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池田祐樹の「世界のトレイルから Part2」 Vol. 1まさにカゴから放たれた鳥! 米ユタ州「プロスペクタートレイル」で赤岩の大地を思い切り駆け抜ける

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 MTB競技で国内外の耐久や長距離レース(マラソン)に挑んでいる池田祐樹さんの連載コラム「世界のトレイルから」第2弾! アメリカ遠征の間に体験した魅力的なトレイルについて、写真とともに寄稿していただきました。

池田祐樹の「世界のトレイルから」 記事一覧

◇      ◇

 ユタ州セントジョージは、アイアンマンレースが開催されるほどのスポーツが盛んな町。近くにはザイオンやブライスなどの人気の国立公園もある。数えきれないほどのトレイルが存在し、アウトドアスポーツ愛好家には見逃せない場所だ。

 「プロスペクタートレイル」は、セントジョージの町からおよそ24km北に位置するレッドクリフ国定保護区域内にある。そのすばらしいトレイルの噂を聞くたびにいつかは行きたいと常々思っていた。今回、コロラド州からカリフォルニア州へのロードトリップの途中に立ち寄るチャンスが偶然にも訪れた。

「プロスペクタートレイル」=アメリカ・ユタ州セントジョージ「プロスペクタートレイル」=アメリカ・ユタ州セントジョージ

 前回の「世界のトレイルから」で紹介した同州モアブの「スリックロック・バイクトレイル」からは、車で6~7時間の距離。日本の感覚では決して“近くない”が、ユタ州南部特有の赤土と赤岩が広がる大地は同じだ。セントジョージは、モアブよりもロサンゼルスやラスベガスといった都市からのアクセスが良いとあって人気が高まってきている。

池田祐樹さん(左)とチームメートのJeff Kerkoveさん池田祐樹さん(左)とチームメートのJeff Kerkoveさん

 長いドライブで固まった足をほぐしがてら、チームメートのJeff Kerkoveと共にワクワクのトレイルライドへ。スタート地点はコットンウッドトレイルヘッド、入り口の看板にはマップのほかにエリア内でのルールと規制がしっかりと表示されている。

 乾燥している土地なのでトレイルヘッドには自然火災の危険度が表示されている。この日は「エクストリーム」、非常に発火しやすいということだ…。

自然発火のリスクが「エクストリーム」自然発火のリスクが「エクストリーム」
トレイルには移動の途中で立ち寄ったトレイルには移動の途中で立ち寄った
アメリカではおなじみのトレイル標識。トレイル優先順位は上から馬、人、MTBアメリカではおなじみのトレイル標識。トレイル優先順位は上から馬、人、MTB

 走り始めるなり、トレイルのスムーズさと乗りやすさに驚いた。しっかりと整備が行き届き、コーナー、ジャンプ、テクニカルセクション、全てが“ちょうど良い”。簡単すぎず難しすぎず、ビギナーからエキスパートまで平等に楽しめるだろう。

 加えてこの素晴らしい景色! ダイナミックなレッドロックス、広大な青空、地平線に一筋に伸びるシングルトラック――アメリカの大自然を思いっきり感じることのできるトレイルだ。

 長距離ドライブに飽き飽きしていた僕らは、カゴから解放された鳥のように、身体を動かす喜びと自由なペースで純粋にライドを楽しんだ。

 途中には土ではなく、大きい赤岩の上を走るダイナミックなトレイルセクションもある。岩の表面はヤスリのような感じでトラクションが抜群に良く心地よい感触だ。ここからは他のエリアにもつながっているので、乗ろうと思えば一日中楽しむことができる。

赤石の表面はヤスリのような感触赤石の表面はヤスリのような感触
大きい赤岩を下っていく大きい赤岩を下っていく
アメリカの大自然の中を駆け抜けるアメリカの大自然の中を駆け抜ける

 休憩タイムは、素晴らしい景色を前にお気に入りの補給食を食べながら談笑を楽しむ。この日の補給食は日本から持っていった塩ようかん、Jeffもおいしいと言って食べていた。その他に持参したのはカメラ、ヘルメットカメラ、携帯ポンプ。最高のトレイルの思い出を残すためにはデジタルカメラは必需品だ。

 移動の都合上、途中で折り返して2時間ほどで切り上げたが、まだまだ乗り足りない。「あの先は一体どうなっていたのだろう?もっと楽しいセクションが待っていたかも?」という気持ちを、次に来る時まで楽しみにとっておこう。

文・写真 池田祐樹

池田祐樹池田祐樹(いけだ・ゆうき)
MTB競技で国内外の耐久や長距離レース(マラソン)に挑戦しているライダー、かつコーチ。2012年は、国内では希少なMTBマラソン「セルフディスカバリーアドベンチャー・大滝」を春・秋と制し、「キング・オブ・王滝」の称号を獲得。また、日本人初の米国自転車連盟認定コーチとして、小野寺健(TEAM SPECIALIZED)のパーソナルコーチとなっている。トピーク・エルゴンレーシングチーム所属。東京都在住。ブログ「Yuki’s Mountainbike Life

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