撮影スタッフはドSでしたCyclist代表のアイドル小柳歩ちゃんがローラー台で大健闘! J SPORTS「ペダルオトメ100」撮影の舞台裏

by 上野嘉之 / Yoshiyuki KOZUKE
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「ペダルオトメ100」に出演した小柳歩ちゃん「ペダルオトメ100」に出演した小柳歩ちゃん

 スポーツ専門チャンネル「J SPORTS」の公式サイトで展開されている、美女が日替わりで自転車をこぐ映像企画「ペダルオトメ100」。このスペシャルコンテンツに6月8日、「Cyclist」代表のアイドル小柳歩ちゃん(21)が登場しました。Cyclist編集部は、東京都内で秘密裏に行われた収録現場に潜入し、密着取材に成功。健康的で、ちょっとセクシーな撮影の舞台裏を紹介します。

「一番いい子を出しましょう!」

 4月のある日、J SPORTSの広報担当者からCyclist編集長へ1通のメールが届いた。

「『ペダルオトメ』につきまして、社員の方のご出演などはいかがでしょうか? ロゴ入りのジャージなど着ていただいても全然構いません」

 J SPORTSのサイトでCyclistをPRさせていただけるのは、とても有難い話だ。しかし、それまでの出演者を見ると、女子大生とかモデルとか、ピチピチジャージがよく似合いそうな若者がほとんど。わが社の中で適任者を探すのは難しい。実際、女子社員数人に思い切って声をかけたが、「イヤですよ」「ダメです!」とにべもない。

グラドルモードの小柳歩ちゃんグラドルモードの歩ちゃん

 困り果てて、産経デジタル社内のアイドル担当社員(この肩書きは実在する)に頼みこんだ。「かわいいタレントさんを紹介してくれないかな?」

 すると、アイドル担当はしばし黙考した後、おもむろにこう答えた。「編集長、どうせなら一番いい子を出しましょう!」

 ということで、出演を快諾してくれたのが小柳歩(こやなぎ・あゆみ)ちゃん。産経デジタル主催のアイドル・オーディション「ZAK THE QUEEN」で2012年のグランプリに輝いた、美女の中の美女なのだ。歩ちゃんが本業でみせる妖艶な美しさはこちらでご覧ください。

 ちなみに、この「ペダルオトメ100」は、今年のツール・ド・フランス100回大会を記念して、開幕までの100日間、日替わりの美女がただペダルをこいであえぐというシュールな映像企画だ。自転車マニアからは「フォームが悪い」「ふざけている」などと批判もあるのだが、J SPORTSによると、自転車に縁が薄い層の関心をひく狙いがあり、あえてスポーツバイクの経験がない女性も多数起用しているのだという。

意外に大掛かりなセット

 5月某日、歩ちゃんとマネージャー、そしてわが社のアイドル担当と一緒に東京・青海のJ SPORTS本社を訪ねた。この日の収録は、スタジオ内でローラー台を使用して行なわれた。

J SPORTSを訪問J SPORTSを訪問
撮影前のアンケートに記入中の歩ちゃん。まだ余裕の笑顔です撮影前のアンケートに記入中の歩ちゃん。まだ余裕の笑顔です

 撮影場所は、サイクルロードレースの中継でも使用されている大きなスタジオ。華やかなセットが設えてあり、たくさんの照明がまぶしい。撮影スタッフや関係者が10人以上、気忙しく働いており、撮影用カメラも7、8台は並んでいる。カメラの多くは、動画撮影機能付きの一眼レフカメラだった。用意されたマシンは、デ・ローザ「スーパーキング」のカンパニョーロ・レコード11s仕様。恐るべき高級車に、J SPORTS側の気合いが現れている。想像以上に手の込んだ撮影が行われているようだ。

 慣れない雰囲気に緊張するCyclist記者を横目に テレビ番組「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」(TBS系 土曜24:00~24:30)にレギュラー出演している歩ちゃんは「おはようございます!」と元気よくスタジオ入り。やる気十分だ。

