圧倒的パワーで日本に恩返し リケーゼ兄弟、「ツアー・オブ・ジャパン」に旋風

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第2ステージを制し、アシスト役を果たした弟のマウロ・アベル・リケーゼ(左)をねぎらう兄のマキシミリアーノ・リケーゼ =5月22日、岐阜県美濃市(米山一輝撮影)第2ステージを制し、アシスト役を果たした弟のマウロ・アベル・リケーゼ(左)をねぎらう兄のマキシミリアーノ・リケーゼ =5月22日、岐阜県美濃市(米山一輝撮影)

 大阪・堺での国際クリテリウムを弟マウロが制したのに続き、22日には第2戦・美濃ステージで兄マキシミリアーノが優勝。自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」のゴールスプリント争いにおいて、チームNIPPOのリケーゼ兄弟の力は群を抜いている。息の合った連携と爆発的な加速力で、他チームに付け入る隙を与えない“兄弟パワー”は、スピードレースとなる最終日の東京ステージでも台風の目となりそうだ。(産経デジタル 米山一輝)

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 20日の堺ステージを前に行われたエキシビジョンの国際クリテリウムで圧倒的な1-2フィニッシュを飾り、一躍マークされる存在になったリケーゼ兄弟。美濃ステージでも、ライバルたちの圧力を力で振り切って勝利をもぎ取った。文句無しの勝ちっぷりだが、表彰後のインタビューで兄のマキシミリアーノは「チームメイトがよく働いてくれたので、最後に決められてホッとした」と胸をなでおろした。

 自転車ロードレースは、個人の順位を争う形態だが、実際はチーム競技だ。アシスト選手が風よけやペースメーカー、時にはおとりとなってエースを勝利に導く。エースはアシスト選手の力を借りられる一方、結果を残す重責を負っている。美濃ステージでエースを任されたマキシミリアーノは、計り知れないプレッシャーと戦っていた。

 リケーゼ兄弟が所属するチームはヨーロッパを中心に活動しているが、もとは日本国内のチームで、メーンスポンサーも日本企業。ツアー・オブ・ジャパンには、メンバーの大半を占める外国人選手も強い意気込みで参加している。マキシミリアーノの謙虚なコメントには、チームに恩返しできた安堵感が率直に表れている。

 また彼は現在、母国アルゼンチンのロンドン五輪代表候補に挙がっており、今回の勝利は代表選出に向けて格好のアピールとなった。過去には、ツール・ド・フランスと並び称されるイタリア一周レース「ジロ・デ・イタリア」で2勝を挙げるなど、実績も十分。父や、他の兄弟も自転車選手という生粋の自転車一家から、五輪の大舞台へ羽ばたこうとしている。

 ツアー・オブ・ジャパンは第3戦の南信州ステージ以降、厳しい山岳コースに突入する。現在、総合首位でもあるマキシミリアーノは、「山岳に強い選手もいる。チームが毎日勝てればそれで良い」と、今度は仲間のサポートに回るつもりだ。再び主役となるのは、平坦路の東京ステージ。大観衆の前で有終の美を飾ろうと、兄弟で牙を研ぐ。

 大会の模様は、ツアー・オブ・ジャパン総集編としてBSフジで放映される。放映日時は6月16日(土)午後1時~1時55分の予定。

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