町おこしに「チャリンコ戦隊 姫レンジャー」結成 栃木

那須烏山市で、特殊PR部隊「チャリンコ戦隊 姫レンジャー」が結成され、活動を開始した。各地のイベント会場に自転車に乗って登場し、歌とダンスパフォーマンスで市のPRを展開する。県北地区で初の“ご当地アイドル”として早くも人気は急上昇中だ。(伊沢利幸)
姫レンジャーは江戸時代の烏山藩のお家騒動を舞台に描かれた昭和初期の新聞小説「蛇姫様」にちなんでネーミング。市内の10~20代の女性5人で結成した。衣装もお姫さまのイメージを取り入れ、振り袖を現代風にアレンジした。「緑豊かな里山」をPRする癒やしの姫グリーン、「五穀豊穣(ごこくほうじょう)の祈り」で歓喜の姫イエローなど、それぞれのキャッチフレーズも設けた。
市内の商店主らでつくる「まちづくり合同会社」が各地のイベントなどで強烈に那須烏山をPRできるグループを作ろうと計画。昨年度の市の公募提案型緊急雇用創出事業を活用して結成にこぎつけた。
姫たちの本職はOLや保育士、学生など多彩。3月にJR大宮駅前で開かれたイベントでデビュー。今月15日には地元の山あげ会館前広場で結成記念発表会を行い、大谷範雄市長は「独自の町おこし。市として大きな期待をもっている」とエールを送った。

姫レンジャーは、山あげ祭や蛇姫様、那珂川の鮎など那須烏山の文化を歌詞に盛り込んだテーマ曲に合わせたダンスパフォーマンスで、「来てね、来てね! なすからすやま」と呼び掛ける。
市内の清水川せせらぎ公園で28日に開かれる「鯉のぼりまつり」や、5月10日から市内の烏山城カントリークラブで開催される「日本プロゴルフ選手権大会」のギャラリープラザのイベントにも参加する予定。
まちづくり合同会社は「姫レンジャーを通して那須烏山市を多くの人に知ってもらい、市内の若者にもこのまちを好きになってもらいたい」と話している。