【大会・イベント情報2012】三陸の“いま”を走って体験 9月に陸前高田市で復興サイクルイベント

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 岩手県陸前高田市で今年9月、東日本大震災からの復興サイクルスポーツイベント「ツール・ド・三陸 サイクリング チャレンジ 2012 in りくぜんたかた」が開催される。9日、都内でイベントの記者発表会が行われるとともに、公式ウェブサイトで参加者の募集が始まった。

都内で「ツール・ド・三陸」大会開催記者発表が行われた。左より片山右京さん、戸田太陸前高田市長、日向涼子さん都内で「ツール・ド・三陸」大会開催記者発表が行われた。左より片山右京さん、戸田太陸前高田市長、日向涼子さん

 今回のイベントはタイムを競うレースではなく、5名程度のグループごとにサイクリングを楽しみながら、青い海と緑豊かな自然を味わい、復興を急ぐ三陸の今を体感するというものだ。コースは市内の高田小学校をスタート/ゴールに、16kmの「ファミリーコース」と37kmの「健脚コース」が設けられ、健脚コースでは広田半島を一周して戻る形になる。自転車の車種は問わず、ママチャリや電動アシスト自転車での参加も構わないという。参加費の一部は義援金として市に寄付する予定だ。

「グッドチャリズム宣言」プロジェクトリーダー・片山右京さん「グッドチャリズム宣言」プロジェクトリーダー・片山右京さん

 このイベントは開催地の陸前高田市と、元F1ドライバーの片山右京さんがプロジェクトリーダーを務める「グッド・チャリズム宣言プロジェクト」との共催により実現。同市では2005年までの20年間、公道での自転車競技大会が開催されていた歴史があり、このことを知った同プロジェクトより提案された。今回は比較的小規模なサイクリング大会だが、回を重ねることで規模を増し、大会リピーターに復興を実感してもらいたいという趣旨もあるという。

 記者発表会には、イベント実行委員会の名誉会長を務める陸前高田市の戸羽太市長、片山右京さん、ゲストライダーでモデルの日向涼子さんらが出席した。トークセッションでは、コースとその周辺の風景を紹介。同市は震災により岩手県内で最も大きな被害を受け、いまだ市役所などの大きな建物は災害当時のままだ。ようやくこの7月より順次、撤去作業に着手するという。

陸前高田市・戸羽太市長陸前高田市・戸羽太市長

 戸羽市長は復興への思いと同時に、被災地以外の地域で震災の傷が風化することへの懸念を重ねて表明。「ぜひおいでいただいて、被災地の現状を見て、まだまだ大変だということを話していただきたい」と語り、「陸前高田には素晴らしい景色が今でも残っているので、そういった良さも感じていただきたい。応援の方でも大歓迎なので沢山の方に来ていただきたい」とイベントへの参加を訴えた。

 片山さんはイベント当日には参加できないそうだが、先月コースを自転車で試走した際に、地元の人たちの前向きな力に感銘を受けたという。「今回の大会も小さな規模で、ただ走るだけかも知れないが、続けていくこと、積み重ねていくことで何かを作っていける。絶対に何かができると感じた」と語った。

ゲストライダーを務めるモデルの日向涼子さんゲストライダーを務めるモデルの日向涼子さん

 日向さんはヒルクライムレースで入賞経験もあるサイクリストで、今大会のポスターのモデルも務めている。「被災地の状況を見たとき、町の方に『よく来たね』と言われて逆に力を頂いた。お返しをしたいという気持ちがあるので、当日は色々な人に集まって欲しいと思います」と大会アピールへの決意を語った。

 また戸羽市長より「奇跡の一本松保存募金」の紹介も行われた。7万本の松原から唯一、津波に耐えた一本松を、復興の象徴として後世に受け継ぐモニュメント化するための募金協力を呼びかける。

 イベントは9月8日(土)と9日(日)の2日間に渡って開催。8日にはボランティア活動参加、前日祭などが行われ、9日には走行イベントが行われる。

大会ポスター(大会事務局提供)大会ポスター

「ツール・ド・三陸」大会公式サイト
 
奇跡の一本松保存募金へのお願い(陸前高田市)

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