福光俊介の「寝落ち禁止!ツール三昧」<4>ウィギンス世代? カンチェ世代? 1980~81年生まれの選手が活躍

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第8ステージ、初めてマイヨ・ジョーヌを着て走るブラッドリー・ウィギンス第8ステージ、初めてマイヨ・ジョーヌを着て走るブラッドリー・ウィギンス
プロローグを圧勝したファビアン・カンチェッラーラプロローグを圧倒的な力で制したファビアン・カンチェッラーラ

 よく野球やサッカーなどで、スター選手豊作の年にその代表格の選手の名を文字って「○○世代」なんて呼ぶことがある。最近の例でいくと、「松坂世代」(1980~81年生)、「ハンカチ世代」「マーくん世代」(1988~89年生)、サッカーでは「ゴールデンエイジ」などと言われていたようだ。

 実はボクも「松坂世代」にあたる年代(そこ、「え~!?」って言わない!)。本業で関わりのある他業種の人たちにも同年代が増えてきて、何だか1980年生まれであることに誇りを持てるようになった。最近はそれが行き過ぎてしまい、周囲に「1980年生まれは“福光世代”だ!」と豪語しては総スカンを食っているのは、ここだけの話にしておこう(笑)。

 このコラムの第1回目に「応援する選手を本能で決める」と書いたけれど、やはり同世代の選手たちには妙に思い入れが強くなってしまうものだ。現代のサイクルロードレースは、30歳前後にキャリアのピークを迎える選手が多く、ちょうどボクらの世代がそこに当てはまるからというのも大きな要因だろう。

 そこで、日本の年度に当てはめて1980年4月~81年3月生のツール出場選手を挙げてみた。

ステッフェン・カミングス(イギリス、BMCレーシングチーム)1981/3/19
フランク・シュレク(ルクセンブルク、レディオシャック・ニッサン)1980/4/15
ファビアン・カンチェッラーラ(スイス、レディオシャック・ニッサン)1981/3/18
クリストフ・ケルヌ(フランス、ユーロップカー)1981/1/18
マルコ・マルザーノ(イタリア、ランプレ・ISD)1980/6/10
アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)1980/9/16
ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)1980/12/9
ヨハン・ファンスーメレン(ベルギー、ガーミン・シャープ)1981/2/4
ユベール・デュポン(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)1980/11/13
クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディール)1981/1/17
サムエル・デュムラン(フランス、コフィディス ルクレディアンリーニュ)1980/8/20
ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)1980/4/28
ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、スカイ プロサイクリング)1981/2/17
クリスチャン・クネース(ドイツ、スカイ プロサイクリング)1981/3/5
グスタフ・エリック・ラーション(スウェーデン、ヴァカンソレイユ・DCM)1980/9/20
ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ チーム)1980/8/15
ローレンス・テンダム(オランダ、ラボバンク)1980/11/13
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)1980/4/25
ファン・ホセ・コーボ(スペイン、モビスター)1981/2/11
ヴォラドミール・カルペツ(ロシア、モビスター)1980/9/20
ファン・ホセ・アエド(アルゼンチン、チーム サクソバンク・ティンコフバンク)1981/1/26
ボルト・ボジッチ(スロベニア、アスタナ プロチーム)1980/8/8
フレデリック・ケシアコフ(スウェーデン、アスタナ プロチーム)1980/5/17
サイモン・ゲランス(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)1980/5/16
ミハエル・アルバジーニ(スイス、オリカ・グリーンエッジ)1980/12/20
 
ちなみに・・・福光俊介(日本、サイクルロードレースファン)1980/9/22

 総勢25選手。これはリエージュのスタートラインに就いた選手で、既にリタイアした選手も含まれる。他の年代については把握しきれていないが、現時点でこれほどまでにトップシーンに選手が揃っている世代はそう多くはないと思う。現在総合トップのウィギンスや、マイヨ・ジョーヌを7日間着用したカンチェッラーラを筆頭に、かなりの実績を残している選手が多くて、1人ひとり挙げはじめるとキリが無いほどだ。

第5ステージを集団で走るフランク・シュレク第5ステージを集団で走るフランク・シュレク
第8ステージで逃げ続けたフレデリック・ケシアコフ第8ステージで逃げたフレデリック・ケシアコフ

 贔屓(ひいき)のチームや選手であろうとなかろうと、同世代の選手たちが活躍しているのを見ると本当に嬉しいし、ボク自身のモチベーションにもつながっている。今、ツールではイェンス・フォイクトやクリス・ホーナーといった“アラフォー”ライダーも力強い走りを見せているが、上記した同世代の選手たちにも、それくらいの年齢までがんばってほしいと願っている。その頃には、今よりずっとその選手への想いが強くなっていることと思う。

 最後に、ボクはウィギンスにシンパシーを感じていることを白状しよう。たびたび話題に挙がるもみあげの長さや、ちょっとした“変わり者”であることはボクも一致している。彼との大きな違いは、ロード乗りとしての能力と記者会見で大爆笑を誘うほどのユーモアセンスくらいではないかと勝手に思っているのだ!

福光俊介福光俊介(ふくみつ・しゅんすけ)
自転車ロードレース界の“トップスター”を追い続けて数十年、気がつけばテレビやインターネットを介して観戦できるロード、トラック、シクロクロス、MTBをすべてチェックするレースマニアに。2011年、ツール・ド・フランス観戦へ実際に赴いた際の興奮が忘れられず、自身もロードバイク乗りになる。自転車情報のFacebookページ「suke’s cycling world」も充実。本業は「ワイヤーママ徳島版」編集長。

(写真 砂田弓弦)

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