J SPORTSのスタジオ。サイクルロードレース中継ではおなじみだJ SPORTSのスタジオ。サイクルロードレース中継ではおなじみだ
(左から)バイシクルクラブ誌の植田美穂さん、サイクルスポーツ誌の平野志磨子さんとCyclist代表の小柳歩さん(左から)バイシクルクラブ誌の植田美穂さん、サイクルスポーツ誌の平野志磨子さんとCyclist代表の小柳歩さん

 現場で知らされたのだが、撮影は自転車雑誌「サイクルスポーツ」「バイシクルクラブ」と当サイト「Cyclist」の3媒体合同で行なわれた。サイスポからは編集部の平野志磨子さんが挑戦。金色の巻き髪が華やかな“ゴージャス”美人だ。バイクラも編集部から植田美穂さんが登場。小柳歩ちゃんが「カモシカのような肢体」と称えたほどの“スレンダー”美人だ。Cyclistとしては、各社の人材が豊富なことに驚かされた。

壮絶な撮影シーン まさかの「オールアウト」

 女子3人はすぐに打ち解け、控え室でも和気あいあいと楽しそうに話している。そしていよいよ撮影へ。現場のスタッフからは「手を抜かないで、死ぬ気でこいでください」と容赦ない言葉が投げかけられた。順番は志磨子さん、美穂さん、歩ちゃんと指示された。

 トップバッターの志磨子さんがスタジオで撮影に臨んでいる間、歩ちゃんは隣の待合室で準備体操に余念がない。

床に寝転がってストレッチに励みました床に寝転がってストレッチに励みました
足はしっかり伸ばしておきます足はしっかり伸ばしておきます

 しかし、志磨子さんの撮影が終わったころにスタジオを覗くと…そこには壮絶なシーンが展開されていた。サイスポ編集部で鍛えられている志磨子さんが、撮影後は床にお尻をついたままへたり込み、疲労困憊で立ち上がれないのだ。

 しばらくしてようやく戻ってきた志磨子さんさんは、「オールアウトしちゃった」「佐渡ロングライドよりキツイ」とサイクリスト的用語を駆使して撮影の厳しさを伝えてくれた。オールアウトとは、筋肉を限界まで追い込んだ極限状態のことだ。さらに一言、「撮影の人たち、ドSですよね(怒)」。

 次の美穂さんが撮影に臨む際には、スタジオの隅でこっそり見学させてもらった。月間500kmも走りこんでいる美穂さんは、美しいペダリングで撮影をスタート。しかし、はた目に見ても、ローラーの負荷が明らかに重過ぎるのだ。美穂さんの頬が、短時間でみるみるうちに紅潮していく。

 最後に、息が上がりきったところで、撮影スタッフに「雑誌のPRを言って」と指示される美穂さん。ハァハァとあえぎつつ、「毎月20日発売…ぜひ見てください!」と半ば絶叫するように答えていた。
 
そしていよいよ歩ちゃんの順番が巡ってきた。「スポーツは苦手です…」という歩ちゃん、この過酷な撮影に耐えられるだろうか?

トップチューブをまたいで自転車に乗る歩ちゃんトップチューブをまたいで自転車に乗る歩ちゃん
林立するカメラの中、撮影スタッフから乗り方を教わった林立するカメラの中、撮影スタッフから乗り方を教わった

「ウヮッ!」 声にならない叫び

 ペダルをこぎはじめて、すぐに肩で息をし始める歩ちゃん。撮影スタッフからは「自転車をこぐ時間は2分くらい」と甘い説明があったのだが、実際はそんな短時間では終わらない。というより、そもそも撮影スタッフは時計など見ず、ただ歩ちゃんが苦しんでいく様子だけをニヤニヤと眺めているのだ。

