ジロ・デ・イタリア2013 第15ステージイタリア選手権3度優勝のヴィスコンティがグランツール初勝利 ジロ初登場・ガリビエ峠を舞台に大逃げ

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 ジロ・デ・イタリアは19日、第15ステージがチェザーナ・トリネーゼからコル・ド・ガリビエまでの145kmで行われ、逃げ集団から飛び出したジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム)が独走でステージ初優勝を飾った。マリア・ローザはヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)が守っている。

ガリビエのステージを制したヴィスコンティガリビエのステージを制したヴィスコンティ

 ツール・ド・フランスで有名なガリビエ峠が、ジロ史上初登場。標高2642mの山頂ゴールとなる予定だったが、大雪のためコースを4km短縮した。変更されたゴール地点は、マルコ・パンターニの記念碑の目の前。レーススタート直後から下り続けるコースレイアウトのせいか序盤は逃げが発生せず、33km地点から25kmほど続く1級山岳、モン・セニスの山頂付近で最初のアタックがかかった。

チェザーナトリネーゼをスタートチェザーナトリネーゼをスタート
雪に覆われたモン・セニス峠を行くプロトン雪に覆われたモン・セニス峠を行くプロトン

 山岳賞トップのステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)がアタックをかけると、これにヴィスコンティ、マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)ら6人が反応するも、ピラッツィは狙い通りトップ通過。その後、モン・セニスの下りで合流した7人は、メーン集団に対し6分以上のリードを奪った。

テレグラフ峠で攻撃に出たヘーシンクテレグラフ峠で攻撃に出たヘーシンク
テレグラフ峠でのニバリ、エヴァンステレグラフ峠でのニバリ、エヴァンス

 残り30kmで2級山岳・テレグラフに突入した逃げ集団は、まずピラッツィ、ヴィスコンティ、ウイーニング、ラボッティーニの4人に絞られると、残り24kmでヴィスコンティが飛び出し単独先頭になった。メーン集団からはロベルト・ヘーシンク(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム)、セルジオルイス・エナオ(コロンビア、スカイ プロサイクリング)、ロベルト・キセロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード)らがアタックをかけ、第2追走集団を形成した。

ガリビエ峠で飛び出したサムエル・サンチェスガリビエ峠で飛び出したサムエル・サンチェス

 残り15km地点でついにガリビエに突入。先頭は変わらずヴィスコンティが独走、追走する3人からはラボッティーニがアタックをかけ、ピラッツィとウイーニングを置き去りにしていった。メーン集団では、新人賞トップのラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ)がアシストの協力を受けアタックをかけるが、同2位につけるカルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル)がこれに対応し、抜け出させない。このあと、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)らのアタックもかかるが、スピードの上がったメーン集団は、サンチェス、ヘーシンクら追走を次々と吸収していった。

ガリビエ峠でエスケープを続けるラボッティーニガリビエ峠でエスケープを続けるラボッティーニ

 残り2kmを過ぎると、マイカのアタックを再びベタンクールが潰し、単独2番手を走るラボッティーニもとらえる展開となるが、先頭を走るヴィスコンティはすでに大きなリードを奪っていた。イタリア選手権で3度優勝したヴィスコンティだが、ジロでは2008年にマリア・ローザを8日間着用したものの、6度の出場でステージ優勝はゼロ。記念すべき初登場のガリビエ頂上ゴールを制し、悲願の初優勝を成し遂げた。

 新人賞を狙う2人のアタック合戦で激化した2位争いは、パンチ力に勝るベタンクールに軍配が上がった。マイカはゴール直前でブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)に抜かれ4位に。ボーナスポイントを獲得したベタンクールが5秒上回り、新人賞争いで1位に躍り出た。総合では、わずかに順位を上げたベタンクールとマイカの他に大きな変動はなかった。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第15ステージ結果
1 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム) 4時間40分48秒
2 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +42秒
3 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ)
4 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ)
5 ファビオアンドレス・ドゥアルテ(コロンビア、コロンビア) +47秒
6 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +54秒
7 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)
8 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
9 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
10 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング)

個人総合(マリア・ローザ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 62時間02分34秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +1分26秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +2分46秒
4 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分47秒
5 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +3分53秒
6 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +4分35秒
7 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +5分15秒
8 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +5分20秒
9 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +5分57秒
10 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +6分21秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 109pts
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 91pts
3 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) 84pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) 65pts
2 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム) 42pts
3 ロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア) 28pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) 62時間07分49秒
2 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +5秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +8分14秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング 185時間45分06秒
2 ブランコ プロサイクリングチーム +5分45秒
3 ランプレ・メリダ +5分56秒

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