ジロ・デ・イタリア2013 第11ステージナヴァルダウスカスが単独で逃げ切り エース脱落のガーミン・シャープにステージ優勝をもたらす

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 ジロ・デ・イタリアは15日、第11ステージがタルヴィズィオ(カヴェ・デル・プレディル)からヴァヨント(エルト・エ・カッソ)までの182kmで行われ、逃げ集団から抜け出したラムーナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ)が優勝。マリア・ローザは、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)がキープしている。

区間優勝を達成したナヴァルダウスカス区間優勝を達成したナヴァルダウスカス
走りながらメカニックの調整を受ける選手走りながらメカニックの調整を受ける選手
落車したラボッティーニ落車したラボッティーニ

 この日のコースに現れる2つの峠はどちらも2級山岳で、前日よりも難易度は低い。山頂ゴールとなる2つ目の山岳は、登坂距離7.5km、平均勾配5%とそれほど厳しくなく、パンチャー向けのステージといえる。

 レース序盤は逃げが決まらず、アタックがかかっては集団がそれを潰す展開。ようやく20人の逃げ集団が形成されたのは、80kmを過ぎたあたりだった。山岳賞争いでトップのステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)、第10ステージで共に逃げたジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ)とセルジュ・パウェルス(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)、グランツール総合優勝経験者のダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)やフアンホセ・コボ(スペイン、モビスター チーム)など、力のあるメンバーが揃った。

 1つ目の山岳、チャンピゴットでは、山岳賞争いで暫定首位と3位につけるピラッツィ、ロドリゲスがアタック。61.4km地点の山頂をロドリゲスが1位、ピラッツィが2位で通過し、ポイントを加算した。チャンピゴットの下りでは、パトリック・グレーチュ(ドイツ、チーム アルゴス・シマノ)が抜け出すと、独走態勢に入った。アスタナがコントロールするメーン集団は、下りきった頃には先頭とのタイム差が5分以上に開いており、この時点で、ステージ優勝はほぼ逃げ集団のものとなった。

雪の残る山岳を行くプロトン雪の残る山岳を行くプロトン
集団の先頭に立つアスタナ勢集団の先頭に立つアスタナ勢

 残り25km、人数の多い逃げを嫌ってか、ディルーカがアタックし集団を絞りにかかる。しかし、このアタックによって抜け出せたのはナヴァルダウスカスとダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム)の2人だった。うまく回り始めた2人は、協調のとれない逃げ集団を一気に突き放した。

後半に抜け出したナヴァルダウスカスとオス後半に抜け出したナヴァルダウスカスとオス

 2人は残り17.5km地点でグレーチュを吸収。独走を続けてきたグレーチュはほどなくしてちぎれてしまう。2人が最後の上りに入る頃には、2分以上のリードを奪っていたうえに、逃げ集団との差も広がる一方。ステージ優勝は2人に委ねられたが、頂上ゴールとなっては、スプリンターであるオスの勝ち目は薄かった。ナヴァルダウスカスのアタックに懸命にくらいついたが、5kmを残した地点で切れてしまった。

 頂上まで見事逃げ切りを決めたナヴァルダウスカスは、ゆっくりとウイニングランを味わいながらゴール。タイムトライアルを除けば自身初となる、グランツール優勝を手にした。エースのヘシェダルが総合争いから後退し、ステージ優勝狙いに移行したガーミン・シャープにとっても大きな勝利になった。オスは悔しがりながら2位でゴール。3位にはピラッツィが入り、さらに山岳ポイントを積み重ねた。総合上位陣に大きな変動はない。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第11ステージ結果
1 ラムーナス・ナヴァルダウスカス(リトアニア、ガーミン・シャープ) 4時間23分14秒
2 ダニエル・オス(イタリア、BMCレーシングチーム) +1分08秒
3 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) +2分59秒
4 サルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、スカイ プロサイクリング) +3分07秒
5 ポール・マルテンス(ドイツ、ブランコ プロサイクリングチーム)
6 ダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
7 エゴイ・マルティネス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
8 セルジュ・パウェルス(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ) +3分10秒
9 エフゲーニ・ペトロフ(ロシア、チーム サクソ・ティンコフ) +3分11秒
10 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ) +3分25秒

個人総合(マリア・ローザ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 43時間26分27秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +41秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +2分04秒
4 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) +2分05秒
5 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +2分12秒
6 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +2分13秒
7 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分55秒
8 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +3分35秒
9 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +4分05秒
10 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +4分17秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 73pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) 60pts
3 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 58pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) 46pts
2 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ) 26pts
3 ロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア) 23pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) 43時間30分48秒
2 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +1分05秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +4分34秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング 129時間41分15秒
2 ブランコ プロサイクリングチーム +5分29秒
3 ランプレ・メリダ +13分01秒

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