ジロ・デ・イタリア2013 第3ステージ下りで逃げを決めたパオリーニが独走優勝 マリア・ローザも獲得

  • 一覧

 イタリアで開催中のジロ・デ・イタリアは6日、第3ステージがソレントからマリーナ・ディ・アシェーアまでの222kmで行われ、最後の峠からの下りでアタックを決めたルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)が独走で2位集団に16秒差を付けて優勝した。20秒のボーナスタイムを得たパオリーニは総合トップのマリア・ローザも獲得した。

区間優勝を飾ったルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)区間優勝を飾ったルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム)
レース開始直後から逃げ続けたエスケープ・グループレース開始直後から逃げ続けたエスケープ・グループ

 この日は後半に2級山岳と3級山岳が続く中級山岳ステージ。峠を下ってのゴールで、波乱は少ないステージかと思いきや、ここで早くも総合争いが大きく動くことになった。

 レースはスタート直後から逃げた7人のグループが、メーン集団に最大で7分差を付ける展開。ファビオ・タボッレ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)、マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、チーム サクソ・ティンコフ)、ウィレム・ウォーテルス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM)、ハリンソン・パンタノ(コロンビア、コロンビア)、ベルト・デバッケル(ベルギー、チーム アルゴス・シマノ)、ディルク・ベレマーケルス(オランダ、ロット・ベリソル)、ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ、アンドローニジョカットリ)は、先頭交替をしながら快調にレース後半までを逃げ続けた。

メカニックに自転車を調整してもらうサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)メカニックに自転車を調整してもらうサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
マリア・ローザを着て走るサルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、スカイ プロサイクリング)マリア・ローザを着て走るサルヴァトーレ・プッチョ(イタリア、スカイ プロサイクリング)

 メーン集団はマリア・ローザのサルヴァトーレ・プッチョ(イタリア)を擁するスカイ プロサイクリングがコントロールするが、積極的に差を詰めるには至らない。後半、オメガファルマ・クイックステップらがコントロールに加わったことで、差は徐々に縮まり始めた。

 後半にまず登場する2級山岳のサンマウロ・チレントの上りで、逃げ集団からタボッレがアタックして、独走でゴールを目指す。現在総合28位と、逃げの中で最も総合順位が高いタボッレは、うまくタイム差を持って逃げ切ればマリア・ローザの可能性がある。しかし勢いの付いたメーン集団は追走の手を緩めず、タボッレの逃げは成功しなかった。

終盤、逃げ集団から飛び出したファビオ・タボッレ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)終盤、逃げ集団から飛び出したファビオ・タボッレ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)

 最後の3級山岳となるセッラ・ディ・カトーナの上り後半では、総合を狙う有力選手の争いとなった。まず先頭をガーミン・シャープ勢のペースアップから、昨年の覇者ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)がアタックした。この動きにはアスタナ勢が対応。ハイペースでの激しい応酬に、スプリンターたちをはじめ、多くの選手がメーン集団からこぼれ落ちていく。マリア・ローザを着用するプッチョも、大きく遅れてしまった。

 峠を越えて下りに入っても、アタックの応酬は続く。ゴールまで20kmのテクニカルな下りで、パオリーニがアタックを決めた。快調に下りを飛ばし続けたパオリーニはそのままゴールまでを独走。単独逃げ切りでのステージ優勝を飾った。

 16秒遅れの2位集団はわずかに16人まで数を減らした。ステージ2位にはカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)、3位にはヘシェダルが入った。同じ集団で入った昨年のツール覇者ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)は総合で2位をキープしているほか、サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)や、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム)、ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム)も同集団でゴールしている。

2位に入ったカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)2位に入ったカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)

 その一方で、ジロを得意とするミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)は下りで落車し、トップから1分差でのゴール。タイムロスは最小限に抑えたものの、痛い遅れとなってしまった。

 早くも総合争いが本格化している今年のジロ・デ・イタリア。続く第4ステージは、ポリカストロ・ブッセンティーノからセッラ・サン・ブルーノに至る246kmのレース。最後の2級山岳で平均6%の勾配を12km一気に駆け上がって、頂上から少しだけ緩やかに下ってゴールに至るプロフィール。ほぼ山頂ゴールに近い結果が予想される。

(文 米山一輝/写真 砂田弓弦)

第3ステージ結果
1 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム) 5時間43分50秒
2 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) +16秒
3 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ)
4 マウロ・サンタンブロージオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
5 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
6 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ チーム)
7 ピーテル・ウイーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)
8 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング)
9 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム)
10 ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ブランコ プロサイクリングチーム)

個人総合(マリア・ローザ)
1 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム) 9時間4分32秒
2 ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、スカイ プロサイクリング) +17秒
3 リゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +17秒
4 ベニャト・インチャウスティ(スペイン、モビスター チーム) +26秒
5 ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +31秒
6 ヴァレリオ・アニョーリ(イタリア、アスタナ プロチーム) +31秒
7 ライダー・ヘシェダル(カナダ、ガーミン・シャープ) +34秒
8 ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア、カチューシャ チーム) +36秒
9 ユーリ・トロフィモフ(ロシア、カチューシャ チーム) +36秒
10 セルジオルイス・エナオ(コロンビア、スカイ プロサイクリング) +37秒

ポイント賞(マリア・ロッソ・パッショーネ)
1 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ チーム) 29pts
2 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、オメガファルマ・クイックステップ) 28pts
3 カデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム) 20pts

山岳賞(マリア・アッズーラ)
1 ウィレム・ウォーテルス(ベルギー、ヴァカンソレイユ・DCM) 9pts
1 ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、モビスター チーム)  8pts
3 マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、チーム サクソ・ティンコフ) 5pts

新人賞(マリア・ビアンカ)
1 ファビオ・アール(イタリア、アスタナ プロチーム) 9時間5分37秒
2 ラファル・マイカ(ポーランド、チーム サクソ・ティンコフ) +29秒
3 カルロスアルベルト・ベタンクール(コロンビア、アージェードゥーゼール・ラモンディアル) +36秒

チーム総合
カチューシャ チーム 26時間30分20秒

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ジロ・デ・イタリア2013

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載