ジロ・デ・イタリア2013 第4ステージ新星・バッタリーンがジロでプロ初勝利 混戦のスプリント争いを制する

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 イタリアで開催中のジロ・デ・イタリアは7日、第4ステージがポリカストロ・ブッセンティーノからセッラ・サン・ブルーノまでの246kmで行われ、最後の山岳を下ってからのスプリントを制したエンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)が優勝した。マリア・ローザは、トップと同タイムでゴールしたルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)がキープしている。

ジロで初優勝を飾ったエンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)ジロで初優勝を飾ったエンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス)
パンクしてメカニックに車輪を交換してもらう前年の勝者ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)パンクしてメカニックに車輪を交換してもらう前年の勝者ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)

 イタリアの“つま先”を目指して南下するこのステージは、前日と同じように、終盤に3級山岳と2級山岳が登場。2級山岳の山頂からゴールまでは6.7kmで、わずかな下りと平坦路が残されているだけというレイアウトになっており、山岳での激しい競り合いがゴールまで繰り広げられるものと予想された。

スタート直後から逃げたエスケープグループ。先頭はアントニー・ルー(フランス、エフデジ)スタート直後から逃げたエスケープグループ。先頭はアントニー・ルー(フランス、エフデジ)

 レースは序盤からエマヌエーレ・セッラ(イタリア、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ)を含む7人が逃げたが、残り95km地点、セッラの登坂力を警戒したジュリアン・ベラール(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル )、ミゲル・ミンゲス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)、ヨアン・ルボン(フランス、エフデジ)、ピム・リヒトハルト(オランダ、ヴァカンソレイユ・DCM)らがアタックをかけてセッラを引き離し、4人の逃げ集団を形成した。3級山岳ヴィボ・ヴァレンツィアではミンゲスが飛び出し軽快な走りを見せたが、山頂を迎える前に捕まってしまう。

 すると今度は、2級山岳のクロチェ・フェラータを前にマルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)がアタックを仕掛け、それにシルヴァン・ジョルジュ(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル )らが追いつき5人の逃げを形成した。

レース終盤、集団の前に出るヴィーニファンティーニ勢レース終盤、集団の前に出るヴィーニファンティーニ勢
プロトンから飛び出したマルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)らプロトンから飛び出したマルコ・マルカート(イタリア、ヴァカンソレイユ・DCM)ら
最後の上りでアタックしたシルヴァン・ジョルジュ(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル )最後の上りでアタックしたシルヴァン・ジョルジュ(フランス、アージェードゥーゼル ラモンディアル )

 残り17.5km、クロチェ・フェラータの上りが始まるとジョルジュが抜け出し、メーン集団に対してわずかなリードを保ったまま独走していく。これに追いつこうと残り10km地点でアタックをかけたのは、2007年のジロ・デ・イタリア覇者、ダニーロ・ディルーカ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)だった。ディルーカの動きに反応したロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア)と共にジョルジュを抜き去ると、メーン集団に対して10秒ほどの差をつけて山頂を通過した。

 逃げる2人は大きなリードは奪えないものの、レース途中から降り出した雨の影響か、メーン集団もすぐには追い上げられない。ディルーカは、徐々に差を詰められながらも下りで力強く逃げを図る。そしてゴールまで1kmの地点からロングスプリントをかけたが、残り300mで吸収されてしまった。

マリア・ローザを守ったルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)マリア・ローザを守ったルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)

 混戦になったゴールスプリントで強さを見せたのが、バッタリーンだった。2位に入ったファビオ・フェッリーネ(イタリア、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ)、3位のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム)らを突き放し、最後は余裕をもってゴール。プロ2年目の23歳が、ジロ・デ・イタリアでプロ初勝利という大金星を飾った。また、総合上位勢では、48位でゴールしたブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)が17秒を失った。

 第5ステージはコゼンツァからマテーラまでの203km。平坦ステージだが、終盤には4級山岳と上り坂が設定されているうえに、ゴール前も上り基調になっている。逃げやアタックを潰すことができれば、上れるスプリンターたちによるゴール争いが見られそうだ。

(文 平澤尚威/写真 砂田弓弦)

第4ステージ結果
1 エンリーコ・バッタリーン(イタリア、バルディアーニヴァルヴォレ・CSFイノクス) 6時間14分19秒
2 ファビオ・フェッリーネ(イタリア、アンドローニジョカットリ・ベネズエラ) +0秒
3 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム)
4 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング)
5 アルノルド・ジャヌソン(フランス、エフデジ)
6 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
7 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム)
8 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)
9 ロベルト・キセロウスキー(クロアチア、レイディオシャック・レオパード)
10 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)

個人総合(マリア・ローザ)
1 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム) 15時間18分51秒
2 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +17秒
3 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +26秒
4 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +31秒
5 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ) +34秒
6 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)
7 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ チーム) +36秒
8 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +37秒
9 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア) +39秒
10 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +42秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム) 35pts
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 30pts
3 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 28pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム) 13pts
2 ロビンソンエドゥアルド・チャラプド(コロンビア、コロンビア) 9pts
3 ウィレム・ウォーテルス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) 9pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 15時間20分06秒
2 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +19秒
3 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼル ラモンディアル ) +26秒

チーム総合
カチューシャ チーム 45時間13分27秒

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