【関西新刊案内~著者を訪ねて~】主人公は大学生 アマチュアロードレーサーのキラメキ描く『キアズマ』近藤史恵さん

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『キアズマ』表紙『キアズマ』表紙

 ロードレースに懸ける大学生を描く『キアズマ』が刊行された。著者は『サクリファイス』など“ロードレースもの”の傑作を手掛けてきた大阪府在住の作家、近藤史恵さん。シリーズ4冊目について「これまでプロの世界を描いてきたので、新作では大学生を主人公にしました。ロードレースものは初めてという読者にも楽しんでほしいですね」と語る。

 《フランスの高校を卒業した正樹は帰国後、大学で渋々、自転車部に入部するはめに。だが本人も自覚していない資質を見いだす。無意識の内にその力を養っていたのは仏製の愛車モペット。原付だがペダルもあり、燃料がなくても走行でき、毎日重いペダルをこいでいたことが奏功。レースでいきなり頭角を現す…》

 「モペットはパリ旅行中に見つけ、買おうか迷ったんです」。それが新作では重要な役割を果たした。

近藤史恵さん近藤史恵さん

 乗用車並みの速度で競うロードレースは文字通り命を懸けた競技だ。『サクリファイス』では、そんなプロたちの壮絶な駆け引きを描き、多くの自転車好きを魅了。続編では世界で最も過酷かつ華やかなロードレースの最高峰「ツール・ド・フランス」に主人公が挑んだ。

 一転、新作でアマチュアの世界を選んだ理由について、「プロの世界とはまた違ったキラメキがあるから」と近藤さん。当初の構想では「主人公の大学入学から卒業までの4年間を書く予定だったのに」と苦笑した。描き込み過ぎて物語が進行する期間がわずか1年に短縮されたのだ。だがその分、原稿には躍動する青春の一瞬一瞬が凝縮されている。

 ロードレースもので新ジャンルを開拓したが、「次の舞台?」。その答えはさらにあっと驚く壮大な構想だった。(戸津井康之)

MSN産経ニュースより)

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