ツアー・オブ・ジャパン2013 第1ステージ雨の個人TTを西谷泰治が制覇 初のリーダージャージを獲得

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 日本最大規模のステージレース「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)が19日開幕した。第1ステージとなる堺ステージは2.7kmの個人タイムトライアルで、西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が3分26秒75のタイムで優勝。緑のリーダージャージにまず袖を通した。16回目を迎えた今大会は、26日までの1週間で全6ステージ、総走行距離518.85kmで争われる。

第1ステージを制し、緑の総合リーダージャージに袖を通した西谷泰治。左は堺ステージ実行委員長の斧隆夫氏第1ステージを制し、緑の総合リーダージャージに袖を通した西谷泰治。左は堺ステージ実行委員長の斧隆夫氏

 第1ステージの舞台となった大阪府堺市の大仙公園周回コースは、仁徳陵のすぐ横を走る、近年のTOJではおなじみのコース。アクセスの良さも相まって、多くの観客が会場に詰め掛けた。UCI(国際自転車競技連合)によるレースの格付けが、昨年までの2クラスから今年は1クラスに上がり、よりレベルアップした戦いが期待される。

傘を差してウォーミングアップする入部正太朗(シマノレーシングチーム)傘を差してウォーミングアップする入部正太朗(シマノレーシングチーム)
チームテントでウォーミングアップする盛一大(左)と西谷泰治(右)チームテントでウォーミングアップする盛一大(左)と西谷泰治(右)
ウォーミングアップをする西薗良太。TTの日本チャンピオンジャージを着用ウォーミングアップをする西薗良太。TTの日本チャンピオンジャージを着用
各選手が1人ずつスタート台からスタートする。マリウス・ヴィズィアックは6位の好タイムを記録各選手が1人ずつスタート台からスタートする。マリウス・ヴィズィアックは好タイムを記録

 この日、朝方は初夏にふさわしい日差しが照りつけたが、昼前から徐々に雨が降り始め、タイムトライアルは終始雨模様の中で行われた。

 レースでは全16チーム、95人の選手が、30秒間隔で1人ずつ出走。小雨が降る中、最初に好タイムを出したのは5番目にスタートしたマリウス・ヴィズィアック(マトリックス パワータグ)で、3分32秒台をマークした。続いて9番目にスタートした盛一大が3分31秒台で入り、トップに立った。短距離タイムトライアルで実績のあるこの2人のタイムを基準に、3分30秒前後が優勝争いのラインとして意識された。

 しばらく盛のタイムは更新されなかったが、24番目にスタートした西谷が、チームメートの記録を5秒近く短縮する3分26秒台でフィニッシュ。一躍トップに立ち、この時点で愛三工業が暫定1-2位を占めた。

スタートで加速する盛一大(愛三工業レーシングチーム)スタートで加速する盛一大(愛三工業レーシングチーム)
気迫の走りを見せた西谷。異次元のスピードで唯一の3分20秒台気迫の走りを見せた西谷。異次元のスピードで唯一の3分20秒台
昨年の総合優勝者、バリアーニは37位のタイム昨年の総合優勝者、バリアーニは37位のタイム
野中竜馬(シマノ)は4位のタイム野中竜馬(シマノ)は4位のタイム
最後の結果を待つ西谷泰治(中央)、別府匠監督(右)。左は2位のソ・ジョンヤン最後の結果を待つ西谷泰治(中央)、別府匠監督(右)。左は2位のソ・ジョンヤン

 レース後半は雨が徐々に強くなり、路面状況も悪化。各チームとも後半にエース級の選手を出走させたが、西谷を上回る選手は現れない。わずかにソ・ジョンヤン(韓国、KSPO)が3分30秒台のタイムで西谷と盛の間に入るが、これが最後の好記録だった。最終走者のゴールタイムも3分34秒台に終わり、この瞬間に西谷の優勝が確定。ホットシートに座る西谷はガッツポーズを見せた。

喜びを溢れさせる西谷喜びを溢れさせる西谷

 「第1ステージで、勝った人間がリーダージャージを取れるので、すごく大事だとは思っていましたが、正直取れると思ってなかったので、本当に嬉しいです」と話す西谷。レース序盤の出走でトップに立ったが、後半に出走する選手にいつ更新されるかと、ヒヤヒヤしながら待っていたという。

 終わってみれば、上位6人中4人を日本人が占めるという結果に。外国人選手は雨の路面を攻めあぐね、タイムを伸ばせなかった。愛三工業はこの日、天候悪化を見越して、好タイムが望める盛と西谷をチーム内1、2番手とし、それぞれ雨が弱いうちに出走させた作戦が功を奏した。

 昨年のTOJ最終ステージで勝利している西谷は、年をまたいでの“2連勝”を達成。そして自身初となるTOJ総合リーダージャージに袖を通した。西谷はポイント賞ジャージも同時に獲得。今年から新設された新人賞の白いジャージは、2位に入ったソがまず手に入れた。

優勝が決まった瞬間、監督らとがっちり握手優勝が決まった瞬間、監督らとがっちり握手
西谷はポイント賞リーダーも獲得西谷はポイント賞リーダーも獲得
新人賞を獲得したソ・ジョンヤン。かつて梅丹本舗に所属していたことがあり、インタビューに日本語で答えていた新人賞を獲得したソ・ジョンヤン。かつて梅丹本舗に所属していたことがあり、インタビューに日本語で答えていた

堺国際クリテリウムはリケーゼが優勝

堺国際クリテリウムはリケーゼが優勝堺国際クリテリウムはリケーゼが優勝

 タイムトライアルのレースに先立ち、午前中にはTOJ出場選手によるエキシビションレース「堺国際クリテリウム」が行われた。2.7kmの周回を10周するレース。TOJの総合成績には関係ないが、国内外のプロ選手による迫力あるハイスピードバトルが繰り広げられた。

 レースは途中逃げグループが形成されたが、最後はメーン集団が追い付いて集団ゴールスプリント争いとなり、マキシミリアーノ・リケーゼ(アルゼンチン、ランプレ・メリダ)が優勝した。リケーゼは昨年チームNIPPO所属でTOJに出場しており、美濃ステージで勝利を挙げている。今年プロツアーチームにステップアップしての“凱旋勝利”となった。

第1ステージ結果
1 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム) 3分26秒75
2 ソ・ジョンヤン(韓国、KSPO) 3分30秒45
3 盛一大(愛三工業レーシングチーム) 3分31秒02
4 野中竜馬(シマノレーシングチーム) 3分31秒76
5 内間康平(チームNIPPO・デローザ) 3分32秒21
6 マリウス・ヴィズィアック(ポーランド、マトリックス パワータグ) 3分32秒88

(文 米山一輝・写真 米山一輝、福光俊介)

 

【映像:TOUR OF JAPAN組織委員会/2013】

 

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