ジロ・デ・イタリア2013 第10ステージ厳しい勾配で飛び出したウランが山頂ゴールを制覇 ヘシェダルは20分以上遅れてゴール

  • 一覧

 ジロ・デ・イタリアは14日、第10ステージがコルデノンスからアルトピアーノ・デル・モンタズィオまでの167kmで行われ、リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング)が1級山岳の山頂ゴールを制した。マリア・ローザは、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)が守っている。前回王者のヘシェダルは20分53秒遅れでゴールし、優勝争いから脱落した。

区間優勝したウラン区間優勝したウラン

 このステージでは、カゾン・ディ・ランザ、そしてジロ初登場のモンタズィオという2つの1級山岳が登場。全長約22km、段階的に勾配が厳しくなっていくモンタズィオを上りきってのフィニッシュとなる。休養日明けの山頂ゴールということもあり、総合上位陣のコンディションの差で明暗が分かれる結果となった。

スタートで子供たちの声援に応えるエヴァンススタートで子供たちの声援に応えるエヴァンス

 序盤は13人の逃げが成立。逃げを得意とする選手だけでなく、スプリンター、クライマー、オールラウンダーなど、異なったタイプの有力選手が逃げ集団を形成した。メーン集団は、マリア・ローザのニバリを擁するアスタナがコントロール。

 1つ目の山岳、カゾン・ディ・ランザに入ると、逃げ集団から数人が脱落する。ここでジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ)が抜け出し、単独で飛ばしていった。メーン集団ではスカイ プロサイクリングがコントロールし始め、逃げ集団との距離を詰めていく。この上りで、ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)が集団についていけず、優勝を争えるコンディションでないことを露呈してしまった。

最後の上りに入る前で前に残ったセルジュ・パウェルスとジャクソン・ロドリゲス最後の上りに入る前で前に残ったセルジュ・パウェルスとジャクソン・ロドリゲス

 下りではアスタナが集団先頭に。これに対し、下りが不安視されるブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)を守るため、スカイは懸命にくらいつき、なんとか離されずに下りきった。先頭を走るジャクソン・ロドリゲスはバイクを交換。追走のセルジュ・パウェルス(ベルギー、オメガファルマ・クイックステップ)と合流した。

 残り22km地点、モンタズィオに突入すると、序盤の緩やかな上り区間で再びスカイが集団をコントロール。モンタズィオの中腹、勾配がきつくなった所で先頭の2人は吸収された。するとウランが、厳しくなった勾配を利用してアタックをかける。スカイがコントロールしていた集団からは誰も反応できず、単独先頭になった。ウランは最大20%の急斜面をものともせず、残り4.4km地点で登場する中間ポイントで6秒のボーナスを獲得した。

遅れ始めたウィギンス遅れ始めたウィギンス

 ウランを追う集団では、ニバリとミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)が競り合い、それぞれ2位、3位で中間ポイントを通過。それをきっかけにペースが上がり、集団からはウィギンス、スカルポーニら総合上位陣が遅れていった。一方、安定した走りを見せるニバリ、カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)らのなかからは、カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル)が抜け出す。

最後の上りでのエヴァンス最後の上りでのエヴァンス

 しかし、スピードを落とさず駆け上るウランには届かず。これまでアシストとして我慢のレースが続いたウランが、上りでの実力を発揮して頂上ゴールを制した。ウランは、ステージ勝利の20秒と中間ポイントの6秒を加え、総合3位まで浮上。ただし、アシスト不在となったせいか、ウィギンスはタイムを失う結果になった。

 ベタンクールは惜しくも2ステージ連続となる2位。3位にはニバリが入り、12秒のボーナスを得てマリア・ローザをキープし、エヴァンスも総合2位を守った。ウィギンス、スカルポーニらは先頭から1分以上のタイム差でゴール。ヘシェダルの脱落も含め、ジロの第2週は波乱のスタートとなった。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第10ステージ結果
1 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) 4時間37分42秒
2 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +20秒
3 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +31秒
4 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
5 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
6 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ)
7 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル)
8 ロベルト・キセロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード) +47秒
9 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +1分06秒
10 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) +1分08秒

個人総合(マリア・ローザ)
1 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) 38時間57分32秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +41秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +2分04秒
4 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) +2分05秒
5 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +2分12秒
6 ミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ) +2分13秒
7 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分55秒
8 ブシェメスワフ・ニエメツ(ポーランド、ランプレ・メリダ) +3分35秒
9 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +4分17秒
10 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +4分21秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 73pts
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、キャノンデール プロサイクリング) 60pts
3 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 58pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ステファノ・ピラッツィ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) 38pts
2 ロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア) 23pts
3 ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ) 17pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) 39時間01分53秒
2 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル) +1分05秒
3 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム) +4分34秒

チーム総合
1 スカイ プロサイクリング 116時間17分04秒
2 ブランコ プロサイクリングチーム +5分29秒
3 アスタナ プロチーム +9分53秒

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ジロ・デ・イタリア2013

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載