha」(ラファ)が、7月7日に世界中で展開する女性の100kmチャレンジライド「Rapha Women’s 100」。日本ではその日、伊豆半島と、瀬戸内海・小豆島でそれぞれラファ主催のライドイベントが開催されます。このうち伊豆半島で開かれるイベントに、Cyclist読者を代表して、スポーツ自転車ビギナーの主婦、佐野ひろみさん(39)=仙台市在住=が挑戦することになりました。30代も後半に差し掛かってロードバイクに乗り始めたひろみさんが、どのようにして厳しい100kmを走破するのか? 短期集中レポートでお届けします。

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「大丈夫だよ」 夫の勧めで

 私はただのアラフォー主婦です。カリスマ主婦になんてなれず、美魔女にもほど遠い、普通の主婦です。そんな知識も体力も根性もない主婦が、なぜロードバイクに乗り始めてしまったのでしょうか?

「サイクリストはカッコイイ!」と気付いてしまいました「サイクリストはカッコイイ!」と気付いてしまいました

 きっかけは、家族でした。2011年3月11日、わたしたちが暮らす東北地方、そして仙台を襲った東日本大震災。幸い、わが家は大きな被害を免れましたが、この災害をきっかけに、夫と息子がスポーツ自転車に乗り始めたのです。

 それからしばらく、私は夫と息子の運転手やカメラマンを渋々引き受けていました。しかし、サイクルイベントやロードレース大会に同伴するようになって、私も「サイクリストはカッコイイ!」ということに気が付いてしまったのです。

 もちろん主人や息子も例外ではありません。焼けた肌や引き締まった体は健康そのものです。

 また、特に目を奪われたのは、女性サイクリストの輝いている姿でした。ウエアやバイクもオシャレで素敵ですが、なにより表情が生き生きとしているではありませんか! 密かに憧れを抱くようになり、“私も少しだけ乗ってみたいなぁ”と思うようになりました。

 一方で、“自転車ねぇ。難しそうだし、ケガも心配だわ…”と不安も感じていました。でも、かっこいいなぁという気持ちも膨らみます。考え始めたらきりがありません。

 「大丈夫だよ。楽しいよ」。夫は熱心に勧めてきます。言葉巧みに誘われて、とうとう乗ってしまいました。ロードバイクデビューです。いわゆる立ちごけを何度も経験し、夫の後ろ姿を追って走り、ビンディングペダルも経験しました。

今までで一番楽しいお花見

 そして2012年春には、プロ・ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」のファン向けイベントである「さくらサイクリング」に参加させていただきました。そのサイクリングの楽しさと言ったら! 今まで生きてきた中で一番楽しいお花見となりました。

宇都宮ブリッツェンのファン向けイベント「さくらサイクリング」が、大きな転機となりました宇都宮ブリッツェンのファン向けイベント「さくらサイクリング」が、大きな転機となりました

 ロードバイクは正直言って、とても楽しいです。今ではロードバイクの生活にすっかりハマっています。
 
そんな折に、宮城県仙台市・名取市の被災地を訪問するライドイベント「SUNRISE RIDE 3」で出会ったCyclist編集部の方から、「Rapha Woman’s 100」への挑戦を勧められました。

< Rapha Women’s 100 >
7月7日にラファが世界中で同時多発的に仕掛ける女性のライドイベント。ツール・ド・フランス100周年をリスペクトし、100km走破を基本コンセプトとする。まず、実際のツールのコースを使用して開催されるアマチュアイベント「エタップ・ドゥ・ツール」に、各国の女性ライダー100人を送り込む。また、世界各地で小規模な100kmライドを開催する。さらに、女性がそれぞれ自分なりの場所とコースで100kmを走ることも推奨。こうした取り組みをソーシャル・ネットワークを通じて共有・拡散し、大きなムーヴメントにつなげる取り組みだ。

 

100kmは、私にとって未知の領域です100kmは、私にとって未知の領域です

 「100㎞ってどれくらい?」と、距離感すらなかった私です。それまでは、死にもの狂いで走ってようやく50㎞だったのに…本当に完走できるでしょうか? 未知なる世界への挑戦が始まりました。

 7月7日に伊豆半島の南端・静岡県下田市を発着するコースで開かれる「Rapha Woman’s 100 in 伊豆」に出場します。これは私にとって大きな目標です。最近は夫や子供のために一生懸命になることはあっても、自分のためにがんばる事はほとんどありませんでした。真剣にスポーツに取り組むのは、実に15年ぶりです。

夢は、逃げない!

 いつも子供たちには「計画的に行動しなさい。準備が大切よ」なんて言っていますが、いざ自分の事となると、分らない事だらけで不安がいっぱいです。

「Rapha Women’s 100」を目標に、トレーニングに励んでいます「Rapha Women’s 100」を目標に、トレーニングに励んでいます

 それでも、夫に支えられて、週末には一緒に走って少しずつ距離を伸ばしています。ローラー台のトレーニングも始めました。

 さらに、6月8日には、震災被害を忘れないために走る「CYCLE AID JAPAN 2013」に参加。松島から白石市まで75kmのロングライドイベントを夫婦で走り切りました。

 しかし、ラファから発表された東日本における「Rapha Women’s 100」の舞台は、伊豆半島南部。Cyclist編集部からの情報によると、厳しいアップダウンが待ち受けているそうです。

 目標達成のカギは、あきらめないこと。「夢は、逃げない! 逃げるのは自分だ!」と、自らを奮い立たせチャレンジしてみようと思います。

■夫の佐野望さんからひとこと
 
佐野望 妻は当初、ロードバイクにほとんど関心を示さなかったのですが、私と息子のサポート役をしているうちに、次第に興味を持ち始めました。今では『Rapha Woman’s 100』を目指し、彼女なりに毎日のジテツウやローラー台練習に取り組んでいます。結婚生活15年以上になりますが、何か目標を持って、楽しそうに一途に励む姿を見るのは初めて。これもロードバイクのおかげです。高いモチベーションを持って『Rapha Woman’s 100』に挑んでほしい。こんどは私が妻を精一杯サポートします。(さの・のぞむ)


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