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西加南子の“勝手に”サイクルカフェ紀行<7>オープンテラスのカフェ「TREE HOUSE」 ヒルクライム、地元食材のフレンチ、美術館めぐりのフルコース

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20年後のクレマチスの丘

「TREE HOUSE」でいったい何品食べたんだっけ…=静岡県長泉町「TREE HOUSE」でいったい何品食べたんだっけ…=静岡県長泉町

 私は学生時代、静岡県の三島市に住んでいました。初めてのひとり暮らしのお供は、少ない家具とママチャリ。ママチャリは中学生の時に買った学校指定の地域限定車で、総ステンレスのMIYATA自転車でした。重さ15kgほど。ワイヤーではなく金属の棒でブレーキを作動させる「ロッドブレーキ」が使われていて、驚くほど丈夫でした。

 短大生活の途中ロードバイクを買うまでは、買い物からかなりの遠出まで、大切な“足”として使っていました。結局、中学から短大を卒業するまで10年使い込んでいたんですね。

 三島で遠出をするといえば、周辺の海や山。ある時は箱根の山を上ってみたものの、途中で長い下りが怖くなって引き返したり。そうして出かけたうちのひとつが、ベルナール・ビュフェ美術館でした。文学部だった私が授業で出されていた課題は、その隣の井上靖文学館に行くことだったのですが…。

 美術館のある場所は、今では「クレマチスの丘」という地名になっているくらいで、そこまで道のりは結構な上りが続いています。当時の愛車で踏破するには随分時間がかかり、途中でなんどもやめようと思ったことを今でも覚えています。

 今回はもちろんロードバイクで行ってみましたが、当時きつく感じた坂道はビックリするほど楽で、あっという間に美術館に行きつくことができました。必死に上っていたときには気づきませんでしたが、目の前に富士山、後ろには駿河湾という絶景の道のりだったということも知ることができました。ぜひ天気の良い日に自転車で上って、自分の目で確かめてみてください!

ベルナール・ビュフェ美術館の手前に配置並ぶ「TREE HOUSE」のテラス席ベルナール・ビュフェ美術館の手前に配置並ぶ「TREE HOUSE」のテラス席
「ベルナール・ビュフェ」という品種のバラが満開(2013年5月)「ベルナール・ビュフェ」という品種のバラが満開(2013年5月)

 そして何よりも驚いたのは、クレマチスの丘には美術館が増え、美術館周辺にはとても手入れの行き届いた庭園、さらにレストランやカフェができていたということです。20年前とは全く印象が違います。早速、ビュフェ美術館の前にテラスで食事をできる場所を発見しました。

芸術の丘にあるカフェ「TREE HOUSE」

 想い出のベルナール・ビュフェ美術館の前には、「TREE HOUSE」というカフェができていました。フランス人ビュフェにちなんで、カフェの料理もカジュアルなフレンチ系です。

緑が多くてリラックスできる。木々を吹き抜ける風が心地いい緑が多くてリラックスできる。木々を吹き抜ける風が心地いい

 外のテラス席は木々に囲まれ、手入れされた庭はとても美しく、リラックス感満点です。この時は運がいいことにフランスから寄贈されたという国内ではここでしか見ることのできない「ベルナール・ビュフェ」という品種のバラが満開でした。

店内のショーケースには、メニューにないその日のデザートや料理が並びます店内のショーケースには、メニューにないその日のデザートや料理が並びます

 メニューを見ると食べたいものが満載! 欲張っていろんなものをオーダーしてしまいました。坂を登ってきたからいいでしょう。

 地元野菜を使った「いろいろな葉野菜のサラダ」(500円)と「畑から取れたて野菜のスープ」(380円)、「ツリーハウスのブレンドティー」(500円)に始まり、ブルターニュ地方のそば粉のクレープ料理を「ハム・卵・グリュイエールチーズを挟んでシンプルに」(900円)を食べ、ラストには伊豆でとれる「サマーオレンジのタルト」(500円)までしっかりと食べてきました。生のニューサマーオレンジもおいしいのですが、その爽やかさはタルトにしても失われるどころかより一層引き立っていました。

 フランス料理を基調に地元の食材をが使われ、その素材の良さが引き出されたおいしい料理ばかりでしたよ。

いろいろな葉野菜のサラダ(500円)。トマトがすごく甘い!いろいろな葉野菜のサラダ(500円)。トマトがすごく甘い!
畑から採れたて野菜のスープ(380円)畑から採れたて野菜のスープ(380円)
三島もち豚の田舎風パテのバケットサンド(800円)。横についてるピクルスも美味三島もち豚の田舎風パテのバケットサンド(800円)。横についてるピクルスも美味
クレープを前に満面の笑みクレープを前に満面の笑み
「サマーオレンジのタルト」(500円)「サマーオレンジのタルト」(500円)

 食後、美術館もそのままの格好で…という考えを改め、クリートの音が迷惑になるらないように着替えてから鑑賞をしてきました。ベルナール・ビュフェ美術館のほかにも「クレマチスガーデン」「ヴァンジ彫刻庭園美術館」「IZU FHOTO MUSEUM」「井上靖文学館」があるので、鑑賞も楽しみたいのであれば替えシューズを持っていくことをお勧めします。

 ちなみにヴァンジ彫刻庭園美術館にはカジュアルイタリアン「CIAO CIAO」があります。こちらの塩ジェラート(500円)もお勧めです!(実はこれも食べました)

クレマチスの丘の「TREE HOUSE」(ツリーハウス)
所在地: 静岡県長泉町クレマチスの丘515-57
TEL/FAX: 055-980-5856
営業時間: 10:00~18:00 ※季節により変更あり
定休日: 水曜日 ※祝日の場合は営業、翌日休み

文・写真 西加南子

西加南子西加南子(にし・かなこ)
日本大学短期大学在学中、トライアスロンを始める。1994年、サイクルショップ「ズノウイースト」(千葉県船橋市)にて本格的に自転車ロードレースを開始。8年間「チーム ラバネロ」に所属し、2010年からは自身のチーム「Luminaria」を運営・活動する。座右の銘は「女は年齢じゃない、肌と筋肉だ!」、自他共に認めるカフェ好き。千葉県在住。ブログURL(http://www.kanakonishi.com/)

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