ジロ・デ・イタリア2013 第16ステージ3つの山岳を乗り越えゴール勝負 インチャウスティがモビスターに連勝をもたらす

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 ジロ・デ・イタリアは21日、第16ステージがヴァッルアールからイヴレアまでの238kmで行われ、3人によるゴールスプリントを制したベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム)がグランツール初優勝を飾った。インチャウスティは第7ステージで一時、マリア・ローザを獲得しており、再び殊勲を挙げた。マリア・ローザはヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)が守り、その他の総合上位陣では、マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)が2分以上遅れてゴールし、順位を落とした。

区間優勝を達成したベニャト・インチャウスティ区間優勝を達成したベニャト・インチャウスティ
一昨日に続いてモン・セニス峠を上るプロトン一昨日に続いてモン・セニス峠を上るプロトン

 休養日明けの今ステージは、2日前に通過した2つの山岳が再び登場する。スタート直後にテレグラフを下り、そして1級山岳モン・セニスへ。モン・セニスを下ると平坦路が続くが、ゴール前23km地点から始まる3級山岳が勝負どころだ。これを下ればゴールまでの8kmはほぼフラットなため、スプリンターが残れればゴール勝負にもちこめる。

チームメートに援護されて走るマリア・ローザ、ニバリチームメートに援護されて走るマリア・ローザ、ニバリ

 レース序盤に22人の逃げ集団が形成。この中には山岳賞争いで1位のステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)、3位のロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア)、4位のジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ)らが含まれ、モン・セニス頂上での競り合いが繰り広げられた。ロドリゲスが1位、ピラッツィは2位で頂上を通過すると集団に戻り、22人での逃げを続けた。

終盤、アタックを仕掛けるセッラ終盤、アタックを仕掛けるセッラ
エラダの攻撃を応援する観客エラダの攻撃を応援する観客
最後の上りを先頭で走るドゥアルテ最後の上りを先頭で走るドゥアルテ

 残り52km付近から、逃げ集団では10km以上にわたるアタック合戦が始まり、3級山岳の入り口ではピラッツィら8人が先頭に。しかし、50秒ほどの差で上り始めたメーン集団が、先頭から遅れた選手を次々に抜き去り、ピラッツィも吸収した。ここでピラッツィが意地を見せ、再度のアタックで山頂を2位で通過して山岳ポイントを重ねた。

ゴール前で積極的に走るウランゴール前で積極的に走るウラン

 下りでもアタックがかかったものの、これは不発に終わり、ニバリら総合上位陣を含む先頭集団が形成された。残り6km、平坦区間に入ってタネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ プロチーム)が飛び出すと、これにインチャウスティ、ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)、ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム)が反応して4人で先行。残り2kmで石畳の区間に入ると、ヘーシンクがマシントラブルで脱落してしまった。

ゴール直前でのベニャト・インチャウスティゴール直前でのベニャト・インチャウスティ

 逃げ切りを確信した3人は牽制を始め、最初にニエメツがスプリントをかけた。これにはカンゲルトが対応したが、その隙をついたインチャウスティがスプリントを開始。カンゲルトたちが追いすがったが、タイミングよく勝負をかけたインチャウスティが真っ先にゴールへ飛び込んだ。2011年5月23日、不慮の事故により、チームメイトのハビエル・トンドを眼前で亡くしたインチャウスティ。ゴール直後、トンドのファーストネームの頭文字「X」を両手の人差し指でつくり、高く掲げた。

マリア・ローザを守ったニバリマリア・ローザを守ったニバリ

 総合4位につけていたサンタンブロージオは、3級山岳を上る時点で遅れてしまい、ニバリらメーン集団に対して2分10秒を失って総合順位を6位に落とした。インチャウスティは順位を1つ上げて総合9位となっている。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第16ステージ結果
1 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) 5時間52分48秒
2 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ プロチーム) +0秒
3 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
4 ラムーナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ) +14秒
5 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
6 フランコ・ペッリツォッティ(イタリア、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ)
7 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)
8 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ)
9 ホセ・エラダ(スペイン、モビスター チーム)
10 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル)

個人総合(マリア・ローザ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 67時間55分36秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +1分26秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +2分46秒
4 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +3分53秒
5 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +4分13秒
6 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +4分57秒
7 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +5分15秒
8 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +5分20秒
9 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +5分47秒
10 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +7分34秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 109pts
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 103pts
3 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) 85pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) 79pts
2 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム) 42pts
3 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ) 41pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) 68時間00分51秒
2 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +5秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +9分49秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング 203時間28分32秒
2 アスタナ プロチーム +4分27秒
3 ブランコ プロサイクリングチーム +5分21秒

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