ジロ・デ・イタリア2013 第14ステージ雪降る山頂でサンタンブロージオがグランツール初勝利 総合首位のニバリはさらにタイム差を広げる

  • 一覧

 ジロ・デ・イタリアは18日、第14ステージが行われた。チェルヴェーレからバルドネッキアの山頂ゴールまで168kmのコースが予定されていたが、ステージ後半に登場する2級山岳セストリエーレが降雪のため迂回路がとられ、距離は180kmへ変更。レースは寒さに耐えながらの戦いとなり、ゴール手前でヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)とともに抜け出したマウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)がグランツール初勝利を収めた。

表彰台に立つサンタンブロージオ表彰台に立つサンタンブロージオ

 ゴール地点のバルドネッキアは標高1908mの1級山岳。だがこの日はさらに、スタート直後に雨、山岳へ入ると一面霧におおわれ雪が舞うという過酷な天候が選手たちを苦しめた。

パオリーニ(左端)を含む4人のエスケープグループパオリーニ(左端)を含む4人のエスケープグループ

 予定されていた山岳が1つなくなったため、バルドネッキアまでの165kmはほぼ平坦なコースに。レースは序盤の14km地点でエゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)、ピーテル・ウイーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)、ピーター・ステティナ(アメリカ、ガーミン・シャープ)、ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)、ソンニ・コロブレッリ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)、ダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア、ランプレ・メリダ)、マッテーオ・トレンティン(イタリア、オメガファルマ・クイックステップ)の7人による逃げ集団が形成された。

 その後、先頭集団でクラッシュが発生。パオリーニを含むイタリア勢4人がそのまま抜け出し、8分ほどのタイム差をキープしてレースを運んだ。

雪が舞う中を上がって来る選手たち雪が舞う中を上がって来る選手たち

 この日の悪天候は、ほかのグループでも落車を誘引。第4ステージを制したエンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)や、アレッサンドロ・ヴァノッティ(イタリア、アスタナ プロチーム)が落車によりリタイアしている。

 一時は先頭集団が10分ほどのリードを奪ったが、残り40kmを過ぎると追走集団がペースアップ。キャノンデール プロサイクリング、スカイ プロサイクリング、アンドローニジョカットリ・ベネズエラの3チームが牽引し、残り22kmで5分半へと差を縮めていった。先頭集団ではトレンティンがパンクによって脱落した。

 この日最大の難所となったバルドネッキアは、全長7.3km、平均勾配9%、最大勾配14%の1級山岳。先頭集団の3人に続き、約4分遅れで30人ほどの追走集団が一列になってスピードを上げながら上りへと突入した。

 先頭では、まずパオリーニが抜けだし、コロブレッリが食らいついた。続く集団からは、アンドローニジョカットリ・ベネズエラのフランコ・ペッリツォッティ(イタリア)、ディエゴ・ローザ(イタリア)、さらにセルジオルイス・エナオ(コロンビア、スカイ プロサイクリング)がアタックをするも、これはすぐに吸収された。

ゴール直前の上りでアタックをかけたニバリゴール直前の上りでアタックをかけたニバリ

 やがて追走集団が先頭を飲み込み、残り3kmほどの地点で総合首位のニバリが満を持してアタック。これに「調子が良かったので一緒に抜け出した」というサンタンブロージオだけが反応し、2人でぐんぐん差を広げていった。最後はニバリに譲られる形でサンタンブロージオが両手を挙げてゴール。ニバリは同タイムの2位でボーナスタイムも獲得し、総合2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)との差を1分26秒にまで広げた。

第14ステージを制したサンタンブロージオ第14ステージを制したサンタンブロージオ
寒さの中で疲労困憊の表情を見せるエヴァンス寒さの中で疲労困憊の表情を見せるエヴァンス

 新人賞争いでは、首位のラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ)がラスト7km付近でチェーントラブルに見舞われてタイムを失い、2位のカルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル )が総合タイムで7秒差に迫ってきた。

(文 柄沢亜希/写真 砂田弓弦)

第14ステージ結果
1 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) 4時間42分55秒
2 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +0秒
3 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +9秒
4 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) +26秒
5 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +30秒
6 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +33秒
7 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル)
8 ロベルト・キセロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード)
9 ソンニ・コロブレッリ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) +55秒
10 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) +58秒

個人総合(マリア・ローザ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 57時間20分52秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +1分26秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +2分46秒
4 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分47秒
5 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +3分53秒
6 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +4分55秒
7 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +5分02秒
8 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +5分32秒
9 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +5分39秒
10 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +5分41秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 109pts
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 83pts
3 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) 47pts
2 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ) 26pts
3 ロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア) 23pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) 57時間26分24秒
2 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +7秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +7分51秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング 171時間36分21秒
2 ブランコ プロサイクリングチーム +7分02秒
3 ランプレ・メリダ +7分15秒

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ジロ・デ・イタリア2013

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載