 だいぶ時間が流れてから「あと1分」の掛け声。それからさらに1分を過ぎたであろう頃に「あと30秒…」と、なかなか許してくれない。

髪を振り乱して懸命にペダルをこぐ歩ちゃん髪を振り乱して懸命にペダルをこぐ歩ちゃん

 歩ちゃんの表情が苦悶にゆがみ、「ハア…」「ウヮッ!」「ックック…」と声にならない叫びが漏れる。髪を振り乱し、目には涙が溜まっている。それを見て、歩ちゃんにジリジリと接近していくドSなカメラマンたち。こんな苦境に立たされても、何とか笑顔を作ろうとする歩ちゃんのアイドル魂がけなげ過ぎて、胸を打たれた。

アイドルらしく笑顔を作ろうとするのだが、目には涙が…アイドルらしく笑顔を作ろうとするのだが、目には涙が…
自転車を降りても、すぐに立ち上がれない歩ちゃん自転車を降りても、すぐに立ち上がれない歩ちゃん
過酷な撮影が終わってうつろな表情の歩ちゃん過酷な撮影が終わってうつろな表情の歩ちゃん

 ようやく足を止めさせてもらうと、肩で息をしながら「ツール・ド・フランス開幕まで、あと21日」の決めゼリフ! さらにこの日は「ツール・ド・スイス今夜開幕、見てね」とスペシャル情報を伝える重責も果たした。

 そして最も大切な、CyclistのPRタイム。この瞬間のために「自転車専門サイト『サイクリスト』、見てください」とカンペも用意したのだが、意識がもうろうとしている歩ちゃんは「自転車“専用”サイト…」と噛んでしまって、撮り直し。あぁ…

「実はわたし…」 衝撃の告白

 その後も、歩ちゃんに面白いセリフを言わせようと、撮影スタッフは「好きな男性のタイプは?」などと質問を浴びせ続ける。最後に「何か人に言えない秘密はありますか?」とキワどい質問を投げかけた時、歩ちゃんは表情を曇らせて、こう語った。

 「誰にも言ってなかったんですけど、実はわたし…自転車に乗れないんです!」

 Cyclist編集部にとって、これは衝撃的な告白だった。自転車専門サイトの代表として送り込んだ人材が、ホントは自転車に乗れないなんて…軽率、怠慢、ミスキャストのそしりは免れず、編集長の責任問題にすら発展しかねない。

本当は自転車に乗れなかった小柳歩ちゃん本当は自転車に乗れなかった小柳歩ちゃん

 待合室に戻った歩ちゃんに問いただしたところ、まったく自転車に乗れない訳ではないが、最後に乗ったのは小学生の頃だとか。とにかく、そんな状態でこの過酷な撮影をよく乗り切ってくれた。決死の覚悟で頑張ったに違いない。

 動画撮影を終えたつもりの美女3人は気楽にくつろいでいたのだが、そこへ撮影スタッフがやってきて「じゃぁ、これからもう1回乗ってもらいます」。こんどは後ろから撮影するという。鬼のような仕打ちに、歩ちゃんはもう半泣きだ。

テイク2は後ろから撮影。ヤバイ構図ですテイク2は後ろから撮影。ヤバイ構図です

 最後は、「ツール・ド・フランス開幕まであと○○日」と手書きしたボードを持って、お決まりのポーズでスチール写真を撮影。さらに、3人で仲良く記念撮影も撮って、解散した。

左の監督さんが、一番楽しそうでした左の監督さんが、一番楽しそうでした
ここはアイドルの笑顔で勝負ここはアイドルの笑顔で勝負

 帰り道、「足が痛い」「明日から沖縄ロケなのに、もう絶対に筋肉痛」とこぼしながらJ SPORTSを後にする歩ちゃん。自転車に乗れないアイドルに、ローラー台で追い込む撮影をさせてしまった責任はCyclistにある。心の中で何度も“申し訳ない”と謝っていた。

 すると、歩ちゃんは「でも、楽しかったです! 私も自転車に乗ろうかな」。そしてマネージャーさんからは「これを機に、自転車に乗れないアイドルがスポーツバイクに目覚める記事なんて、いかがですか」と、ありがたいお言葉もいただいた。ちょっと救われた思いがした。

 歩ちゃん、そして撮影でお世話になった皆さん、お疲れ様でした!

■オフィシャルブログ「小柳歩の柳腰になりたい」

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