ジロ・デ・イタリア2013 第13ステージカヴェンディッシュ、自力でステージ4勝目をもぎとる ウィギンスとヘシェダルはリタイア

  • 一覧

 イタリアで開催中のジロ・デ・イタリアは17日、第13ステージがブッセートからケラスコまでの254kmで行われ、上りで持ち堪えたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)がゴールスプリントを制し、ステージ4勝目を挙げた。個人総合首位のマリア・ローザはヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)がキープしている。

今大会4勝目をあげたカヴェンディッシュ今大会4勝目をあげたカヴェンディッシュ
プロトンの中で走るニバリプロトンの中で走るニバリ

 2日連続の平坦ステージ。スプリンター向けのステージだが、クラシックレース並に距離が長いうえ、後半に3級山岳と小高い丘が待ち受けており、純粋なスプリント勝負に持ち込むのは簡単ではなさそうだ。

 また、総合で大きく遅れたブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)とライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)はこの日スタートせずリタイアした。

 レース序盤に、ニコーラ・ボエーミ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)、ラースユティング・バク(デンマーク、ロット・ベリソル)、ボムパブロ・ラストラス(スペイン、モビスター チーム)ら7人による逃げが成立。一時は後続に対し最大で12分以上離したものの、カヴェンディッシュの勝利を狙うオメガファルマが集団をコントロールし、早い段階からタイム差を縮めていった。

逃げ続けるエスケープグループ逃げ続けるエスケープグループ
オメガファルマ・トレインに守られて走るカヴェンディッシュオメガファルマ・トレインに守られて走るカヴェンディッシュ

 3級山岳でボエーミ、ラストラス、バクの3人が逃げ集団から抜け出すが、残り16kmで再び上りの区間が始まると3人のなかからボエーミが脱落してしまう。一方、この上りを利用して、メーン集団からはオスカル・ガット(イタリアヴィーニファンティーニ)ら数人が飛び出す。ガットらは逃げていた集団に追いつき、さらにはバクとラストラスを吸収し、先頭は9人に。この9人でゴールまでもつれ込めば、スプリンターであるガットが有利な展開となった。

ゴール直前の上りで攻撃するオスカル・ガットゴール直前の上りで攻撃するオスカル・ガット

 ところが、残り7kmで先頭集団からアタックをかけたのはジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ チーム)。これにガットらはついていけず、カルーゾが単独先頭に。ガットらはメーン集団に吸収されてしまうが、疲弊してきたメーン集団は牽引するチームがいなくなり、なかなかタイム差が縮まらない。このなかには丘を上りきったカヴェンディッシュも含まれていたが、序盤からレースをコントロールしてきたオメガファルマのアシストは周囲におらず、ゴール前でトレインを組むことはできなくなってしまった。

 その後、キャノンデール プロサイクリングやオリカ・グリーンエッジなどの牽引で統制を取り戻した集団は、残り3kmでようやくカルーゾを吸収。3人のトレインを組んだキャノンデールが先頭でゴール前の直線に突入したが、真っ先にスプリントをかけたのは、カヴェンディッシュだった。距離の長いスプリントになったものの、追いすがるスプリンターたちの追撃をギリギリでかわし、ゴールに飛び込んだ。

ゴール後に座り込んでしまったカヴェンディッシュゴール後に座り込んでしまったカヴェンディッシュ

 苦手な上りを乗り越え、トレインなしで今大会の4勝目を掴み取ったカヴェンディッシュはゴール直後、疲れ切った様子で道端に座り込んだ。この勝利で、ポイント賞では2位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)との差を35ポイントまで広げた。翌日からは山岳ステージ2連戦。ここでのエヴァンスの走り次第で、総合争いやポイント賞争いはますます激化する。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第13ステージ結果
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 6時間09分55秒
2 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、レイディオシャック・レオパード) +0秒
3 ルカ・メゲッツ(スロベニア、チーム アルゴス・シマノ)
4 ブレット・ランカスター(オーストラリア、オリカ・グリーンエッジ)
5 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング)
6 マヌエル・ベッレッティ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル)
7 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、チーム サクソ・ティンコフ)
8 フィリッポ・ポッツァート(イタリア、ランプレ・メリダ)
9 アントニー・ルー(フランス、エフデジ)
10 ミゲルアンヘル・ルビアノ(コロンビア、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ)

個人総合(マリア・ローザ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 52時間38分09秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +41秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +2分04秒
4 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +2分12秒
5 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +2分13秒
6 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分55秒
7 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +3分35秒
8 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +4分05秒
9 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +4分17秒
10 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +4分21秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 108pts
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 73pts
3 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) 72pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) 47pts
2 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ) 26pts
3 ロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア) 23pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) 52時間42分30秒
2 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +1分05秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +4分34秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング 157時間19分28秒
2 ブランコ プロサイクリングチーム +2分22秒
3 ランプレ・メリダ +9分54秒

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ジロ・デ・イタリア2013

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載